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明日を、想う。

株式会社 アスヲ / 重機オペレーター(現場作業員)舗装経験者優遇

インタビュー記事

更新日 : 2024年01月24日

約40年間アスファルト舗装事業1本だった会社から時代の流れに合わせたリブランディングをキッカケにカーポート施工業や新築住宅業など様々なオリジナルサービスを展開している「株式会社アスヲ」。事業のきっかけや取り組みはもちろん、オリジナル事業をこれからどう展開していくのか石川社長へお話を聞いてきました!!

 

株式会社 アスヲ 事業概要

約40年前にアスファルト舗装事業として「南陽道路」という社名で設立された。

現社長就任時、40年間続けてきたアスファルト舗装に付随させる形で様々な事業を展開。近年もさらに事業拡大を続けており、「たのしい駐車場」といった外構のオリジナルサービスや民間住宅事業もスタートさせている。

事業だけではなく、社名やロゴなども変更し客観的な印象はもちろん社内の雰囲気、取り組みなども良い方向へと変化させている。その変化もあってか、社内でサポートしあう意識がとても高く、挑戦もしやすい社内環境が整っており働きやすい職場へと日々進化を続けている。

三浦ーー石川社長!今日はよろしくお願いします!

石川社長ーーよろしくお願いします!

 

1.楽しく選べるオリジナルサービス

 

三浦ーー事業内容を教えてください。

石川社長ーーアスファルト舗装工事をメインとした事業です。それに付随して外構エクステリア工事として「たのしい駐車場」というオリジナルなカーポートデザインサービスを展開しています。さらに、2022年4月からSUNSHOW夢ハウス×アスヲという会社同士のコラボで「すべての人にマイホームを!」を合言葉に低価格・高品質な注文住宅事業をスタートしています。

三浦ーーこのアスファルト舗装工事というのは公共工事ですか?

石川社長ーー公共工事から民間の宅地内の工事までやっています。公共工事でいうと、主に【村山や置賜管内】の道路舗装工事などで、民間では住宅の駐車場から商業施設の駐車場の舗装などもやっています。

三浦ーー現在は公共工事の割合が多いとお聞きしたのですが、この割合は今後変えていきたいですか?

石川社長ーーはい。変えていきたいと思っています。公共工事で培ってきた技術が土台となり「たのしい駐車場」のカーポートサービスが成り立っているので、これからもその強みを活かしながら、個人客に向けた建築事業と外構事業を一体化してお客様に提供したいと思っています。

三浦ーーオリジナルサービスの「たのしい駐車場」という名前がとてもユニークだなと思うのですが、こちらはどのようなサービスなのでしょうか?

石川社長ーー「たのしい駐車場」は土台(舗装or土間コンクリート)、カーポート、他オプションを選んでいただき、お客様にあった駐車場を【デザイン】するサービスです。お客様が土間コンクリートを作りたいと言った時にまずどこに頼んだらいいかわからないと思うんです。そんなお客様のために分かりやすく、【たの】しく選んでいただきながら理想の駐車場を【デザインする】という意味から「たのしい駐車場」と名付けています。更にこの業界の値段というのは公開されていない場合が多く不親切だと思ったので、明朗会計で、保証もついているという部分までこだわっています。

三浦ーー確かに駐車場などの工事は値段が全く見当つかないイメージです。

石川社長ーーお客様にうちのセットはこうだと打ち出して、見積りをお出ししてあとはお客様に比較してもらうようにしています。昔は他の業種でも設計通りじゃないものがたくさんありました。例えば下請けで仕事を請けた時、設計と施工時の数字が違っても、そのまま進めて良いからと元請から言われたりすることがありました。でも私はどうもダメで、うちは絶対そうやらないということで明朗会計をしっかり行っています。
 

2.始まりは熱い想いから

三浦ーー元々は何を軸に事業していたんですか?

石川社長ーー今年で創業43年目なのですがそのうち約40年間はアスファルト舗装専門でした。

三浦ーーずっとアスファルト舗装専門だったのに、ここ1、2年で駐車場のサービスや不動産事業などを始めようと思ったきっかけはなんですか?

