夏の晴れた日、太陽の光をさんさんに浴びた暖かな洗濯物を取り込むと、太陽からパワーのお裾分けをしてもらえた気持ちになり、とても気持ちがいいです。
逆に、梅雨の時期は、洗濯物が乾かず気分もなんだか滅入ってしまうなんてこと、あると思います。
洗濯は家事の中でも工程が多く、洗い、乾燥、取り込み、畳み、収納まで時間も労力もかかる家事です。
フカフカの太陽パワーいっぱいの洗濯ものは気持ちがいいですが、一方で朝のバタバタな時間に洗濯をするのはとても大変です。
家事の負担を少しでも減らすアイテムとしてドラム型洗濯機が注目されてますが、最近は、縦型の洗濯機でも乾燥機能がついているものが多く登場しています。
この記事では、乾燥工程まで含めて、洗濯乾燥機を選ぶ際にどんな選択肢があるのか、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介して、洗濯乾燥機の選び方についてご紹介していきま
■縦型洗濯機
・メリット① 「洗い」が得意
・メリット② 価格が安い
・デメリット① 乾燥機能まで使うと電気代が高い
■ドラム型洗濯機
・メリット① 乾燥機能に強み
・デメリット① 毎回乾燥フィルターのお掃除が必要
・デメリット② 本体が大きい
・デメリット③ 乾燥できない衣類に注意が必要
■ドラム型?縦型?トータルコストで考えてみる
■第三の選択肢 縦型洗濯機+乾燥機
・メリット① パワフルな乾燥力
・メリット② 乾燥中でも洗濯物を回すことが出来る
・デメリット① 設置場所と工事
■まとめ 乾燥洗濯機 購入時のポイント
メリット① 「洗い」が得意
パルセーターといわれる洗濯機の底の回転羽根で、機内回転によるかくはん水流の「もみ洗い」をします。
洗濯物同士をこすりあわせて汚れを落とすので、泥などの固形汚れに効果を発揮します。
メリット② 価格が安い
乾燥機能がついているものでも、ドラム型と比べると約10万円近く安く購入することが出来ます。
デメリット① 乾燥機能まで使うと電気代が高い
縦型の洗濯乾燥機の乾燥方法は、ヒーター乾燥タイプです。
イメージでいうと、ドライヤーで機内の衣類を乾かしている状態です。
そのため電気料金は、ドラム型ヒートポンプ乾燥タイプと比べると2倍高くなります。
縦型の乾燥機能は、梅雨時や急いでどうしても乾かしたい時などの、ピンチの時にピンポイントで使うのが良さそうです。
メリット① 乾燥機能に強み
洗濯から乾燥までノンストップ運転可能です。
ドラムの強みは、なんといっても乾燥機能です。毎日、乾燥までお任せしたい、と思うのならば、ドラム型を選ぶのがいいでしょう。
デメリット① 毎回乾燥フィルターのお掃除が必要
ズボラだからドラム型にして少しでも楽したいのにもかかわらず、毎回乾燥フィルターを掃除する家事が増えるのは、デメリットに感じます。
しかも、サボると故障の原因になるため、必ず乾燥までしたらフィルター掃除はマスト。縦型を使っていたら、今まで無かった工程なので、癖づけ(ルーティン化)をする必要があります。
どの程度の手間になるのか、購入前、電気屋さんの展示商品で実際に試してみるのがおすすめです。
デメリット② 本体が大きい
縦型に比べて本体が大きいため、設置することができるのかきちんと確認して購入しましょう。
洗濯機が置けた後、それまで使用していた洗濯回りの収納はそのまま置けるスペースはあるでしょうか。
洗濯機周辺の収納への影響も考える必要があります。
デメリット③ 乾燥できない衣類に注意が必要
おしゃれ着などデリケートな素材は、乾燥機にかけることが出来ません。
【木綿・麻・毛・絹・レーヨン・ビスコース】など天然素材と言われるものは非常に縮みやすいので注意が必要です。
ドラム型の方が本体価格は高く、縦型よりも大体10万円ほど高くなります。
しかしトータルコストで考えてみましょう。
