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前向きに捉える豊かな心で自分磨き

山形トヨタ自動車株式会社 / サービスエンジニア

インタビュー記事

更新日 : 2024年09月13日

山形でトヨタ自動車を展開する「山形トヨタ」。
近年はランドクルーザーやクラウンなどの高級車だけではなく、リーズナブルな車種を併売している。
事業自体も守りの姿勢はやめて様々な客層のターゲットにも販売を広げている。

いろんなニーズに応えられるよう、車以外の興味でも山形トヨタに触れられるような取り組みも行っている鈴木社長へお話を聞いてきました!


 

山形トヨタ自動車株式会社 事業概要

1946年に会社設立し、間も無く創業80周年を迎えようとしている。
新車はもちろんのこと中古車の販売、点検整備業務から部品の販売、保険の取り扱いまで幅広く事業展開。

数字で見ると年間売上高は103億9000万円(2021年3月実績)、年間販売台数は2,399台(2021年度)、従業員数は231名(2022年10月現在)となっている。

社内もコミュニケーションが取りやすい環境が整っており、会社としても働く社員も新しいことにチャレンジし続けている。

 

三浦ーー鈴木社長!今日はよろしくお願いします!

鈴木社長ーーよろしくお願いします!

 

1.守りの姿勢はもういらない

 

三浦ーー山形トヨタさんといえば、トヨタ自動車の販売を行っていると思うのですが、改めて、事業内容を教えてください。

鈴木社長ーー新車の販売、中古車全メーカーの販売、点検整備修理、タイヤや部品などの販売、自動車保険の取り扱いなどを行っています。

三浦ー一番多いのは新車の販売ですか?

鈴木社長ーー売上でいくと新車の販売が約65%を占めています。最近ではメンテナンス関係の割合も増えてきています。

三浦ーー会社のターニングポイントはありましたか?

鈴木社長ーー1番売上があったのが1990年代前半の約4500台でピークでした。その後2000年以降になると約1500台程度にまで下がり業績も伸び悩みましたが、自動車保険やローン、中古車などのサービスでカバーをして売り上げを維持させたことが会社にとっての重要なポイントでした。

三浦ーー時代の流れで他社も同じ動きでしたか?

鈴木社長ーーそうですね。特に弊社は「ランドクルーザー」や「クラウン」といったグレードの高い車種を取り扱っていましたので、規模縮小が激しく事業転換にはかなり苦労しました。驚くことに新車売上の軽自動車の割合が、2000年以前だと15%だったのが昨今では30〜40%ですからね...。

三浦ーー事業の転換時はどのようなことを意識しましたか?

鈴木社長ーーお客様数を減らさないように、お客様満足度を高め車に関係することを全てお任せ頂けるように働きかけていました。お取引頂いているお客様を守り続けることを意識していました。

三浦ーー他にターニングポイントはありますか?

鈴木社長ーー2020年から全車種併売になりました。その前までは「ヤリス」や「カローラ」は取り扱えませんでした。だから新規のお客様に対して営業をガンガン行うというよりは、守りの姿勢が強かったです。しかし2年前からは新規顧客への営業にも積極的に行い意識が変化しました。

 

2.幅広いニーズに応えイメージ打破


三浦ーーところで、この本社やショールームがとてもおしゃれで綺麗ですね!

鈴木社長ーーありがとうございます!女性のお客様を増やすことも取り組みの一つなので綺麗なのは大切です!古く汚い事務所だと新規お客様獲得に繋がりませんから。

三浦ーー確かに...他社と差別化を測るために行っていることはありますか?

鈴木社長ーーGRガレージというスポーツカー専門の店舗もあり、幅広いニーズに応えています。また、女性をターゲットにした「ちょっとよりみち山形トヨタ」という会員サイトがあります。

三浦ーー「ちょっとよりみち山形トヨタ」とはどういったものですか?

鈴木社長ーー弊社はランドクルーザーやクラウンを販売していたので女性のお客様が非常に少なかったです。しかし女性のお客様をしっかり取り込んでいかなくてはダメだとなり、2017年くらいから子育て世代のお母さんの役に立てるような取り組みを行っています。

三浦ーー「ちょっとよりみち山形トヨタ」のサイトを調べてみると車屋さんには見えませんが、これはどういった意図ですか?

鈴木社長ーー高級車のみを取り扱っていたので敷居が高いイメージを持たれていました。それを打開する目的もあり、車以外の興味でも山形トヨタに触れていただけるようなサイトにしていこうという意図です。車の取り扱い方だけではなく、お子様向けの絵本読み聞かせや隠れた名店おすすめスポットなど様々な情報が掲載されています。

三浦ーーサイト会員限定のイベントもありますか?