石川社長ーーきっかけとしては社名やロゴを変更したことです。最初は南陽道路、次に南陽総建という社名だったのですが、私が社長に就任したことをキッカケに、今後どのような想いを大事にしていきたいかを考え、弊社と関わる方々に、想いを込めて社名を名乗りたい。と強く感じ、皆さまの明日を想いアスヲと言う社名に変え、その想いから事業を新たに展開していきました。

三浦ーーなるほど。社名には具体的にどのような想いが込められているのですか?

石川社長ーー希望を見上げる様な、関係者全ての皆様の「明日」を思いながら事業をしたいという想いから派生して「アスヲ」と名付けました。先代、親への感謝、これからの子供たちのことを想う気持ちも込められています。

 

3.新規事業のきっかけはキックボクシング!?

 

三浦ーー石川社長が社長に就任した時感じた課題などはありますか?

石川社長ーー少し遡るんですが、昔東京の「六本木ヴェルファーレ」というアジア最大級のディスコでいわゆる黒服の仕事をしていました。人を想うということを大事にしながらお客様へサービスを行なっていたら、その当時の支配人から、1番接客が良いと言われたんですよ。そこでおもてなしの心である「ホスピタリティ」という言葉を知ってこういう事をやりたいなと思ったんです。そんな時、当時社長だった父が大病を患って山形に帰ってきてこの会社に入りました。そこで感じたのが、「建設業現場の人ってなんでこんなに態度悪いんだろうなぁ」「なんで挨拶もできないんだろうなぁ」という事でこれは変えていかなきゃなと思いました。

三浦ーー今でも根本はホスピタリティを大事にされてますか?

石川社長ーーそうですね。これをやったらお客様はどう思うかなぁ、もっとプラスな事をしたらもっと喜んでもらえるかなぁとかそういうことは常に考えますね。お客様には、より丁寧な対応を心掛け、社員にも指導しています。

三浦ーー素晴らしい心がけですね!マイホーム事業を始めたきっかけはなんですか?

石川社長ーー2018年にSDG’sという動きがあることを知って、ソーシャルサービスをやっていきたいなと思っているときに、SDG’sの有名な建築会社として三承工業という会社を紹介してもらいました。社長ともお会いして会社見学をしたときに「こういう会社にしたい!」と思ったんです。その会社の主力事業がSUNSHOW夢ハウスという建築事業で、最初は全くやるつもりはなかったんですが、熱い想いに惹かれいつか自分も建築事業を始めたいと思うようになりました。

三浦ーーそうなんですね!そこからどう、やる方向に向かっていったんですか?

石川社長ーー中小企業の同友会というのがあって、その全県事業の新春交流会の実行委員長になったんですね。SDGsを山形に広めたいと思い、そこに三承工業の西岡社長を基調講演の講師としてお招きしたんです。東京で講演会の打ち合わせを進めていく中で社長から「キックボクシングの試合に出るから来ないか」と言われて、良いですよと答えたんです。そしたら「なんなら出ない?」と言われて(笑)

三浦ーーえーーーー!!(笑)どういう事ですか(笑)

石川社長ーーびっくりですよね(笑)でもせっかくお誘い頂いたのでその日に「やります!」とお答えしました。西岡社長ともしっかり繋がりたいという理由もありましたね。そして3カ月後実際に社長同士が戦うという大会イベントにも出ました。そしたら、その西岡社長から「うちのSUNSHOW夢ハウス、一緒にやらない?」と声をかけていただいたんです。しっかり繋がっていきました。マイホーム事業はキックボクシングがきっかけと言っても過言ではないですね!

三浦ーーきっかけってどこにあるかわからないですね・・・

石川社長ーー本当に何があるかわからないですね。

 

4.SDG’sルーレット?

三浦ーー社長が経営する中で大切にしていること、価値観はなんですか?

