WORK ヤマガタの仕事 WORK ヤマガタの仕事

自らの販売企画・売り場づくりでヤマザワを元気に!

株式会社ヤマザワ / 部門運営責任者(店舗の売場責任者・チーフ)

インタビュー記事

更新日 : 2023年02月24日

山形で知らない人はいないと言っても過言ではないスーパーマーケット【ヤマザワ】を展開している「株式会社ヤマザワ」。

山形発祥の企業として、今では山形県・宮城県で60店舗を展開している。創業当初はどんな事業で始まったのか。変化の激しいこの令和の時代にどうやって競合他社と戦い、時代の波へ乗っているのかを古山社長へお話を聞いてきました!


 

株式会社ヤマザワ 事業概要

昭和27年に山形県東根市神町に「山澤薬局」を創業し、昭和37年に山形駅前に県内初となる本格的なスーパーマーケットを開店した。

今や山形県のみならず宮城県にも出店しており合計60店舗、関連会社である「よねや商事」も秋田県に8店舗出店している。
従業員数は(2022年6月1日現在)正社員869名、このほかパート・アルバイト従業員が3913名在籍する。

また、グループ企業にはドラッグストアや調剤薬局を営む株式会社ヤマザワ薬品や、お惣菜、日配品などの製造販売を行う株式会社サンコー食品などがある。地域貢献活動や環境活動にも活発的に取り組み、地域に愛される、健康元気な100年企業を目指している。

東証スタンダード上場。

 

三浦ーー古山社長!今日はよろしくお願いします!

古山社長ーーよろしくお願いします!

 

 

1.全ては薬局から始まった...

 

三浦ーー山形県民なら誰でも知っているヤマザワさんはどのような始まりだったのでしょうか?

古山社長ーー今年で創業70周年を迎えたのですが、創業当初は薬屋でした。創業から10年後に、スーパーマーケット事業として「ヤマザワ」を展開しました。今でもグループ企業である「ヤマザワ薬品」が、ドラッグストアと調剤薬局を運営しております。また、他の食品スーパーに先駆けて、自社の食品工場「サンコー食品」を設立し、牛乳や豆腐、納豆、麺類、おにぎり、お惣菜の一部を自社製造しています。

三浦ーー自社製造するスーパーマーケットは増えてきていますか?

古山社長ーー増えてきました。商品の味を均一化ができ、店舗での手間が掛からないですからね。加えてコストも抑えられます。今流行りの自社製造に、ヤマザワがいち早く取り組んでこられたのは、先見の明があった創業者のお陰です。

 



 

2.コロッケから唐揚げに?

 

三浦ーー古山社長は就任されて今年で何年目になりますか?

古山社長ーー2015年に就任しましたので、今年で8年目になります。

 

三浦ーー8年間で大きなポイントや思い出に残っている出来事はありますか?

古山社長ーー2020年12月に、山形県河北町の谷地店をリニューアルオープンしたことです。既存の店舗をいかに改装し、よりお客様にとって魅力あるものにしていくか悩んでいた時期でしたので、思い切ったチャレンジで、今までにない新しい売場を完成させたことが印象に残っています。

三浦ーー時代に合わせて変えていかなければならない危機感もありましたか?

古山社長ーーそうですね。昨今は景気の先行き不安や消費の低迷などから、小売業を取り巻く環境は厳しさを増しており、緊張感を持って仕事に臨んでいます。その状況下で、スーパーマーケット、ヤマザワとしての特色を打ち出し、お客様に繰り返しご来店いただくために、お惣菜の強化を行っています。一例を挙げると、以前はお惣菜を評価するのはコロッケでしたが、今は唐揚げなんです。実際に街中にも唐揚げ屋さんが増えてきていますが、そこにも負けないようなオリジナリティを出すことを心掛けています。

三浦ーースーパーマーケットは他の業界と比べて差別化が難しいと思うのですが、それでもお客様に選ばれ続けられる理由や取り組みはありますか?

 

 

古山社長ーーヤマザワには、地元の美味しいものを提供しようという想いが脈々と流れており、取り扱う商品の味や鮮度には人一倍こだわっています。この想いに賛同していただいた生産者の皆様にも支えられ、競合他社に負けない商品を開発したり、品質の良い商品の販売に積極的に取り組んでいます。

三浦ーー生産者さんと意識して取り組んでいることはありますか?