鈴木社長ーー特別割引価格での提供だったり、店舗でアクセサリー作りなどのワークショップ系の取り組みも行っています。

三浦ーー社内に対して既に取り組んでいる事、これから取り組んでいきたいことはありますか?

鈴木社長ーー人材の確保が難しくなっているので、一人一人が多機能化してお互いをカバーできるような取り組みをしていきたいと思います。男性向けの「つくりばプロジェクト」という取り組みがあり、その中で社員の発案から生まれた新規事業「クラウドモビリティ山形」というものがあります。エアストリーム(キャンピングトレーラー)で移動式カフェを運営しコーヒーやホットドッグ、チキンオーバーライスなど様々なフードドリンクを提供しています。このように単なる新しい企画ではなく、社員の趣味などを活かすことにより、仕事に夢を持てる取り組みにしていきたいと考えています。
 

3.コミュニケーションが大切

三浦ーー会社として大事にしている考え方や価値観はありますか?

鈴木社長ーお客様には店舗全員が協力して対応するようにしています。ただし、その中でも成果をあげている人にはインセンティブなどでしっかり評価をするようにしています。個人の成長と会社の成長は比例すると思うので、社内で切磋琢磨しあえるように環境を整えています。

三浦ーー他にも社員の方々が働きやすい環境作りの一環として取り組んでいることはありますか?

鈴木社長ーーコミュニケーションを深める為の取り組みとして、店長はもちろん課長クラスの方も出席してもらう月1ブロック会議を行っています。店舗の主要メンバーに直接役員の意見も伝えられますし、店舗の人たちがどんな意見を持っているかも直接聞けるので有意義な会議になっています。

三浦ーー課長以下の方々とのコミュニケーションはどうしていますか?

鈴木社長ーー12ヶ月間毎月10人ずつに分けて、社員から私へ近況報告や会社への要望事項などを伝える月1ミーティングというものがあります。

三浦ーーミーティングの中で出た案を採用したこともありますか?

鈴木社長ーーあります!ミーティングで出た内容によっては私から部課長に伝達したりもします。

三浦ーー社員さんと社長が直接コミュニケーションを取れるのは素晴らしいですね!

鈴木社長ーーありがとうございます。労働組合もしっかり社員を守る体制が取れているので、安心して働くことができます。


 

4.お客様の立場になって考える

三浦ーーこれから会社として挑戦していきたいことはありますか?

鈴木社長ーー最近は小売業でネット販売が増え、特徴のあるリアル店舗が減ってきています。その反動で全国チェーンのドラッグストアが増えてきて、お買い物の楽しみが無くなってきています。その部分を少しでもカバー出来たらなと考えています。地元に根付いた「山形トヨタ」だからこそ、山形を盛り上げていきたいです!

三浦ーー山形で何かやりたい人にはもってこいですね!

鈴木社長ーー山形の生活者にとって魅力的な街にしていきたいです!

三浦ーーどういう人材にきて欲しいですか?

鈴木社長ーーお客様の立場になって物事を考えられる方に来て欲しいです。お客様目線で考えないとニーズに合った良いサービスは提供できないからです。TPOによって柔軟な対応が出来て、周りにも目を配れる方は大歓迎です。新しいことにチャレンジできる環境があるので挑戦意識の高い人にももってこいだと思います。

三浦ーー貴重なお話ありがとうございました!

 

5.社員の方々にもお話を聞いてみました!

 

今回の取材では、山形トヨタさんの魅力をより探るために、2人の社員の方(長岡さんと五十嵐さん)にもお話をお聞きしました!

安孫子ーーこんにちは!長岡さん、五十嵐さん、今回はよろしくお願いします。まずは長岡さんからお話をお伺いしていきます。部署と業務内容を教えてください。

長岡さんーー山形店の営業職配属になります。業務内容は新車と中古車の販売がメインになります。自動車保険やローンの担当も行っています。

安孫子ーー営業職を担当してみてどうですか?

長岡さんーー元々人と話すことが好きで、お客様と世間話に華を咲かせる事が少なくないです(笑)私にとって天職だと思っています!

安孫子ーー営業職にピッタリですね!長岡さんはUIターンですか?

長岡さんーー大学で東京に出て、それから就職で山形へ戻ってきたのでUターンになります。

安孫子ーーなぜ山形に戻ってこようと思ったのですか?