洗濯乾燥までの電気代は、縦型洗濯乾燥機(ヒーター乾燥)では50円、ドラム型洗濯乾燥機(ヒートポンプ乾燥)では24.3円。1回の洗濯乾燥で約25円の違いがあります。
毎日洗濯乾燥まですると25円×30日で月に750円電気代に差が出ます。一年間で9000円の差が出てきます。
1回あたりの水道料金は、ドラム式で約20円、縦型で約28円です。
年間水道料金は、1日に1回洗濯するご家庭で、ドラム式は7,353円、縦型は10,197円となり、年間水道料金約3000円の差が出てきます。
ドラム型の方が節水節電性に優れているため、一年間で12000円ほどの電気代水道代が安くなります。
洗濯機の寿命は、7年~8年くらいが一般的と言われています。
縦型洗濯乾燥機は、ドラム型よりも購入時に10万円ほど安く購入できたとしても、洗濯機が寿命を迎える平均8年間の間にかかる水道料金、電気料金のトータルコストで考えると変わらなくなります。
また、洗濯物を干す取り込む家事労働も発生します。
1か月に450分、1年で5,400分(90時間)を洗濯干しと取り込み作業に費やしていることになります。
お掃除ロボットと同様に、これを労働賃金で計算すると、901円/時間(※)×90時間=81,090円です。
よって、洗濯乾燥機を2年使えば元が取れると考えられます。
ドラム型と縦型も水道代、電気代、家事労働のトータルで考えると、コストとしては、ほとんど変わりません。
おしゃれ着が多く乾燥機にかけられない衣類が多いのか少ないのか、なるべく太陽の光で乾かしたいのか、それとも機械にお任せしたいのか、洗濯に対する考え方、好みで選んでもいいと思います。
もしご自宅の洗濯機置き場にスペース的な余裕があるのであれば、縦型洗濯機とは別に乾燥機を別途設置する選択肢もあります。
メリット① パワフルな乾燥力
縦型洗濯機と乾燥機を別々に設置する方法もあります。
特にガス式乾燥機であれば、乾燥力が強く5kgの洗濯物を約52分で乾燥が可能です。
ドラム型だと162分、縦型だと281分かかるため家事の時間を大幅に短縮できます。
メリット② 乾燥中でも洗濯物を回すことが出来る
家族が多くたくさんの洗濯ものがある場合は、洗い分けをしたいなど、何度も洗濯機を回す場合には、
洗濯乾燥機一体型だと乾燥が終わるまでの時間は待ち時間となってしまいますが、洗濯機と乾燥機が別々であれば乾燥中に洗濯機を回すことができ効率よく洗濯を終わらせることが可能です。
デメリット① 設置場所と工事
洗濯機と乾燥機を2つ設置するための広いスペースが必要になります。
また、ガス式の場合には、ガス配管工事が別途必要になり、これは専門の業者さんにお任せすることになり、上記の本体価格+設置工事・ガス配管工事費が費用としてはかかってきます。
またオール電化のお家では、乾燥機のためだけにガスをひくのは現実的ではないでしょう。
乾燥機能をどこまで必要としているのかをまずポイントに考えてみましょう。
乾燥機能重視の上で設置場所があるのであれば、洗濯機+乾燥機が一番便利だといえるでしょう。
設置場所が狭く一体型を選ぶ場合には、ライフスタイルやライフステージで考えてみましょう。
就学前の子どもに手がかかり家事の時間を少しでも短縮させたいと考えるならば、乾燥機能に強みを持つドラム型が便利になります。
中学生くらいの子どもがいて、泥汚れや汗汚れがひどい、洗濯物も多く何度も洗濯機を回す必要がある場合は、洗浄力の優れた縦型の方が便利になりそうです。
子どもが独立するころには、夫婦二人の洗濯ものだけなら干すのも負担にならないと思って縦型にするかもしれない。
もしくは、子どもの手がかからなくなった分、仕事が忙しくなり少しでも家事時短のためにドラム型の方が便利かもしれません。
洗濯機購入の際には、この先10年くらいの生活をイメージして購入すると生活にマッチしたものを選ぶことができるでしょう。
洗濯は避けて通れない家事です。気持ちよく洗濯を楽しんで、生活の質も高められたらいいですね。