経営理念:「創造性」「利他性」「人間性」
乳製品は商品価値が高いことはもちろんですが、それを「きれい一番」に届けることが、私たちが提供できる一番の価値です。そのため、私たちとお客様をつなぐ「受け箱」はいつも清潔に保つようにしています。毎日の配達にも「創造性」を持って取り組んで、自分たちの価値を最大限に発揮する取り組みですね。
そういった毎日の取り組みから、モノを売る側の立場であっても、お客様に自然と「ありがとう」を言ってもらえる。そうすると仕事やお客様への感謝の気持ちがおのずと生まれ、自分の仕事にやりがいと誇りを持つことが出来る。そんなお客様と自身がともに豊かになる仕事を目指しています。
私たちは単なる商品を配達するのではなく、地域に「すまいる」が生まれる健康価値をお届けする。企業名の「すまいるステーション」にもそんな思いを込めています。
成長のカギ:乳飲料販売と地域貢献を結びつけた事業モデル
当社では地域の皆さんを対象に健康セミナーや乳製品普及活動にも力を入れています。
例えば、メーカーと合同で学校や保育園へ出前事業を行い、骨の大切さをクイズ形式で楽しみながら学べる機会を提供したり、バターづくり体験を通して乳製品と触れる機会を提供しています。
子どもたちを対象にするのは、20代後半で骨量が最高値になるためで、高校生~20代前半でしっかりとカルシウムを摂るべきなんですね。過度なダイエットはだめです。
高齢者には、骨密度測定や食生活改善指導を行っています。「未病」といって、生活の質を落とさず健康寿命を伸ばすことをテーマに、骨や関節だけでなく、目の調子、記憶力の維持などをサポートします。
経営理念にも「利他性」を掲げていますが、しっかりと地域に健康価値を提案していくことが、企業と従業員の成長にも繋がると信じています。営業や配達でも、お客様の体調や年齢に応じ変化するニーズを捉え、お勧めする商品を合わせていくことが大切です。
創業とターニングポイント
当社の創業は、2011年3月11日、まさに震災の日なんです。大変なショックでしたが、被災地で苦労している方に比べれば健康で家族もいる自分はどれだけ恵まれているか、家族や周囲の絆がどれだけ大切かを考えるきっかけにもなりました。
ゼロからのスタートで、従業員もおらず、夜中に配達し日中は営業、午後に事務という激務でしたが、社会から必要とされることに充実感を感じていました。
徐々に遊佐町から、酒田市、庄内町に販売エリアを拡大し、2017年には天童市に支店を開設しました。そこから遊佐町と天童市を結ぶルート沿いに販路を拡大し、2019年には新庄に支店を開設しました。
2021年には石巻、山形、仙台の営業所を事業継承し、メグミルクグループで東北トップ、全国でもトップ10に入る規模まで成長しました。
この業界は横のつながりが強く、営業所が廃業する際にはグループ内の営業所に事業継承の声がかかります。他のエリアからも声をかけていただけるのは、創業当初から地域を活性化したいという強い思いがあり、志を高く持って仕事に取り組んだことを評価いただいた結果だと思います。
従業員とお客様、そして地域を豊かにするために
経営理念にも掲げているように、仕事にとって「人間性」はとても重要です。自身の仕事に熱意とプライドを持って取り組まなければやっていて楽しくない。自分のだめなところや仕事のダメなところばかり見ていると、自分にとってもお客様にとっても良い仕事は生まれません。
例えば営業であっても、素直にまじめに取り組んでいれば、数字は後からついてくる。数字ではなく、しっかりとお客様に向き合うことが大切です。
そうすることで従業員の人生も豊かなものになりますし、それが地域を元気にすることにつながると信じています。乳飲料の配達を通して、従業員にもお客様にも、遊佐町、山形、日本、そして世界を好きになってもらいたい。そんな風に考えています。
これから
私自身も12年前にゼロからのスタートでした。自分の人生を切り開いていく姿勢を持つ人にとってはチャンスがある業界です。学歴なんか関係ない。営業、店長、エリアマネージャー、統括マネージャー、専務とキャリアを積むことが出来ます。一所懸命取り組んだだけ自分の可能性は拡大します。
特にこれからの世代には、私の右腕として知見を積みネットワークを広げ、社長まで目指してほしい。新店舗の開拓や独立を目指すこともできます。そんなチャレンジはどんどん応援します。
自分の人生を前向きに生きている人にとっては、そのエネルギーが地域を活性化させますよね。自分の力で地域を活性化していくガッツがある人、そしてそれを楽しむことが出来る人、そんな人と一緒によりたくさんの「すまいる」を届けていきたいですね。