古山社長ーーお客様により良い商品をお届けするために、取扱い商品の産地視察に力を入れています。実際に現地に足を運び、商品の味を確かめ、生産者と交流を深めることで、扱う商品の質を高めています。


 

3.充実した研修制度

 

三浦ーー社内でなにか取り組んでいる活動はありますか?

古山社長ーー職場の問題や課題の解決のため、全社でQCサークル活動を行っています。お客様の満足や従業員のやりがいに繋げるため、パートさんやアルバイトの方々も一緒になって取り組んでいます。先日、本年度の県発表会が開催されましが、当社より参加した村山駅西店鮮魚部門の発表が、みごと山形県知事賞と感動賞をW受賞し、県代表として東北大会へ出場することとなりました。

三浦ーー福利厚生などはありますか?

古山社長ーー女性社員の割合が多いので、産後職場復帰での短時間勤務や残業免除などの支援を積極的に導入しています。加えて、研修制度も充実させています。これまでの正社員対象の研修だけではなく、パートさんアルバイトさんにまで研修の機会を広げることで、自身の能力向上と自己実現に繋げ、従業員一人一人が輝く企業を目指しています。

 

4.売上2億円チャレンジ!!

 

三浦ーーどういう人材にきて欲しいですか?

古山社長ーー自分で考え提案できる人です。明るく元気で前向きな方が1番です!そのような方と一緒に、ヤマザワを盛り上げていきたいです。

三浦ーー会社のアピールポイントはありますか?

古山社長ーーヤマザワには自ら挑戦できる環境があります。「もう少し売場を良くしたい」とか「お客様の為にこんな企画をしたい」とか、様々なことにトライできます。なお、新入社員には3年間、約1ヶ月ごとの研修を設け、3年目には売場の責任者であるチーフを目指す環境があります。

三浦ーー3年目でチーフですか!?

古山社長ーーはい。入社3年目を目途にチーフになることが最初の目標です。自分の販売計画や売場の演出次第では、年間売上2億円という数字が現実になります。

三浦ーー2億円という売上にチャレンジできる環境があるのが素晴らしいです!

古山社長ーーありがとうございます!ヤマザワは、チャレンジする若者を全力で支援します!

三浦ーー貴重なお話ありがとうございました!
 

5.社員の方々にもお話を聞いてみました!

 

今回の取材では、ヤマザワさんの魅力をより探るために、2人の社員の方(板倉さんと加藤さん)にもお話をお聞きしました!

 

三浦ーーこんにちは!板倉さん加藤さん、今回はよろしくお願いします。まずは板倉さんの部署と業務内容を教えてください。

板倉さんーー寒河江プラザ店で鮮魚部門でチーフをしています。業務内容は日々の売場作りや売場計画、発注などを行っています。

 

 

三浦ーー売場作りとは具体的にどういったものですか?

板倉さんーーまず始めに、鮮魚商品部が作成した販売計画書を参考に、どこで何を販売するかを考えます。それを元に、自店の販売計画、発注に落とし込み、実際に商品加工、品出しをするスタッフさんに指示しています。

三浦ーー売場作りで意識して取り組んでいることはありますか?

板倉さんーー目につく売場を作るため、ボリューム感と鮮度を大切にしています。美味しく見えることも重要ですが、ボリュームが無いとお客様の目に留まらない、手に取って買っていただけないからです。もちろん、競合に負けないよう商品の品質、魚の鮮度にはこだわっています。

 

 

6.やりがいの中には常にお客様

 

三浦ーー業務で1番やりがいを感じるときはいつですか?

板倉さんーーやはりお客様から「美味しそうだね」「鮮度良いね」と声を掛けられる時です!やってて良かったと感じます。

三浦ーー続いて、加藤さんの部署と業務内容を教えてください。

加藤さんーー松見町店の接客サービス部門を担当しています。業務内容はレジでの商品登録や、サービスカウンターでのお客様対応、その他、事務作業も行っています。

 

 

三浦ーー業務で1番やりがいを感じるときはいつですか?

 

加藤さんーー入社前からずっと接客をしたいと思っていたので、お客様対応している時が1番やりがいを感じます。

三浦ーー接客する上で意識して心掛けていることはありますか?

