理解ある職場と豊かな自然、子育てに最高の環境です

小田 亜香利

東京で暮らしている時から、酒田への愛が強めだったという小田さん。 Uターンまで、そして現在のお仕事への想いや酒田での暮らしについて伺いました。

<酒田からカナダへ>

高校卒業まで酒田市で育ちました。自宅から小学校までは徒歩で30~40分と遠かったのですが、近所の友達と賑やかに登下校するような、元気な子どもでしたね。小学生から高校までずっとバレーボールに打ち込んでいて、北海道遠征なども行かせてもらいました。その後東京で暮らしていた時もサークルを探して入会したり、酒田にUターンしてからも地域のチームで汗を流すなど、バレーボールはずっと続けているスポーツです。

(写真:子連れでバレーの練習に行くこともあります)

 

中学生の頃から飼い始めた犬のお世話をすることがすごく好きだったので、高校卒業後はトリマーになるため仙台の専門学校へ進学しようと考えていました。ところが、母親からカナダのトロントにあるトリマーの学校を勧められたんです。母は、トリマーを目指すきっかけとなった犬を突然買ってきたり、いきなり海外留学を勧めたりと、今思うとちょっと破天荒でしたね。でも私も含め家族はそんな母の行動をいつも普通に受け止めていたので、「そうだね!楽しそうだね!」って感じで、不安なども全く感じずカナダへの留学を決めました。

トロントにあるその学校は、日本人が運営するペットグルーミングスタジオで、授業も日本語、ホームステイ先も日本人の方のお家だったのであまりストレスなく過ごすことができました。ただ、1年間1度も帰国することがなかったので、ホームシックになっちゃいました。

 

<東京のペットサロンに就職>

留学前からお付き合いしていた夫が東京で暮らしていたこともあって、卒業後は帰国して東京のペットサロンに就職しました。今振り返ってみると、もう少し英語を勉強しておけば良かったなあとも思いますが、ホストファミリーに色々な場所やイベントに連れていっていただき、海外ならではの価値観に触れることが出来て、トロントで暮らした1年間はとても良い経験になりました。
カナダと日本のトリミング業界には多くの違いがあり、最初は軽いカルチャーショックを受けました。カナダでは、犬になるべくストレスを掛けないことが重要なので、いかに早く終わるかというスピード重視の施術だったのですが、日本では、仕上がりのスタイルが重要で、ミリ単位での細かい技術が求められるんです。最初は戸惑いもありましたが、動物が好きという気持ちはずっと変わらず持ち続けていたので、楽しんで働いていましたね。

(写真:トリマーを目指すきっかけになった愛犬)

ところが、というか実は、トリマーの勉強をしている頃から動物アレルギーを発症していたんです。最初は薬で抑えられる程度だったのですが、仕事で動物と過ごす時間が長くなればなるほど症状が重くなってしまって・・・、最終的にはドクターストップという形で、トリマー職を離れることにしました。

 

<いざ、不動産業界へ>

転職を余儀なくされ、仕事を探している時に出会ったのが、Uターンした現在も続けている不動産業界の仕事でした。最初はお給料の面で魅力を感じ就職したのですが・・・、結構な激務でしたね(笑)。東京は物件数もお客様も多いので、とにかくどんどん接客していかないと回らない状況で、必然的に残業も多かったです。そんな忙しい状況に加え、もともと私は地元が大好きなタイプだったので、酒田出身の夫と結婚した頃から、早くUターンしたいなと考えるようになっていました。2日間でも休みがあれば夜行バスを利用して帰省していたんですけど、夜中に東京を出発すると、ちょうど朝陽がさす頃に庄内の田園風景の中を通過するんです。その景色がとても綺麗で、観るたびに気持ちが洗われるというかホッとする感覚になり、帰りたい気持ちが募っていきました。

(写真:結婚式は酒田で挙げました)

<夫を説得してUターンを実現>

結婚当初は、夫婦二人の気ままな東京暮らしをそれなりに楽しんでいましたし、夫もUターンする気が全くなかったのですが、妊娠を機にUターンへ向けて大きく動き出すことになりました。その頃の職場には子育てしながら働いている人はいませんでしたし、私自身もこの仕事は子育てとの両立はできないと思っていたので、そんな状況や子育て環境などについて、切々と夫を説得し続けたんです(笑)。徐々に夫も、子育て環境を考えると酒田に戻ったほうが良いのかなと思い始めてくれたようで・・・。
私の粘り勝ちという感じでUターンを決め、里帰り出産を予定していた私は夫より一足先に酒田での暮らしを始めました。

(写真:酒田は海まですぐ!!)

夫は当時働いていた会社で区切りの良い時期まで働きながら、並行して酒田市移住相談窓口のUIJターン人材バンク(*1)を活用して、酒田での就職活動を行いました。その結果、ありがたいことに移住前に就業先が決まり、Uターン後の生活もスムーズに始めることができました。

*1:こちら
 

 

 

<正社員で働きたいという想いを大切に>

不動産業界の仕事は好きだったものの、東京の不動産会社で働いていた時の忙しさから、この業界には子育て中のママの居場所はないと思っていました。ですので出産後は、新たな業種で就職活動をしなければならないと考えていたんです。

