鉄で様々な造形作品を制作している「工房 孝鉄」では、鍛鉄で造形し、蜜蝋で仕上げを行うことで柔らかく重厚なデザインの作品が生まれる。これまでに雛人形を模した作品や燭台やステンドグラス作家とコラボして作り上げた照明など、様々な作品を作り、人々に感動を与えてきた。

本業の看板屋の傍ら、合間を縫って、作品作りを行っている有限会社山広美工社長の山広孝司さん。作品を作り始めたきっかけは友人が廃棄するボルトを大量に持ってきたこと。「何もしなければ捨てられてしまう大量のボルトを〝もったいない〟と思い、初めはボルトで人形を作ってみました。いざ作ってみると楽しくて、そこから様々な作品を作るようになっていきました」と話す。たくさんの作品を作っていく中で２００７年に個展をグリーンピアせとうちで開催。

「作品を知ってもらうことで、全国の方と知り合いになったり、友人になれたことが嬉しかったですね。今も全国の友人たちのもとに行ったり、うちの工房に足を運んでもらった際に、話をするのが最近の楽しみの一つです。鉄の作品・キャンプ用ロケットストーブを作る体験がしたい方がいましたら、有料になりますが対応しますので、お気軽にご相談ください」と山広さん。

有限会社山広美工の看板屋として仕事をしながら、手に取りやすい可愛らしい鉄アートを制作している。

可愛らしい新芽のインテリア作品。

燭台。植物を置いてもインテリアとして使える。

柔らかな植物をイメージした燭台。　

ナットで作ったお雛様とお内裏様。

熊本県にある旅館、黒川温泉にも展示している作品。燭台や香炉として利用されている。

自由な発想をカタチに、和を感じる柔らかなテイストかつ鉄ならではの重厚で存在感を放つ表現ができるアート作品。燭台にもインテリアにもなる。