KYODOは協同。みんなで力をあわせ、挑戦し続ける
協同電子工業の社名には、よくある創業者の名前は入っていません。「協同」という名前は「みんなで一緒にやっていこう」という創業時の想いが込められています。2019年11月に現在の社長によって経営理念と社是が策定されたが、SDGs、ミッション、ビジョンは従業員皆で策定しました。ミッションは、創業時の「みんなで一緒にやっていこう」という想いを大事にしたいと考え、関わってくれる全員(お客様、パートナー、従業員)のためにみんなで成長したい想いを込めて「KYODO」にしています。実はこの「KYODO」という言葉も社員から出てきたものです。「キョウドウ」という言葉の響きが好きで、会社のネオンサインも「KYODO」にしています。
経営理念は「誠実、努力、挑戦心を融合し、ものづくりを通して社会に必要とされる企業へ」。これには誠実だけでも生き残れない、持続可能な企業になるために、挑戦心を忘れないで地域に必要とされる企業になろう、という社長の想いが込められています。
お客様にとって、唯一無二の存在へ
「当社になぜお願いするのか?」とお客様に聞いたところ、「どんな無理難題にも応えてくれる」「トラブルが発生しても納期に間に合わせるように努力してくれる」「調整や小回りが利いて、仕事ぶりが信頼できる」などのありがたいお声が返ってきました。当社では、お客様が複数部門あれば複数部門ごとに専門窓口をつくっている。お客様が相談したいと思ったらすぐに担当の顔が想像でき、人対人で対応できるようにしていることが強みであり、これが現れた言葉であると思っています。さらに、新しい挑戦として北茅原町に新工場をオープンさせた。この工場はプリント基板の実装工場として表面実装、後付け、完成体への組み立てまで一貫で出来るプロセスを持つため、お客様に提供できる価値を最大化することができるものです。自社でも使用する製造装置や治工具などの販売もおこなっているので、新工場はショールームとしての機能も持っている。メーカーショールームだと実際の稼働を見ることはできないが、この工場では本当の稼働を見ることができるところが大きなポイントです。
従業員全員が当事者意識を持つ仕組みづくり
社内には「ヒヤリハット改善委員会」や「タイムプリズム(作業解析・改善ツール)推進委員会」、「5S活動推進委員会」など小規模委員会が多数ある。その立ち上げと運営には社長も入るが、運営は従業員が主体となって行われています。委員会は現時点で5つあり、1委員会のメンバーは5~6人程度だ。マネジメント会議はトップダウンになりがちだが、委員会は水平な立場で参加でき、社長も委員会のいちメンバーとして参加しています。このような取り組みを行う理由は、持続可能な会社にするためには、次世代のリーダーを育てていかないといけないが、経験もないままでいきなりその立場になっても出来ないためです。委員会を通じて色々な経験をし、社員で運営していくことによって、当事者意識を持って組織を動かせる人材がどんどん生まれてくれることを期待しています。さらに若手社員にも積極的に委員会の参加を促しており、様々な立場の社員の声を拾うことで、会社としても従業員同士の溝を埋めることを意識しています。
誰もが知る会社へ
今は電子部品や機器の組み立てが中心だが、将来的には自分たちで製品商品開発ができるようになりたいと思っています。組み立ての作業は裏方のイメージがあるが、裏方であっても突き抜けた唯一無二の存在になり、地域、少なくとも県内で名が知れた企業になれれば、社員のモチベーションにもつながると信じて日々精進しています。そのためにも「キョウドウ」の気持ちで、みんなで前に進んでいきたいと思います。