加藤さんーーしっかり目を見てお話することを心掛けています。特に今はコロナ禍でみなさんマスクをしているので、目で表情を伝えることが大切です。コロナ禍じゃなくても目を見て話せば「この人はしっかり話を聞いてくれる」と、誠実な姿がお客様に伝わると思うからです。

三浦ーー今もしっかり目を見て話してくださるのでしっかり実践されていて素晴らしいです!

 

7.UIターンで山形へ

 

三浦ーー次に、お二人の入社したきっかけを教えてください。板倉さんからお願いします。

板倉さんーー私は秋田出身なのですが、妻の実家が山形にあり、結婚のタイミングで山形へIターンしてきました。以前も秋田のスーパーで働いていたので、山形に来てからもスーパーで働きたいなと思いヤマザワへ応募しました。

 

 

三浦ーー数あるスーパーの中でなぜヤマザワを選んだのですか?

板倉さんーー秋田にいる頃から「ヤマザワ」を知っていましたし、地域密着で歴史のある所に魅力を感じたからです。ネームバリューは大きいです。

三浦ーー続いて加藤さんお願いします。

加藤さんーー地元は山形県内ですが、東京の大学に進学しました。就職の時、東京で働くか山形に戻るかで迷っていましたが、将来のことを考えると地元が良いなと思い、Uターンすることに決めました。その後、インターンシップにも参加し、楽しいと感じたヤマザワへの入社を決めました。

 

 

三浦ーーどういったところが良いなと感じましたか?

加藤さんーー調理や品出し、ベーカリー、レジなど、同じ店の様々な担当の方と、同じ目標に向かって一緒に仕事ができるところです。

 

8.お惣菜のアイドル唐揚げ

 

三浦ーー会社が魅力的だなと感じるところはどこですか?

板倉さんーーコロナで自宅療養になっている方に向けた、支援物資の協力を行うなど、地域に密着した活動を行っているところです。

加藤さんーーそうですね、私も同じく地域に寄り添っているところだと思います。あと個人的に思うことですが、ヤマザワのお惣菜はとっても美味しいと思っています!自分が働いているとか関係なく(笑)

三浦ーーちなみに、どのお惣菜が一番好きですか?

加藤さんーーダントツで「唐揚げ」です!

三浦ーー社長も惣菜の評価は唐揚げで決まるから力を入れているとおっしゃっていました!

加藤さんーー私もよく買っていますし、本当にどこのスーパーよりも美味しいと思っています!

 

9.それぞれの目標

 

三浦ーーお二人は本部の方とお話しする機会はございますか?

板倉さんーー売場の確認や新商品の試験販売のためによく来店するので、販売状況やお客さまの反応など、話をする機会は結構あります。

加藤さんーー「最近どう?」と声を掛けてくれたり、気にしてくれるのが嬉しいです。そのような何気ない一言が心の支えになっています。

三浦ーーこれからチャレンジしていきたいことはありますか?

板倉さんーー会社の取り組みの1つに「今週の一品」という販売チャレンジの企画があります。全店舗一斉に指定された商品を売り込み、1週間の売上実績で店舗順位が決まります。私は以前3位を獲得したことがあるのですが、1位まであと一歩及ばなかったので、次はぜひ1位を取りたいです!

三浦ーー全店舗3位!素晴らしいですね!

板倉さんーーここで満足せず、売場作りを更に工夫して、目標である1位を目指したいです!

三浦ーー加藤さんはどうですか?

加藤さんーーまずは最初の目標である部門責任者、チーフを目指したいです。そのためにも、自分で周りを見ながら判断して指示が出せる、安心して任せてもらえる存在に、一日でも早くなりたいです。

 

10.山形に来て良かった!!

 

三浦ーー山形へUIターン就職する方へメッセージはありますか?

板倉さんーーとにかく山形は食べ物が美味しいです。果物もラーメンもお肉も最高です(笑)秋田から来た私でもそう思います。

加藤さんーー私も同感です。一度山形を離れたからこそ分かる「豊かさ」があります。

三浦ーー移住してきて良かったと思いますか?

板倉さんーー本当に良かったです!とにかく山形は人が優しいし雰囲気が温かいので働きやすいなぁと感じています!

三浦ーーヤマザワさんのお客様目線の考え方、生産者や社員を大切にする気持ちが伝わってきましたし、社員さんのヤマザワ愛が感じられました。今回は貴重なお時間ありがとうございました!