石川社長ーー毎日をご機嫌に過ごすことです。お客様に提供して喜んでもらうことはもちろん、自分たちも達成感があることが大切です。お互いの弱みを補いながら強みと強みでさらに強くなった事業を創っていくとか、自分達だけではできないことを、できる人達と組んで突き破っていく成長できる会社を目指しています。

三浦ーーそのために社員の意識づけとして取り組んでいる様なことはありますか?

石川社長ーー良かったことを朝礼で共有するという取り組みをしています。お客様からこういう良い評価を頂きましたよとか、自分達の仕事はこんなにも喜んでもらえるんだという風に実感してもらう場を作っています。

三浦ーー自分達の仕事の意義を確かめるのは素晴らしい意識づけですね!

石川社長ーーありがとうございます!それだけではなく、SDG’sルーレットというのも取り組んでいます。

三浦ーーSDG’sルーレット?

石川社長ーーはい。どういうものかというと、手作りのルーレットを回して項目1〜17の当たった項目の取り組みを行おうというものです。ゴミを拾おうとか、募金しようとか、項目毎に様々です。

三浦ーー面白いですね!それは誰からのアイディアなんですか?

石川社長ーー社員からです。すぐに採用しました!他にも月1全体会議というものを行っています。。社員が意見を出せるように、私は喋りたい気持ちをグッとこらえ、会社をよくするために意見を出し合う場を設けています。出てきた意見をすぐに実行できるものと出来ないものに分けて、出来るものはすぐにフィードバックします。

三浦ーーその会議ではどういう意見が出るんですか?

石川社長ーー例えば、実務の部分でこういう備品が欲しいとか、ストレートに給料を上げてくれとかもありました(笑)

三浦ーーストレートですね(笑)そういう意見が実際採択されたものはありますか?

石川社長ーーもちろんあります!資格手当や就業規則、社内イベントなど現場で使う作業車の導入などは全体会議で社員からでた意見を採択をしています。

 

5.1番は素直な人!


 

三浦ーー社名やロゴなど見せ方を大きく変えた時の社内の雰囲気はどうでしたか?

石川社長ーーかなりポジティブな雰囲気でした。「良くなる事しか見えないですね」と言われた時は凄く嬉しかったです。苦労した甲斐がありました。

三浦ーー良かったですね・・・石川社長の熱い思いがヒシヒシと伝わって来ました

石川社長ーーありがとうございます!若い人は先が長いので未来を見据える力も強いと思います。会社自体も活気あふれるものにしたいと思っているので、若い人に活躍してもらいどんどん挑戦して欲しいですね。

三浦ーーどんな人材に来ていただきたいですか?

石川社長ーーまずはやってみるという姿勢でたくさん挑戦ができる人、ポジティブな人に来て欲しいです。小さな成功体験を積み重ねることが個人の成長につながると考えます。でも1番は素直な人に来て欲しいです。やりたいことがあって、山形に来て一旗あげて飛び立ってもらっても全然構いません。応援します!

三浦ーーアスヲさんで働く上での魅力を教えて下さい。

石川社長ーーこれから会社を創っていきたいなという人にはもってこいです。自由な発想、自由な取り組みができる環境にしています。そして身体を動かすのが好きな人は現場でも働けます。

三浦ーーこうじゃなきゃいけないという固定概念がなくて、柔軟に働ける職場で素晴らしいです!

 

6.社員の方々にもお話を聞いてみました!

今回の取材では、アスヲさんの魅力をより探るために、2人の社員の方(安達さんと石川さん)にもお話をお聞きしました!

三浦ーーこんにちは!今回はよろしくお願いします。まずは皆さんの部署と業務内容を教えてください。

安達さんーー舗装部に所属しており現場管理をしています。アスファルト工事や「たのしい駐車場」をメインにお客様と打ち合わせを行い、見積作成や工事の段取りを行っています。

石川さんーー総務部に所属しており事務作業をしています。最近始めた住宅のインテリアコーディネートの担当でお客様と打ち合わせしたり、SNS広告の作成・発信も行っています。

三浦ーーどんなことにやりがいを感じますか?