長岡さんーー単刀直入に山形が大好きだからです。友人とも必ず山形に戻ってこようと約束していましたし、大好きな山形で車の営業をしたいという思いからUターンしてきました。

安孫子ーーなぜ車の営業をしたかったのですか?

長岡さんーー大きい買い物の手伝いをしたいと思いました。その中でトヨタブランドに魅力を感じて山形トヨタに入社を決めました。

安孫子ーー山形のどんなところが好きですか?

長岡さんーー私は自然に触れられるというところです。休日も家の庭で家族とキャンプをしたりするくらいアウトドアが大好きです。


 

6.悩みを直接社長へ!


 

安孫子ーー全車種併売になり新規顧客にも更に営業が必要になったとお聞きしましたが、顧客確保の為に意識している事や変化が生じたことはありますか?

長岡さんーーお客様に合った提案をどれだけできるかが大事だと思います。値段だけだとお客様も引いてしまう可能性もあるので、商品の魅力の説明を行うことを意識しています。

安孫子ーー月1ミーティングを社長と社員で行っているとお聞きしましたが、長岡さんはどのようなコミュニケーションを取られていますか?

長岡さんーー現状、車自体がなかなか納車されず1年待ちになったりもします。それだけの時間があるとお客様の気持ちも変わってしまうこともあります。お客様の気持ちをどう繋いでいったら良いかなど、リアルな現場の悩みなどを相談します。

安孫子ーーしっかりヒアリングしてくださるのですね!

長岡さんーーそうですね!意見も活発的に出ますし、社長も汲み取ってくれて実際に解決へ導いてくれます。社内改善の取り組みが行われるので月1ミーティングはすごく助かります。

安孫子ーーこれからチャレンジしていきたい事はありますか?

長岡さんーー1番の目標は営業のトップを取っていくことです!その為にお客様の要望をいかに聞けるかが大事なので、初期対応からトップギアでヒアリングを行っています。更に、ブランドとしてはもちろんですが「長岡さんから買いたい」と言ってもらえるように頑張りたいです。

安孫子ーーありがとうございます!

 

7.山形の海を堪能

安孫子ーー続いて五十嵐さんにお話をお伺いします。部署と業務内容を教えてください。

五十嵐さんーー大野目店のサービス部に配属されています。業務内容は車両のメンテナンス整備や車検整備、点検時のお客様対応などです。

安孫子ーー入社したきっかけは?

五十嵐さんーー父が整備士をしていたので、その背中を見て学生の頃から整備士になりたいなと思っていました。就活で車屋を探している中、高級車のブランドであるトヨタ社を見つけて入社を決めました。

安孫子ーー山形での休日はどう過ごされていますか?

五十嵐さんーー海釣りによくいきます!

安孫子ーー海釣りいいですね!庄内の方に行かれるのですか?

五十嵐さんーーはい!鶴岡市の鼠ヶ関や酒田市の酒田港によく行きます。山形は海の幸も豊富なので、友人や同僚と連絡を取り合って楽しく過ごしています。

安孫子ーー気持ちいい海風に吹かれながら綺麗な空気を吸って釣りだなんて最高ですね!


 

8.仕事を楽しむ人生に


安孫子ーー月1ミーティングを社長と社員で行っているとお聞きしましたが、五十嵐さんはどのようなコミュニケーションを取られていますか?

五十嵐さんーー主に自分のプライベートの話をしたりします。釣りの話とかですね(笑)細かい事だと、店舗のここが壊れているなどそう言ったことも話したりします。ミーティング自体も堅苦しい雰囲気はなく、和気藹々と話しています。

安孫子ーー自分の大切にしている価値観はありますか?

五十嵐さんーー「職場が楽しければ人生の半分は楽しい思いをして過ごせる」と思っています。職場をいかにして楽しむか、楽しむ為にはどうするかを常に考えて仕事をしています。一生を終える時に自分の人生楽しかったなと思いたいですから!

安孫子ーー深いですね・・・私もその言葉を忘れないようにします!

安孫子ーー最後に会社のアピールポイントはありますか?

五十嵐さんーーサービスのエンジニアとして、技術のスキルを磨きたい方にはおすすめしたいです。現場の環境や教育もしっかりしていますので、エンジニアを目指しているのであればぜひ来て頂きたいです。

安孫子ーー営業とエンジニアが協力し合ってお客様対応し会社としてのブランド価値を高めていて素晴らしいなと感じました。また役職員と社員のコミュニケーションがしっかり取れていて風通しの良い職場だと感じました。今回は貴重なお時間ありがとうございました!