愛しい食材を“粉”で結ぶ 鶴岡エキチカ、旬のよりどころ
farinamore / farinamore dolce愛しい食材を“粉”で結ぶ 鶴岡エキチカ、旬のよりどころ
farinamore / farinamore dolceファリナモーレとは、直訳すると“粉を愛する”。アル・ケッチァーノ奥田政行シェフの造語で、粉はイタリア語で小麦粉(farina)を表す、パスタとドルチェをメインとした店だ。
奥田シェフには、山野海川里を駆け回って得た“食材知”を結集した料理論がある。パスタにも「ゆで論」「あわせ論」「ふり論」と、茹でる水量や味つけの塩分、フライパンを振る回数などがあり、店のパスタはこのロジックに基づいている。奥田理論は「食材すべての香りと味がする」ようにという、食材への敬愛から生まれたものだ。
「食材の組み合わせで味をつくるのがうちの料理」と齋藤千一郎総支配人は言う。その哲学を継ぐ一人が、ここの料理長を務める宮城久志さん。「同じ食材でも育った環境などで違いがありますから、持ち味を使い分けられるよう感性を鍛えています」。パスタメニューは常時20種以上、孟宗と庄内豚のベーコン、アンチョビとキャベツ、イワシと紅花、さくらんぼとトマト、外内島きゅうりとカニなど新鮮な妙味に出合える。
食材の組み合わせの楽しさはドルチェも同じ。ケーキは食後でも楽しめるようにとクリームの乳脂肪分や糖分を抑えて軽やかさを出し、それがイチゴやメロン、桃などのフルーツの果汁感を引き立たせる。焼き菓子では鶴岡シルクを使った「シルクマカロン」が人気。発酵バターや塩がクリームの甘さにふくらみを与える。重奏のような味わいがまた楽しい。
ふと見ると、ティラミスのココアパウダーがコーヒーゼリーに変わっていた。パティシエの鈴木直行さんいわく「暑くなってきたので涼感を出すために」。季節の食材があるように、食べる人にも季節の感覚がある。旬と人とのうれしい出会いの演出、その一期一会の味わいが“鶴岡の粉もの文化”を創造している。
住所 | 山形県鶴岡市末広町3-1 マリカ東館1階 FOODEVER内 |
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名称 | farinamore / farinamore dolce |
電話 | 0235-64-0520(farinamore)/0235-64-0510(farinamore dolce) |
営業時間 | farinamore 11:00~15:00(14:30L.O) 17:30~22:00(21:00L.O) farinamore dolce 9:30~18:30 |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | 700台(マリカ駐車場を利用・3時間まで無料) |
席数 | 席種 カウンター席12席 テーブル席28席 |
貸切利用 | 可 |
禁煙/喫煙/分煙 | 禁煙 |
予算目安 | ランチ:1,500円〜 ディナー:2,000円〜 |
おすすめメニュー | 旬のパスタとドルチェ、どちらも楽しめるコース料理や大皿取り分けプランにも定評あり。年数回のランチ&ドルチェビュッフェなどのお楽しみ企画も。 |
公式サイト | <p><a href="http://www.alchecciano.com/farinamore.html" target="_blank">http://www.alchecciano.com/farinamore.html</a></p> |