Brand new day株式会社 代表取締役 三浦 拳

安孫子ーー三浦さん!今日はよろしくお願いします!

三浦さんーーよろしくお願いします!

 

1.どうせ遊ぶならアメリカへ!

 

安孫子ーーBrand new dayを経営するまでの経緯を教えてください。

三浦さんーー1993年山形生まれ山形育ち、高校卒業まで山形にいました。高校では日大山形で野球をやっていました。先に言っておきますが、甲子園には行ってません(笑)その後すぐにアメリカに語学留学にいきました。

安孫子ーーどうしてアメリカに行ったんですか?

三浦さんーー高校野球を3年間やってて団体行動で厳しく真面目な日々を過ごしたんですね。それで大学進学を考えた時に例えば東京に行ったら100%遊んじゃうなと思ったんです(笑) 日本大学系列を紹介された時、その学部が具体的に何をするか分かってないのにアバウトで4年間の進学先を決めちゃうのは怖いし嫌だなと思ったんです。そこで、どうせ遊ぶならアメリカに行って遊べば英語話せるようになるしいいじゃんと思って渡米しました(笑)

 

安孫子ーーさすがアメリカですね!アメリカには何年間いたんですか?

三浦さんーー2年間いました。シアトルだったのでメジャーリーグのシアトルマリナーズがすぐ近くて、当時現役だったイチロー選手を見に行ったり、週末はパーティーをしたりと思う存分アメリカを楽しみ、その後20歳で山形に戻りました。もちろん、英語は話せるようになりましたよ!

2.1つのバイトが人生を変えた

 

安孫子ーー帰国した後は何をされていたんですか?

三浦さんーー帰国した途端に目標を失って、何をしたら良いんだろうと焦り出しました。まずはバイトをしようと決意し、しゃぶしゃぶが好きだという理由だけでしゃぶしゃぶ屋で2年間バイトをしました。そのバイト先が本当に自分にとって重要なポイントでした。

安孫子ーーどういったところがポイントだったんですか?

三浦さんーーバイト先の運営会社はすごく経営理念を大事にしていて、その理念のためならどんなことをやっても良いよ怒らないよという教えでした。例えば、誕生日のお客さんが居たら、いちいち店長に聞かなくても誕生日プレートを持って行って良いとかですね。そこで、経営理念というものを初めて知ったし、理念通りに行動することが大事なんだなあと学んで、それが今、ブランディングする上で最も大事だと考えているのミッションビジョンの言語化や浸透などにも繋がっています。

安孫子ーーしっかり教育されていたんですね。接客だけじゃなくて理念も学べるなんて素晴らしいバイト先ですね!

三浦さんーー本当です。企業理念がどれだけ大事か身を持って学びました。あと今の奥さんもゲットしました(笑)

安孫子ーーすごい!好きなものからバイト先を選び、理念も学んで奥さんとも出逢って人生の最重要ポイントですね(笑)

三浦さんーー人生の方向性が決まったようなもんですね(笑)

3.お手伝いから始まった最高の親孝行

 

安孫子ーー2年間のバイトの後は何をされていたのですか?

三浦さんーー実家の整体・マッサージ・エステ店のお手伝いをしてました。やはり高校野球やアメリカ留学をさせてもらったので親孝行のつもりでお手伝いしていました。手伝っている中で1つ気づいた事がありまして、父はめちゃくちゃ技術があるのに経営が伸び悩んでいたんです。技術はあるのになぜお客さんが思っている以上に来ないんだろうって。そこで、どうやったらこのお店の売上が上がるんだろうと考えて実践しました。

安孫子ーーどういうことを実践したんですか?

三浦さんーーまず、WEB上での取り組みです。マッサージして欲しい人は、なんて調べるかなと想定して自分で調べてみたんです。そしたら検索サイトの1番上にあるランキングサイトが出て来ました。やっぱりランキングサイトって見るよなと思い、そのサイトに入ると実家の店が出てこなかったんです。なんなら登録すらなってなくて、、、まずは登録をして1番上に表示されれば選ばれるだろうと考えてサイト内SEOの施策をしました。今思えばそれがWEBマーケティングの考え方なのですが、当時はマーケティングも知らないし、無我夢中で「この価値を伝えるにはどうしたらいいんだろう」と考え続け、理想の顧客層に憑依してどういった行動をするのか仮説を立てました。

安孫子ーー実践型ですね!!実際に結果は出ましたか?

三浦さんーーそうです。親からも考えたことは全部やってくれと言われていたので、どんどん進めていきました。比較サイトではどうやったら1番になれるのかなと考え比較サイトの運営会社に電話して聞きました。そしたら「星の評価順、口コミの数です」と回答がきたんですね。じゃあ口コミの数を集めようと割引キャンペーンなどを行い、結果ランキングNo.1になりました。この取組の他にも、WEB広告を活用して、顕在顧客に届くような施策をしたり、客単価を大幅に上げるメニューを作ったりしたことが当たり、1年で売上が倍に増えました。

安孫子ーー倍ですか?すごいですね。めちゃくちゃ親孝行ですね!

三浦さんーーありがとうございます!さらに目に見える部分も変えていきました。施術ベッドのシーツを冷たい硬いものではなくふわふわしたものにしたり、店内BGMも森の自然音ではなく洋楽に変えたり、スタッフのユニフォームを白衣からオリジナルTシャツに変えたり・・・これも全てお客様の立場になって、どうやったらうちのお店の価値が伝わるかを考え実行していきました。これは今で言うブランディングに近い考え方ですね。

4.地道な努力が今あるブランディングへと繋がった

 

安孫子ーーそこから今のお仕事に変わっていったきっかけとかはありますか?

三浦さんーー同じように技術はあるけど伝えたり表現をできないから売れていない人やお店っていっぱいいるんじゃないかと気づいたんです。そこで、まず身の回りの個人事業主からPR・ブランディングのお手伝いをしていきました。例えばネイリストとかセラピストの人たちがどうやったらあまりお金をかけずに自分の良さを伝えられるか、どういう発信をしていけばいいか、どんなメニューどんな内装にしていけばいいか、というのをやっていったのが今の仕事に繋がっているきっかけです。

安孫子ーーなるほど・・・その期間に他に取り組んだことはありますか?

三浦さんーー全国の個人事業主のプロデュースをするようになり、個人事業主向けブランディング本を出版しました。瞬間最大風速ではありますが、Amazonの部門ベストセラー1位もいただきました!

安孫子ーー本も出版とは驚きです!その後はどのような経緯がありますか?

三浦さんーー徐々に個人事業主のお客様だけだったのが企業のお客様も増えてきて、ブランディングさせてもらって今に至ります。

5.つまらないことは嫌い!なんでも楽しむ!

 

安孫子ーー個人的に大事にしている考え方はありますか?

三浦さんーー「脱普通」です。だいたい世の中を喜ばせるようなものとかって普通じゃないものが多いなと思っています。何か考える時に普通って何かなと先に考えて、それじゃない方をやろうと考えます。もう1つは「楽」です。中学生の頃からこれが自分の漢字と決めていて、なんでも楽しむ、無駄なことをなくして効率的に楽をするということを大事にしています。