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ITソリューションを提案する仕事

株式会社メコム / 法人向けソリューション営業

インタビュー記事

更新日 : 2022年11月09日

目まぐるしく変化していくこの情報社会で変化の波に乗りながら、更に先の世界を見つめ、システムインテグレーションを行う「株式会社メコム」。

DX化をどう推進しているのか、そしてどんな山形の未来を見据えているのか、その為にはどのような人材が必要なのか安部社長へお話を聞いてきました!!

株式会社メコム 事業概要

山形に本社を置き情報機器やネットワークの保守メンテナンス、企業のDX化などを行っている株式会社メコムは、山形でいち早くリモートワークにも取り組み、柔軟な勤務体制を築き一般の人も無料で利用可能なテレワークセンターも設立した。

リモート技術はお客様のメンテナンス作業の面でも活かされ、スピーディーに対応がなされている為、お客様満足度(CS)も高い。そのスピードが高く評価され、大手メーカーのコンテストでは常に上位を獲得している。

会社独自のなんでもナンバーワン制度では、資格取得の支援が分厚いことから挑戦する意識が高く従業員満足度(ES)の向上にも繋がっている。

社長自ら、社員の意見を否定しないというスタンスがあり社内では意見をどんどん出しやすく部署間でも壁がないため、とても明るい雰囲気で常に先を見据えながら事業を展開している会社である。

 

三浦ーー安部社長!今日はよろしくお願いします!

安部社長ーーよろしくお願いします!

 

1.メコムは戦後のあることがきっかけで始まった。

 

三浦ーーメコムさんはどんな事業をやられているのですか?

安部社長ーー主にシステムインテグレーションを行なっています。ネットワーク、情報セキュリティ、基幹系業務、勤怠管理、そのような社内に必要なアプリケーション、ハードウェアを販売・保守メンテナンスしています。現在ではメンテナンスもリモートで対応できるようになっています。

三浦ーーリモートでメンテナンスですか?

安部社長ーーはい。お客様のサーバーにリモートで入り込んでメンテナンスできちゃうんです。そうすることで、お客様のところに移動する時間が短縮できますからね!

三浦ーーすぐに対応してもらえるとお客様も安心しますよね。次に会社の歴史を教えてください。

安部社長ーー戦後間も無くアメリカの進駐軍が置いていった機械を払い下げて事業を始めたのが会社の始りまで今年で76年になります。

三浦ーーすごい歴史ですね・・・そこから事業を拡大していったのですね。

安部社長ーーそうです。今では山形、米沢、寒河江、新庄、酒田、鶴岡、県庁の側にサポートセンターの7拠点を構えています。更に関連会社として仙台、いわきにも拡大しています。

三浦ーー事業拡大していく中で最近はどのように企業をサポートしているのでしょうか?

安部社長ーー1番は建設業の働き方改革ですね。来年から時間外の法制度が厳しくなります。その為にモバイルPCやタブレットを導入しデジタル化して時間を短縮させる提案からサポートを一貫して行なっています。最近よく言われるDX化の推進です。

三浦ーーDX化、近年ではよく耳にする言葉ですね。山形では現状DX化はどうなっていますか?

安部社長ーー経営者の皆様は頭ではDX化やらなきゃと思っているけど、何からやって良いかわからないという方が多いですね。紙文書の電子化から始めるのか、業務効率改善のためにRPAというロボットを導入するのか、などを提案したりしています。

三浦ーーRPAロボット?

安部社長ーーはい。あまり耳にしない言葉ですよね(笑)例えばデータを自動集計して毎朝報告してくれるようなロボットです。今まで人が時間をかけてやっていた業務をしてくれるので業務改善につながります。

三浦ーーすごいですね・・・でも将来は人間の仕事がロボットに奪われてしまうのではないかと最近話題になってますよね?

安部社長ーーそうですね。だけど私はロボットでできるものはロボットにやらせるべきだと思います。そこで空いた時間をつかって人間はもっと知恵とか発想とかロボットにできない点で能力を生かすべきだと思います。

 

2.ちょっとリアルな話

 

三浦ーー売上高はどのくらいでしょうか?

安部社長ーー昨年メコム単体で41億円、グループ全体では75億円です。

三浦ーー比率はどうなってますか?

安部社長ーーITソリューション、ハードソフトウェアが65%、それに伴う消耗品が20%、メンテナンス、コンサルティング(開発)が10%、エネルギー事業(メガソーラー)が5%になっています。

三浦ーー社員は何名いらっしゃいますか?

安部社長ーーメコム単体では122名。グループ全体では250名程度です。


 

3.未来が見えていた?

 

三浦ーー会社にとって重要だったターニングポイントはありますか?

