置賜で子育て! 知っておきたい「子育て支援」
置賜の子育て支援まとめ置賜で子育て! 知っておきたい「子育て支援」
置賜の子育て支援まとめ地方に移住し定住を考えるとき、気になるキーワードのひとつに「子育て」があります。知らない土地での初めての出産、そして子育てには不安がつきもの。でも、地方での子育てには、自然豊かな環境でのびのびと子育てできる、顔の見える地域の中で人間性を育むことができる、豊かな食環境などたくさんのメリットがあります。
そのほか、仕事も子育ても充実させたいと思う女性にとって大きな利点になるのが、保育園の待機児童が少ないということ。中でも山形県は、3年連続待機児童ゼロ!さらに、保育料負担軽減率も全国トップレベルと手厚いサポートが魅力です。この記事では、山形、そして置賜の子育て支援事情にフォーカスしていきます。置賜地区での子育てをより具体的にイメージする際に、ぜひ参考にしてください。
もくじ
👇 こんなに手厚い!出産・子育てに関する支援制度
👇 「子育てするなら山形県」山形県独自の取り組み
👇 さらに、置賜地区の子育て支援も充実!
👇 山形・置賜地区の子育てリンク集
国や自治体などでは出産・育児のためのさまざまな援助や手当の制度を設けています。その内容は、経済的支援だけでなく、働きたいお母さんをサポートする子育て支援など多岐に渡ります。
たとえば、妊娠・出産児には、妊婦健診の助成、出産手当金、出産一時金などがもらえます。また、子育て中の支援としては、児童手当(0歳から中学校卒業までの児童を養育している方に、子ども一人あたり毎月5,000〜15,000円が支給)、幼児教育・保育の無償化(3歳から5歳までの幼稚園、保育所、認定こども園などの利用料が無償化)、育児の悩みを相談できる窓口の充実など、手厚いサポートが用意されています。
少子化問題を抱える日本には、少しでも子どもを育てやすい環境にするために「子ども・子育て支援制度」というものがあります。これは、子どもを産み育てるために、国や地方自治体などが人手や金銭的な面、情報などのサービスを提供する制度。2015年に改定され、子育ての相談場所や預かり場がさらに増えました。日本の「子育て支援制度」は、よりよい子育て環境を目指し、これからさらに充実していくでしょう。
内閣府・文部科学省・厚生労働省が発行する「子ども子育て支援新制度なるほどBOOK」。国による子育て支援の取り組みをわかりやすく紹介しています。
山形県では、子育て支援・少子化対策推進の指針である「やまがた子育て応援プラン」を制定。妊娠から子育てまでの切れ目ない支援と、「山形らしさ」を活かした社会全体の支え合いを掲げ、「子育てするなら山形」の実現を目指してさまざまな取り組みを行っています。ここでは、山形県独自の子育て支援の取り組みを一部ご紹介します。
山形の子育て情報をまとめた「山形子育て応援サイト」。ステージ別、目的別に別れた役立つ情報の他、最新のイベントや助成金情報なども発信しています。
車社会の山形。「子育てタクシー」は、免許がない人や移住したばかりでまだ車を揃えられないという人には嬉しいサービスです。出産や急な通院等、緊急時の夜間救急病院への送迎、荷物が多くなりがちな乳幼児を連れた外出のサポートなどを行っています。通常料金で利用でき、チャイルドシートも準備済み。子どもがある程度大きくなってからは、塾の送迎や保育園へのお迎えの依頼もできます。
👉 子育てタクシー
子育ての負担感が母親だけに偏ることがないよう、男性の育児・家事への参画を促進する取り組みや情報発信を積極的に行う山形県。なかでもその本気度を感じるのが「やまがたイクボス同盟」です。イクボスとは、部下のワーク・ライフ・バランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績と結果を出し、自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者や上司のこと。「イクボスが増えれば社会が変わる」というメッセージを掲げ、男女が共に仕事と子育てを両立できる社会の実現を目指し活動しています。
👉 やまがたイクボス同盟
「やまがたイクボス同盟」では、令和3年に男性の育休取得促進プロジェクトを実施
