絵画や音楽のように寄り添う ときめきの洋菓子たち

PATISSERIE Au Bon Accueil

オーボナクイユのショーケースにはいつも目が輝く。丸山孝一シェフは菓子店を営む両親のもとで育ち、「粉と卵と砂糖でお菓子ができていく様子がすごく楽しかった」と振り返る。お店を構えて10年、パティスリーやブーランジュリー、コンフィジエといったヨーロッパの文化を庄内の風土に融合させてきた。「フランスの伝統菓子のクラシックな部分にアレンジを加えた、ネオクラシックな形で表現したい。お菓子が持つ力が感じられるものを目指しています」。

丸山シェフが作るケーキには、見た目の画力から遊び心が映える。グラサージュが魅惑的な「バカラ」は赤いベリーとバニラのムース、「アラビカ」はチョコとコーヒームースのブリュレにクルミとナッツ、「アナナス」はパイナップルにキルシュ風味のバタークリーム。どれも組み合わせの妙で、味が重奏となり調和する。「ケーキの上から下までざくざくっとすくって全体を食べてもらうことで、口の中で完成するように作っています」。

丸山シェフが作るケーキは、大人であることの楽しみも与えてくれる。「ぜひお酒との相性を楽しんでもらえたら。もっともっとお菓子の楽しみ方を広げていきたいですね」。

「オーボナクイユ」という名前には、もてなしの輪を広げたいという想いを込めたという。「喜ばれることしかない、本当に幸せな仕事だと思います」という丸山シェフが作るお菓子は、時に言葉より多くの温かい気持ちをくれる。シェフが今取り組んでいるのは、庄内のパティシエや菓子店の人たちとのネットワークを作り、菓子文化を次世代に向けて創っていくことだという。喜びにあふれるお菓子が、近い未来で待っている。

住所 山形県鶴岡市大宝寺字日本国378-47
名称 PATISSERIE Au Bon Accueil
電話 0235-33-9403
営業時間 10:00~18:30
定休日 不定休
駐車場 6台
クレジットカード
席種 テーブル2人×3卓
貸切利用 不可
喫煙/分煙/禁煙 禁煙