安部社長ーー社長になって20年。業界に入って37年になりますが、一番のターニングポイントはインターネットの出現ですね。今は当たり前だけど昔はなかったからね(笑)。出現する前はパソコンやFAXの導入を行なっていましたので、ある部分だけみればよかったけど、インターネットが繋がったことにより全体をみてアドバイスをすることが必要になって事業自体が変わっていきました。
もう一つは東日本大震災です。

三浦ーー東日本大震災ではどう変わっていったのですか?

安部社長ーー1つ目がメガソーラーをやるきっかけになった脱原発の動きです。原発9キロ地点の浪江に関連会社の支店があったんです。あの原発の事故で浪江の関連会社の人たちは福島以外に逃げなくてはいけなくって、その中で路頭に迷っていた3家族をアパートなども用意して山形に呼びました。その怖さを身に染みて感じ、脱原発の考えで発電事業であるメガソーラー発電を始めました。
2つ目が震災の被害を受けた知的障害者施設への食材支援です。全国の同業社長に支援のお願いのFAXを送ったんです。そしたら全国から支援物資が届いて施設の体育館が山積みになったんです。施設の方からとても喜ばれました。その時、困っている人は早く助けることが大事だなあと思いました。そんな出来事を社内にも共有しました。今では社員自らすぐに動けるようになっています。

三浦ーー本当に素晴らしい取り組みですね!他にも社内改革に取り組んだことなどはありますか?

安部社長ーーはい。今ではコロナでリモートワークなどが当たり前になってますが、メコムではコロナより前に全社員にタブレットを支給し、どこにいても仕事ができる体制を作っていたんです。だからすぐにテレワーク体制を作れましたね。恐らく山形の会社では1番早かったんじゃないかな。もちろんセキュリティはばっちりです。

三浦ーー未来が見えていたかのようですね。これは社長からの提案だったんですか?

安部社長ーーいえいえ、社員から提案があったんです。私もそういう時代がいずれ来ると思っていたので採用しました。2022年5月にはお客様がテレワークをできるようにと、テレワークセンターも設立し、無料で開放しました。

4.なんでもナンバーワン制度?取り組みもたくさん!

 

三浦ーー安部社長が会社を経営する上で1番大切にしていることはなんですか?

安部社長ーーCS(顧客満足)とES(従業員満足)です。仕事をする上で大切なことは給料とか休みとかももちろんあるけど1番はやりがいですよ。

三浦ーーお客様の満足度(CS)を高めるために意識して社内に伝えていることはありますか?

安部社長ーーベンチマーキングすることですね。取引メーカーであるCanonなどで年に1回アンケート調査会社がCS調査をしてくれるのですが、全会社のなかでメコムが全国2位になりました。。

三浦ーー全国2位!すごいですね!その理由は?

安部社長ーー一番はスピード感です。昔、山形時間という考え方があったんです。午前中連絡がきたら午後に行く。午後にきたら翌日いく。それが普通だったんですね。しかし私が社長就任時に、「それはだめだ。1時間でいこう!」と決めたんです。そして、当時お客様に不具合が起きてから駆けつけるまでのダウンタイムは3、4時間が当たり前だったのを1時間以内にする改革を行なったわけです。そしてスピードだけではく、技術の面でも向上させていきました。リモートでのメンテナンスも評価され各メーカーの大会では常に上位になっています。

三浦ーー従業員満足度(ES)も大事にしているということですが、どんな取り組みを行なっていますか?

安部社長ーーなんでもナンバーワン制度というのをやっているんですよ。

三浦ーーなんでもナンバーワン制度?

安部社長ーーはい。社員の皆さんに毎年こんな資格が取りたいと宣言してもらうんです。もちろん会社として必ず取ってもらいたい国家資格などもありますが、ドローンやフォークリフトの資格など会社に直接関係のない資格の費用も支援します。なにかしら業務の役に立つかも知れませんからね。

三浦ーー本当になんでも良いんですね(笑)

安部社長ーーほんとになんでも良いんです!でも最近あまりにも関係のない資格も許容しちゃう雰囲気になってきたので少し修正していきたいなと思います(笑)

三浦ーー素敵な取り組みですね!

安部社長ーー自信を持って取り組んでいます。他にも社内をフリーアドレス化にしました。自分の机を持たずに部門関係なくコミュニケーションを取る事により、より良いアイデアが出ると考えました。これも社員からの提案でしたね。あとはTeamsの導入にも取り組んでいます。全部門で情報を共有できるようにしました。社内のPCトラブルとかもチャットで相談すると、誰かしらが解決案をすぐに出してくれるんです。

三浦ーー社内の知恵袋みたいですね

安部社長ーー本当にそんな感じです!!Teamsを導入して良かったなあと実感しています。

 

5.ここだけは絶対に曲げない社長のスタンスとは?