山形では県内在住の子育て家庭に「やまがた子育て応援パスポート」を交付。事業協賛企業や店舗でパスポート(ケータイ画面)を提示すると、割引・優待や、ミルクのためのお湯の利用など、さまざまなサービスを受けることができます。協力店舗は令和4年7月15日時点で3730にもなります。
👉 やまがた子育て応援パスポート
やまがた子育て応援パスポート協賛企業・店舗の情報などを1冊にまとめたガイドブックも発行
子育て環境の整備資金として、山形県内の市町村に出生後最初の住民登録がされた新生児がいる世帯に、新生児1名につき、58,000円を支給。手続き、支払い等は自治体にて行われます。
👉 例:米沢市出産支援給付金について
夏は暑く冬は雪が降る山形県では、子どもたちが季節問わず思い切り遊べる大型遊具施設が充実しています。各地域の大型遊戯施設をめぐってみるのも楽しいですよ。
※コロナ禍の状況により、利用が制限されている場合があります。
置賜エリアの高畠町にある「高畠町屋内遊戯場 もっくる」。町で育った木材をふんだんに使用して、木の温かさや、温もりを感じながら遊べる木育施設。(画像:高畠町公式サイトより)
国や県の取り組みのほか、置賜地区では、各自治体や民間団体が地域のニーズに合わせ独自に行っている充実した子育て支援があります。ここではその一部をご紹介します。
米沢市ではすこやか赤ちゃんギフト事業として、赤ちゃんにギフト・メッセージカードプレゼント。長井市では市長からのメッセージとともに子育て応援ギフトを支給しています。南陽市のギフトは、ガラガラ、フォトブック、積み木からチョイス可能。名前・生年月日・手形足型を入れることもできます。
米沢・長井・南陽市では、0歳から中学校卒業、または18歳までの通院医療費および入院費を補助。ちなみに東京都の医療費支援は現在、未就学児については医療費の自己負担額の半額、宮城県仙台市では小学生〜中学3年までが初診料500円といった内容。他エリアと比較すると置賜の子ども医療費サポート体制の手厚さが見て取れます。
置賜地区では、米沢・長井・南陽の3市ともに0歳から保育できる施設があります。さらに待機児童ゼロなので、都心よりも仕事への復帰時期をコントロールしやすい環境といえるでしょう。また、保育所に通園している子どもが病気になったとき、仕事を休めない親に変わり病気の子どもを観てくれる「病児保育」や、有償ボランティアで地域の人が子どもを預かってくれる「ファミリー・サポート・センター」など、もしものときのサポート体制も充実。
兄弟がほしいけど、金銭的な負担が不安という方へ。南陽市では第3子以降の妊娠前診察費の助成のほか、保育料、給食費の支援があります。長井市でも多子世帯の第一子から保育料補助があります。米沢市では小学校6年生までから数えて第3子以降の子供 保育料無料。双子や三つ子への「多胎児子子育て支援事業」も行っています。
知らない土地での初めての子育ては不安がいっぱい。そんなときに助けてくれるのが「地域」の人たちです。置賜では、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場「子ども食堂」の活動も。にぎやかな食事の場として以外に、地域との交流、学習支援などができる居場所づくりの活動が積極的に行われています。
長井市では、子供たちが自発的に様々なクエストにチャレンジし、自分の好きな事を発見したり、得意な事を伸ばしていく探求型の放課後スクール「ながいアフタースクール」を実施しています。
2007年に「子育て支援都市宣言」を掲げた南陽市では、これから南陽市に転入し(すでに転入している場合は5年未満)、中学生以下の子を養育する世帯に、「南陽市 子育て世帯定住促進交付金」として住宅の購入支援を行っています。移住世帯は新築100万円、中古50万円と心強いサポートです。
👉 置賜地域みんなで子育て応援団 ウキウキたむたむ
👉 置賜子育て応援ガイドブック
👉 米沢子育て応援電子版
👉 山形子育て応援サイト
👉 山形のママたちのオンラインコミュニティ ママジャム
※各支援は内容が変更したり、条件がある場合などがあります。詳しい情報は各地域の公式サイトをご確認ください。
構成・文_高村ようこ