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話す、書く、聴く、読むに加えて、“考える力”をつける英語教育で世界とつながる

株式会社J Institute / 株式会社J Institute/プロジェクトスケジューラー/グループアシスタント

インタビュー記事

更新日 : 2024年12月20日

創立6年で生徒数が4000人を上回り、首都圏を中心に話題となっている英語塾がある。それが東京都の渋谷と自由が丘にあるJ PREP 斉藤塾だ。単に英語の“スキル”を総合的に習得するだけでなく、“論理的に考え、表現する力”を育成し世界に羽ばたくことのできる力をつけられると注目を浴びている。そのJ PREP 斉藤塾が酒田にもある。今回はJ PREP 斉藤塾酒田校で働くふたりに話を聞いた。

株式会社J Institute 事業概要

2012年に東京都目黒区自由が丘と山形県酒田市に英語教室 Logosとして創設され、2013年からJ PREP 斉藤塾と改称した英語塾。少子化など教育産業には厳しい状況が続く中、創立から6年で生徒数が4000人を上回るなど、順調に生徒数を増やして注目を浴びている。学問を「自由に生きるための学問」、そして「英語は学問の手段」と位置づけ、4技能と言われる“話す、書く、聴く、読む”のスキルを学ぶだけでなく、5技能目“考える”が身につくカリキュラムを徹底している。受験対策の教科としての英語だけでなく、海外大学への進学、留学、その後国際社会で活躍できる人間を育てる学習が評価されている。


教科としての英語でなく“考える力”を育てる

塾の創業者である斉藤淳は酒田市の生まれ。上智大学外国語学部英語学科を卒業後、イェール大学大学院で政治学を専攻。博士課程終了ののち、ウェズリアン大学客員助教授、イェール大学助教授などを歴任し2012年に帰国し英語塾を起業した。話を聞いた代表補佐の定成夏希は、J PREP 斉藤塾(以下J PREP)の躍進の源を聞いた際に「社長の斉藤のオリジナリティやキャラクターが成長の大きな要因であることは間違いないですね」と話してくれた。J PREPは英語力向上のためだけに立ち上げた塾ではない。そこには斉藤のオリジナリティが大きく寄与している。

斉藤の研究者としての専門分野は日本政治、比較政治経済学。2002年からは山形4区から衆議院議員に33歳という若さで選出され活躍した経歴の持ち主でもある。その斉藤がなぜ英語塾を立ち上げようと思ったのかというと、海外での経験で英語ができないというだけで、日本人は大きく損をしていると感じたからだ。つまり世界で活躍できる力をつけるための英語塾という基準を見ているのだ。定成も「弊社の教育はいわゆる受験用の英語ではありません。でもJ PREPの教育を受けていれば受験も大丈夫です」と言う。「受験も大丈夫」というのは、卒業生たちの進学校を見ればあきらかだ。日本の難関大学合格をはじめ、海外の大学への進学、留学も多い。それよりも注目すべきは、英語スキルだけでなくその先にある“考える力と表現する力”を育てる教育がなされているところだ。

生徒へのサポート、従業員へのサポート

J PREPの教育内容について詳しく述べている紙幅はないのでホームページなどを参考にしてほしいのだが、注目したいのは“生徒へのサポート体制の充実”だ。ティーチングアシスタントやチューター制度の整備やe-ラーニング、ライブラリの充実はもちろんだが、海外留学を望む生徒への対応や、留学を果たした生徒に対するケアも手厚い。 「私たちは卒業生訪問というものもやっています。代表の斉藤が卒業生のもとに出向いていっていろいろと話を聞いて、相談に乗るということをしています。ほかにも留学相談会で卒業生を呼んで経験談を語ってもらっています。生徒だけでなくスタッフにも卒業生の結果を共有して同じ意識を持つようにしています。塾がまだ小さい時の気持ちを社長は今でも持っているんだと思います」(定成)

自身の海外経験やイェール大学助教授時代にセイブルック寮の舎監も務め、3年間にわたって学生と寝食を共に過ごした経験などから生徒へのサポートを大事にしているのだ。

サポートは生徒に対するものだけではない。J PREPでは従業員へのサポート体制も充実している。講師の質を高めるため、選考の時点でのハードルを高くするだけでなく入社後の研修も手厚くしているという。また講師だけでなく運営側の従業員にも研修などを行い質を高めている。現在小1~4年生対象のJ PREP Kidsなどを担当する阿部江利は、「キャリアアップを後押ししてくれる。新たなことを学びたいという気持ちは全面的にサポートしてくれますね」と言う。講師はもちろん、従業員の質の高さもJ PREPの教育水準の高さを支えている。

最前線とつながる酒田校

J PREP 酒田校は、庄内の子どもたちに英語を教える場としてだけでなく、自由が丘校、渋谷校の生徒とその保護者にサポートを提供するための拠点としても機能している。また教材開発やITのシステム開発も酒田を中心に行っているという。生徒数などからすれば教場としては東京の2校が最前線のように見えるが、酒田校はそれを支える中心ともいえる場所なのだ。東京からUターンで帰ってきた阿部は「東京、最前線とつながりがあるのも魅力」と話す。

「学生のときに東京へ出て10年。28歳で地元鶴岡に戻ってきました。このまま東京で仕事をして暮らしてと想像したら怖くなって(笑)。その後、出羽庄内地域デザインという会社に入り旅行業などに携わったのちにJ PREPに入社しました。地元なので地域貢献したいという気持ちもありそれにつながりそうと考えて。また、最前線とつながりがあるというところも働いていて魅力です。研修でも東京に必ず毎年行きますし」

“社長のオリジナリティ”という話が最初に出たが、定成の入社経緯もそのオリジナリティをよく表現しているかもしれない。

「夫が学生時代に酒田で斉藤の演説を聞いたそうなんです。その後、ツイッターで友だちになっていた。それでわたしが酒田に帰るというときに『会ってくれば』と言ってたんですね。じゃあということで、塾が終わるであろう夜の10時頃に訪ねていったんです。そうしたらそこに斉藤がいて『座ってー』と気軽に話してくれて、そこから入社です(笑)」

英語塾だから、英語教育や英語力を使った活躍に興味関心があるのは当然だが、その経験や能力だけでなくこれからいっしょに働く人間として魅力があるかどうかを見る。「実際にJ PREP には英語講師や英語関連の仕事に就いていた人だけでなく、さまざまな経歴の人が働いています。プログラマーもいますし、そのほかにもさまざま。経歴よりも個々の能力を見て、その能力に応じて新しい分野での仕事を生み出す。そんな職場ですね」と定成は話す。

“目指すなら世界の頂点”。ホームページをはじめとして、堂々とそう言い放つJ PREP 斉藤塾。東京などの大都市だけが世界の中心ではなく、酒田からも世界に羽ばたくことができるということ。それは生徒だけでなく、働く人間としてもそうだ。常に最前線とつながり、地元とも密接につながることができる。そして新たな分野へのチャレンジも応援してくれる。そうして働くことをJ PREPは目指している。