安達さんーー現場が終わった時に涙が出る程、かなり達成感を感じます。

三浦ーー「たのしい駐車場」に関わるようになってから、これまでのアスファルト工事と違いなど感じることはありますか?

安達さんーー人と人が関わっているんだということ感じますね。お客様の声に直接答えて対応できる嬉しさとやりがいがあります。

石川さんーー安達さんなどの現場の方が実際にお客様のところに出向いて見積もりの対応などをしてくれているのですが、お客様から「スタッフの対応がとても良かった」と凄く評判が良いんです。

 

三浦ーー社長もお客様と丁寧に接することを大事にしていると仰っていたので、それがしっかり社員さんにも伝わっているんだなぁと感じました

 

7.あらゆる変化

三浦ーー月1全体会議を行っているとお聞きしましたが、社員から見てどんな場ですか?

安達さんーー普段は言いにくい様なことも、和やかな雰囲気で話すことができる場ですね。緊張せずに意見が言えるのでとても良い取り組みだと感じています。

石川さんーーそうですね。要望を社長も積極的に取り入れてくれるのでとてもありがたいです。

三浦ーー社員さんがそう感じているなら間違いなく良い取り組みですね!

    社名やロゴが変わって社内の雰囲気が変わったなとか感じたことはありますか?

石川さんーーロゴマークなどおしゃれに変わったなと感じました。デザイン以外にも、社名に想いがしっかり込められているので、それをお客様にお伝えすると、とても良い評価を頂く事が出来ています。

三浦ーー私もおしゃれだなと感じました!安達さんはどうですか?

安達さんーーそうですね。私もおしゃれだなと印象を受けましたし、時代に合わせて変化してるなと感じました。

 

8.小さな幸せがたくさん

三浦ーー会社の魅力を教えてください。

石川さんーー未経験でも働きながらスキルを身につけることができ、そのスキルを資格取得へと繋げることが出来ます。会社としてバックアップもしてくれるのでとてもやりやすいです。

三浦ーー働くなかで勉強出来るのは良いですね!女性の観点からはありますか?

石川さんーーあります!産後の職場復帰でも、私生活を優先して仕事とのバランスを考慮してくれる会社だと思いました。子供の急なお休みの時も柔軟に対応して頂きとても感謝しています。またカンガルー出勤(子連れ出勤)も出来て大変助かっています。

三浦ーー復帰経験がある方も何人かいらっしゃるんですか?

石川さんーーはい!何人かいますね。また、子供が体調崩す時期って大体決まっているので、子育て世代のママたちでお互いサポートしながら仕事できていてすごく働きやすいです。現場担当の人たちも温かく見守りながら指導していて、パパみたいな存在です。

三浦ーー良いですね〜安達さんはどうですか?

安達さんーーやれるチャンスをくれるところですね。アスファルト工事って特殊なんでみんな始めは分からない人がほとんどなんです。だけど、指導しつつとりあえずさせてみて、向いてるかどうかを判断して、やりたいこと向いていることに挑戦させてくれるんです。

三浦ーー最後にUIターンの人たちに向けて伝えたいことはありますか?

石川さんーー私もUターンで最初は馴染めるかすごく不安でしたが、社会に出る事でコミュニケーションの機会が多くなり、地域の方とのつながりを感じることが出来ました。その中で子育て中の職場復帰の際にも、社員の方にサポートしてもらい大変感謝しています。子育てを通してご近所の方との付き合いも増え、こんな時代だからこそ暖かい気持ちになりますね。日々の暮らしの中で小さな幸せが増え、環境が良いと仕事や私生活にも影響する事を実感しています。自然の多いこの山形生まれで、本当に良かったと思っています。ここの良さを仕事を通じてIターンの方へも伝えて行きたいです。

三浦ーーしっかり社長の想いが社員の方々に伝わっているのも感じましたし、職場環境もみんなで協力し合う意識でとても良い雰囲気で働かれているし、UIターンの人たちにもピッタリだと思いました。今回は貴重なお時間ありがとうございました!