ところが、私が不動産業で働いていたことを知った夫の知り合いから「うちの会社は働きやすいよ!話だけでも聞いてみたら?」と紹介され、妊娠中のお腹が大きい時期に(株)東洋開発を訪ねてみることにしました。ちょっと説明を受けるだけのつもりだったのですが、面接みたいに色々聞かれちゃって・・・(笑)。どんな風に働きたいかと聞かれたので、本当は正社員で働きたいけど、これから子育てが始まるのでパートが限界なのかなと思っていますって正直に話をしました。そうしたら「うちはプラチナくるみん(*2)の認定企業で、子育てに理解のある職場だよ」と説明を受けて、実際に子育てしながら正社員で働いている先輩のお話なども伺い「じゃあ、頑張ってみようかな」と思い、入社を決意しました。
出産前に就職先が決まったことは、その後の生活の見通しをたてる上でも大きな安心に繋がったので、ご縁に感謝ですね。

*2 厚生労働省が認定する高水準の基準をクリアした子育てサポート企業

 

 

<「ベスト」なご提案を目指して>

東京の不動産会社で働いている時から、この仕事には大きな魅力を感じていました。紹介可能な物件とお客様のご要望をマッチングするという仕事は、同じケースが2つとなく、毎回新鮮な気持ちで向き合えるんですよね。東京では客数がとても多いので、スピード感を意識して、そのお客様にとって「ベター」な物件をマッチングすることに必死でしたが、酒田では一人ひとりのお客様とじっくり時間を掛けた接客ができるので「ベスト」な物件を探すお手伝いができ、一層のやりがいや楽しさを感じています。
接客の際に心掛けていることは、その物件の良いポイントはもちろんですが、マイナスになりかねない要素もきちんとお伝えすることです。例えばお客様が気に入った物件であったとしても、当初の条件に合ってないんじゃないかと感じた場合は、もう少し検討してはいかがですか?というご提案をさせていただきます。

入居前であれば、ある程度のトラブルにも対応できますが、入居してから「こんなはずじゃなかった」となってしまうとお客様自身に大きな負担がかかるのはもちろん、大家さんにも迷惑が掛かってしまうので、仲介役の立場である私たちが可能な限りご要望をマッチさせたいと思っています。
この業界で長くお世話になりたいので、今年の10月には宅建の試験にも挑戦します!
自分自身の成長がお客様の満足へ繋がっていくと思うので、頑張りたいです。

 

<会社の取り組みについて>

コロナ禍で県外移動がしづらくなった頃から、弊社では「おウチでチンタイ」というリモート内覧のシステムを導入し、引越し時期を遅らせることができない転勤の方や学生さんなど、多くのお客様にご活用いただいております。実際の引越し時期や物件の要望など、事前ヒアリングを重ねた上での内覧となりますので、まずはご連絡くださいませ。
また弊社でリフォームとリノベーションを行い、モダンな内装に仕上げた賃貸「リノプロ(*3)」も大変おススメです。時代に合わせたスタイリッシュな内装に仕上げた物件を多数ご用意しておりますので、賃貸アパートでは諦めがちなおしゃれな暮らしが叶います。

(写真:*3 実際のリノプロ物件)

 

(写真:西表島を意識したアロハシャツで!)

そして、なんと! 酒田から遠く離れた沖縄県西表島に、弊社運営のホテルがオープンします! 「せかい不動産」という弊社のYouTubeチャンネルで建設状況なども配信させていただいておりますので、ぜひご覧ください。
国内外問わず、ご縁が繋がって仕事の幅が広がっていくのも不動産業ならではの醍醐味です。世界自然遺産にも登録された西表島へ、私もいつか家族で行ってみたいなぁ。

 

<酒田ならではの時間を楽しんでいます>

Uターンしてからは、それまで経験したことがなかった釣りや山菜採りなど、自然を感じるアクティビティを楽しんでいます。釣りは父親と一緒に行っているのですが、私はエサを取り付けることや仕掛けを投げることが一人では上手くできないので、父はちょっと迷惑に感じているみたいです(笑)。私がいると引きが悪いなんて言われちゃって・・・、一人でゆっくり釣りたいんでしょうね!
また、土・日曜どちらかはお休みを頂いているので、家族3人で色々な所へ出掛けるのも楽しみの1つです。動物園も遊園地も車でなら気軽に行けて、酒田での子育てを満喫しています。

(写真:娘は近所の従姉妹と遊ぶのが大好き)

 

(写真:冬はやっぱり雪遊び)

(写真:花火も自宅の庭で気軽に楽しめます)

 

<Uターンを検討している方へメッセージ>

酒田での暮らしは「食」で季節を感じることが出来て、とても楽しいです。「山菜の時期だ、春だな~」とか「牡蠣だ!夏だ!!」とか(笑)。高校生の頃には感じなかったことなので、自分が歳を重ねた証拠だとは思いますが、こういう喜びを感じられるってすごく幸せだなと思います。
そして酒田の景色に関しても以前とは感動するポイントが変わったので、これもUターンの良さだなと思いますね。学生の頃は当たり前過ぎて気づきませんでしたが、実家周辺の庄内平野やそこから臨む鳥海山の眺めがすごく綺麗で、酒田で一番好きな場所になったんです。実家周辺が一番だなんて、皆さんと共有できないピンポイントな情報で申し訳ありませんが(笑)、Uターンした方にはわかってもらえるんじゃないかなと思います!

(写真:夫婦のこだわりが詰まったマイホーム)

移住して数年経った今年の4月に、念願のマイホームを購入しました。夫がUターンする条件に「マイホーム購入」を挙げていたので、酒田に戻った当初から土地探しを始めていたのですが、理想の土地と出会うまでに予想以上に時間が掛かっちゃいました。
移住してすぐに理想の土地や物件と出会うのはハードルが高いと身をもって感じたので、まずは賃貸に入居し、じっくり土地探しをするのがおススメです。
その際は、全身全霊でお手伝いさせていただきますので、ぜひ弊社をご活用ください!!

 

名称 小田 亜香利

 at sakata

at sakataの転載の記事です。

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