春華園

信頼と長い縁が繋ぐ商店街のお茶屋さん

「約20年前、将来何をしようかと考えた際にふとテレビを見て職人に後継者がいないという現状を知りました。もし、自分だったら後を継ぐのに…と素直に思い、家業のお茶屋を継ぐことに決めました。元々日本の歴史についても関心があったので今も楽しく仕事を続けられています」と話すのは、4代目の稲葉元昭さん。明治33年に創業し、今年で120年。創業時は現在クレアルがある場所で店を構えていたが戦争により移転。以降はずっと現在の場所で切り盛りをしている。当初から京都宇治にある北川半兵衛商店の茶葉を仕入れており、ここだけでしか飲めない味を提供する。仕入れ先を変えないのは自分の所で扱っているお茶が一番美味しいからという理由で、この味を楽しめるのは呉では春華園だけ。そしてお茶の世界は衣・食・住、季節や物語、花、芸術など、生活をする上で、全てのことに深い関わりを持つ。元昭さんはお茶について見聞を広げるために、京都で修行。その経験が今につながっているそうだ。「急須がない自宅もあったりと、お茶や茶道は普段から離れていっています。お茶の世界を伝える、そして守ることがこの先店を続けるにあたり、大切にしていきたいことですね」。

 

店名 春華園
住所 広島県呉市中通3-1-18
TEL 0823-21-5578
営業時間 9:30〜18:30
定休日 無休