 

 

三浦ーーここまでお話を聞いてきて社員の方のアイデアをかなり実現しているなと感じているのですがなにか心がけている事があるのですか?

安部社長ーー基本的に社員の意見を否定しないスタンスなんです。CS委員会など必要に応じて委員会を立ち上げてどうやってやれるかを考えてもらう。あとは私が決裁を出すだけですからね。

三浦ーー素晴らしいスタンスですね・・・勉強になります!社内に対して口酸っぱく言ってることはありますか?

安部社長ーー発想です。例えば、今の時代LINEなしでは生きていけないじゃないですか。社内でセキュリティの問題があって、仕事のLINEは禁止しているのですが、もし私が営業だったとしたらお客様とLINEで繋がりたいと思うんですよね。これから役所でもLINEを活用するようになっているのに民間がセキュリティとかいってていいのか?と思うんですよ。LINEは仕事でも常識になるのだから社員には、もうそんなこと言ってる時代じゃないのかな?とか色々発想し、検討してほしいですね。

三浦ーー社員に発想させるために意識していることはありますか?

安部社長ーー頭からダメだという考えを持たせないようにしていますね。やはり何度も言いますが否定しないことが大切です。

 

6.メコムのことどこからでも調べてください!


 

三浦ーーどういう人材に来て欲しいですか?

安部社長ーー1番は山形に戻って山形を活性化させる想いを持っている人に来て欲しいです。山形を活性化させるにはスマートシティしかないと思っているので、まさにIT、DXに関わっていける人を求めたいですね。

三浦ーーなるほど・・・企業としての採用面での強みとかはありますか

安部社長ーーそうですね、、、例えばの話、私がもし今転職活動をするとしたら、企業の財務体質をしっかり調べて選びます。資本金がどのくらいだとか借金がどのくらいあるかとか。財務体質がしっかりしている所は必ず残るからね。

三浦ーー財務体質には自信があるということですか?

安部社長ーーもうどこからでも調べてください(笑)

三浦ーー他にはどうでしょうか?

安部社長ーーやはりなんでもナンバーワン制度を思う存分活用して欲しいですね!あとは拠点が山形県内全域、仙台などにもあるので柔軟な勤務体制を取れるし知識のない人にもしっかり教育を行います。やりたい場所やりたい部署に適切に配置出来ます。必ずやりたいことが見つかると思います!

三浦ーー貴重なお話、ありがとうございました!

 

社員の方々にもお話を聞いてみました!
今回の取材では、メコムさんの魅力をより探るために、4人の社員の方(畠山さんと土屋さん斉藤さん金丸さん)にもお話をお聞きしました!

三浦――こんにちは。畠山さん土屋さん斉藤さん金丸さん、今回はよろしくお願いします。まずは皆さんの部署と業務内容を教えてください。

畠山さんーー営業をしています。ただ商品を売るということではなく、お客様の経営理念や事業計画などを把握しお客様ひとりに寄り添って課題の解決提案をしていくようなサポートをさせていただいてます。

土屋さんーー私もいわゆる営業です。女性の営業も3人いて女性も活躍できる様な職場です。私は子供が3人いるのですが、子供が具合悪くなったりしても臨機応変にテレワークなどの対応ができているので大変助かっています。女性も働きやすいのでこれからもっと女性を増やしていきたいですね!

斉藤さんーー私は技術職でカスタマーサポートをしています。パソコンやサーバー機、ルーターとかUTMといったネットワーク機器の設定やお客様への納品を担当しています。納品後のサポートもさせていただいています。

金丸さんーー斉藤と同じ技術職でカスタマーサポートにてコピー機やプリンターの修理、メンテナンスを行っています。昔とは違い、今は機械も壊れにくくなっていたり、お客様自身で直す方もいらっしゃるので修理するだけでは成り立たなくなっているんです。ですので今はお客様のリアルな現場の課題を営業に共有していく様なこともしています。

三浦ーー様々な業務があるんですね・・・実際山形に来てみて印象はどうですか?

畠山さんーーいい意味で距離感が近いのですごく仕事がやりやすく、やりがいに繋がりますね。

土屋さんーーそうですね。人が本当に優しくてすぐに受け入れてくれるところが好きです。

三浦ーーベタ褒めですね(笑)でも他県から来た方々いうのだから本当にそうなんでしょうね!そんな山形で休日は何をされていますか?

畠山さんーー3人の子供が元気で力を持て余しているので原っぱに解き放ってます(笑)

三浦ーー原っぱ(笑)おすすめの原っぱとかありますか?

