素材の味を存分に活かす菓子店

木村屋

 北国鶴岡の四季の風情の美しさをお菓子に映し、伝え受け継ぎ百余年の技が造る重みを一つ、一つのお菓子に託して。

 明治20年創業以来、鶴岡の風土を生かしたお菓子を通して幸せ・笑顔・ほっと安らぐひとときを届けているのが木村屋だ。 「酒種あんぱん」より受け継がれてきた和洋折衷の精神を生かしたお菓子、 創業以来つくり続けその技術・工夫が培われた「餡」を使ったお菓子を作り続けている。

 木村屋では銘菓「古鏡」や明治20年から作り続ける「あんぱん」など自家製の餡にこだわった和洋菓子を取り扱っている。それに加えて、鶴岡の名産品であるだだちゃ豆を使った「だだちゃ豆右衛門シリーズ」や庄内の城下町におひなさまとともに受け継がれた「おひな菓子」など鶴岡の地ならではの商品も展開している。 また、お菓子だけでなく、焼き立てのパンやケーキも販売しており、店内のイートインスペースで食べることもできる。購入者には麦茶か挽きたてコーヒーのサービスもあり、購入品と一緒に楽しむことができる。

 木村屋はなんといっても原材料や製造過程へのこだわりがすごい。例えばいろいろな製品へ使われている自家製餡だが、小豆は風味豊かな北海道産のものを使用している。『小さなズレは大きなブレとなる』との思いから、粒の揃った上質なものを選別し、使用している。さらに、小豆の良さを最大限引き出すために、製造過程にも長年の工夫を盛り込んでいる。気温、季節、あずきの質によって炊き方を変えているのだ。これは何十年ものデータの蓄積と分析により成り立っている。

 このようなこだわりは比較的新しい製品である「だだちゃ豆右衛門シリーズ」でもみられる。「だだちゃ豆右衛門シリーズ」に使用されているだだちゃ豆は味が落ちないように収穫後すぐに軽自動車で集められ、その後10個以上の行程を踏み、やっと商品に混ぜ込むためのパウダーとなる。このパウダーはだだちゃ豆の旨味がギュッと凝縮されており、ほんの少しの量で口いっぱいにだだちゃ豆の味わいが広がる。150gのパウダーを作るのに1kgものさやつきだだちゃ豆を使用するというのだから驚きだ。

 だだちゃ豆右衛門はダックワーズ、フィナンシェ、だだちゃ餅の3種類が集結した商品である。どれもだだちゃ豆の風味を存分に堪能できる品だ。だだちゃ豆右衛門シリーズは上記の3つに加えてホワイトチョコレートもある。フィナンシェは平成28年度やまがたふるさと食品コンクールで優秀賞を、チョコレートはインターナショナルチョコレートアワーズ2017アジア太平洋大会「ボンボンショコラ部門 White chocolate ganaches or truffles」において金賞を受賞するなどだだちゃ豆右衛門シリーズは社外からも評価されている。また、だだちゃ豆右衛門の可愛らしい包装は実は、社長直筆のイラストを元に地元出身のデザイナーが手掛け完成させたそうだ。手にとって味わってほしい。

 だだちゃ豆右衛門シリーズをはじめとした、木村屋のこだわりの詰まった製品達をぜひご賞味いただきたい。

住所 山形県鶴岡市覚岸寺 水上249-1
名称 木村屋 ファクトリーストア
電話番号 0235-23-4560
営業時間 9:30~18:30(当面の間、営業時間は18:00まで)
定休日 水曜日
駐車場 有 36台、障がい者駐車場3台
クレジットカード
席数 7席
個室 なし
禁煙・分煙 禁煙
オススメメニュー 古鏡、マロン、だだちゃ豆右衛門、酒種あんぱん
記事作成者 この記事は昭和女子大学学生が昭和女子大学が展開する地方創生プロジェクトの1つ「鶴岡ごっつぉ」プロジェクト内で作成したものです。</p> 
”鶴岡ごっつぉプロジェクト”とは 昭和女子大学が展開する地方創生プロジェクトの1つ「鶴岡ごっつぉ」プロジェクト。 山形県鶴岡市の「食」に注目し、鶴岡市の豊かな食の魅力を発信するべく活動中。昨年考案したビジネスプラン「産直ごっつぉ〜鶴岡市の豊かな地形を活かした産直アプリ」のアイデアを元に実現可能なサービスを目指す。鶴岡を実際に訪問し、食体験を経て「ごっつぉ手帖」を発案中。