畠山さんーー子供がお気に入りなのが天童の道の駅にある噴水のある公園です。

三浦ーーみなさんはどんなグルメが好きですか?

金丸さんーーやっぱり芋煮とラーメンですね!

畠山さんーー金丸さんと言ったらラーメンですからね(笑)

金丸さんーーだって本当に美味しいからね〜!(笑)

三浦ーーすごく会社の雰囲気が良いなと感じるのですが、なにかきっかけとかあるんですか?

畠山さんーーきっかけの一つは数年前に社内をリニューアルしたことですかね。昔は昭和チックな床や書類まみれの机だったのですが、物からレイアウトから新しく変えて綺麗にしたんですよ。そしたら雰囲気も変わり社員も明るく、風通しが良くなり部署間のコミュニケーションも増えましたね。そこが今の雰囲気に繋がっているのかなと思います。

三浦ーー環境が変わると人も変わるんですね!

 

7.スピードが命!


 

三浦ーーこれはお客様満足度(CS)向上に繋がっているなあと実感する取り組みなどはありますか?

土屋さんーーお客様のサポートを売りにしているところで、何かあって動きを止めないためにメンテナンス部隊を直行直帰にしてたんです。リスクを分散させるために柔軟な働き方をしています。これはコロナ禍だからそうした訳ではなく前もって準備していたためスムーズに対応できました。お客様のリスクも減らせますし、何よりスピード感持って対応できるのでお客様満足度向上に繋がったと思います。

三浦ーーコロナの前に準備していたのは本当に先を見ていたからこそできたことですよね?他にもスピード感に繋がっている様なことはありますか?

金丸さんーーお客様から連絡があった時、電話に出れない状況でもTeamsでバックアップしながら対応はお待たせしないようにしていますね。更に2年前コールセンターを作って電話対応も強化しました。技術面はもちろんスピードも向上しましたね。

三浦ーーその技術とスピード活かした大会もあると社長からお伺いしたのですが。

金丸さんーー大手メーカーさんのコンテストがありまして、メコムのお客様対応の速さ、ダウンタウンタイムの削減や技術を思う存分に活かして、社長からもあったと思いますが全国では2位、山形では1位を獲得したことがあります。

 

8.自分も社内もスキルアップ!

 

三浦ーー社内満足度向上のためになんでもナンバーワン制度というものを取り組んでいるとお伺いしました。

土屋さんーーそうなんです!素晴らしい制度があるんですよ!自分の成長やスキルアップ、モチベーションアップで生きがい、やりがいを感じることができるんですよね。

目に見えた営業評価とかではなく、頑張りをアピールしてそこが評価される仕組みがいいなあと感じています。資格取得支援だけではなくその姿勢まで評価されるので内勤の人でもしっかり評価されるすごく良い制度です。

三浦ーー自分のスキルアップができるなんて最高ですね!

土屋さんーーそうですねえ。でも更に良いのが、自分だけじゃなくて社内にもフィードバックできるので会社の底上げにも繋がっていて、とても良いなと感じています。

 

9.意見がどんどん出てくる雰囲気

 

三浦ーー社長は発想を否定しないということを大切にしているとお聞きしましたがそれを体感したことありますか?

畠山さんーーありますね。例として社内でホームページリニューアルしようという話になり、いろんな意見がある中で新規顧客へのPRが足りないのでは?という意見があったんです。であればもっとWEB活用してPRしていけるようにすればよいのではということになり、「デジタルマーケティングチーム」というものが出来上がりました。WEBサイトのリニューアル、Youtubeチャンネル立ち上げ、CM、PV、オンライン展示会、更に社会貢献として市内の小学生を対象に無料でプログラミングや電子工作などのITに触れてもらえる取り組みのデジタルITキッズなども開催しました。

三浦ーーこのような取り組みは社員さん主体で進んでいったんですか?

畠山さんーーそうです。これらはすべて現場の声から出てきて発足できました。更にデジタルマーケティングチームはプロモーションだけをしていく部署ではなくて、社内のデータをデジタル化してマーケティングに役立てようともしています。これまで感覚的にやってきたものを、見える化して社内改善などをする組織になってきていますね。

三浦ーーこの規模の会社で本当に社員さんの声が形になるというのは素晴らしいですね!

土屋さんーーはい。まず発想を否定されないのですごく意見の言いやすい雰囲気ですね。だから素晴らしい意見がどんどん出てきて社内が良い方向に改善していくのだと思います。

三浦ーー会社の柔軟性や制度が一歩先をいっていて未来を見据えて事業しているのだなと感じました。発想を否定しない簡単にできるようでできないことを実施していて素晴らしい取り組みだなと思いました。今回は貴重なお時間ありがとうございました。