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NiX JAPAN株式会社 / インフラ設計技術者

インタビュー記事

更新日 : 2023年11月28日

私たちの生活になくてはならない道路や橋梁といった社会インフラ。それらの設計や計画によって、人々の暮らしを支えているのがNiX JAPAN株式会社だ。2023年7月には社名を「新日本コンサルタント」から変更。NiXはNew Infrastructure Xの略であり、Xには可能性や未知という意味が込められている。歴史の長い企業でありながら、挑戦心溢れる気質をもった企業であることが社名からも伺える。今回は新卒Uターンで入社した2人の女性社員にインタビュー。NiX JAPANの社風や働く魅力を伺った。

 

構造技術本部

米田 涼華

入社3年目

 

インフラマネジメント事業本部

永井里奈

入社2年目

NiX JAPAN株式会社 事業概要

NiX JAPANの創業は1979年。元々は国が請け負っていたインフラ整備が、高度経済成長に伴い徐々に民間に移行。NiX JAPANの創業者である市森も、時代のニーズに合わせて、独立を果たした。

 

当初は新規の建設案件がほとんどだったが、2000年代以降、高度経済成長期に建設したインフラが一斉に老朽化。人口減少もあいまって、新設よりも維持管理が求められるようになった。NiX JAPANはそのニーズをいち早く検知。「地図に残る仕事」だけではなく、「地図に残す仕事」に注力するようになった。その先見の明は花開き、今では会社の大きな柱となっている。

 

NiX JAPANの大きな特徴は、その事業の幅広さにあるだろう。創業時からの柱である道路や橋梁などの社会インフラの設計をはじめ、住みやすいまちづくりのための都市計画事業、道路や河川に関するDX事業、再生可能エネルギー事業、さらには海外事業など、幅広く展開している。その背景には、経営者の意思決定のスピードにある。「やってみなはれ」の考えのもと、新しい提案や挑戦はどんどん受け入れる。まるでベンチャーのようなスピード感で、大きな仕事にチャレンジできるのだ。

 

とはいえ、ただチャレンジングなだけではないのがNiX JAPANの魅力だ。富山と東京に本社を置き、社員一人一人の豊かな暮らしにも注力している。給料といった待遇面を大手企業の水準に合わせるのはもちろんのこと、駅近に本社を置くことで車がなくても暮らしやすいライフスタイルを実現。富山に居ながら、豊かな自然と便利な暮らしを両方享受できるのだ。転職組の中には富山へのIターンを希望する人もいるほどである。

 

富山に住みながら、東京並みの大きな仕事ができる。豊かな暮らしと向上心溢れるキャリアを両方実現できるのは、NiX JAPANならではだ。暮らしとキャリアを両立したい人は、ぜひ門を叩いてみてはいかがだろうか。

今まで何気なく使っていた社会インフラを守る

 

富山県出身の米田は、石川県の土木系の学科に進学。就職においても土木関係の設計の仕事をしたいと考え、建設コンサルタントを中心に企業探しをはじめた。中でも、富岩運河環水公園など自分の身近にある構造物に携わっていることに魅力を感じ、NiX JAPANに入社した。

 

入社後は、橋梁の設計業務に従事。他の部署が点検した結果をもとに、修繕の設計をしたり、新しく架け替える設計をする。ほかにも、いかに経済的に維持管理できるかの計画を立てるのも米田の役割だ。

 

「私も入社してから知って驚いたんですが、『橋の定義は2m以上』からなんです。だから自治体の管理する橋は何百何千にも上ります。経済的でかつ安全に維持できる計画を立てることも非常に大切なミッションなんです」

 

高度経済成長期に急速に進んだ社会インフラの整備により、現在は老朽化の波がきている。米田の仕事はまさに、社会の安全を守る仕事だ。

 

「私がはじめて担当した案件は、今まで本当に身近に使っていた橋の修繕だったんです。自分の暮らしに直結する仕事に関わることができて、大きなやりがいを感じましたね」

 

 

 

生まれ育ったまちに貢献したい

 

「まちづくりをしたい」と志す人で、「どのまちをつくるか」を重視する人は多いだろう。石川県出身で関西の大学に進学した永井もその一人だ。夢のまちづくりの仕事に関わるなら、昔から親しみのある地元で仕事をしたいと考え、NiX JAPANに入社した。

 

現在は道路保全グループに所属している永井。既存の道路改修の設計や、豪雨などの災害によって破損した道路の修繕設計を担当している。まずは現地に赴き、道路の現状について調査。その後設計し、建設会社と連携しながら工事に進んでいく。

 

 

新卒入社では、全体でのCADなどの使い方の研修を経て、各部署に配属される。週1で上司とのミーティングがあるほか、普段の業務については席で何気なく聞くこともできる。非常に働きやすい環境だという。

 

「丁寧に教えてくれる環境ですね。部署の雰囲気も活発で、『今回はこの工法を使った方がいいのでは』など、立場を問わずに意見が飛び交います。若手でも女性でも中途でも、気兼ねなく働ける環境です」

 

 

富山に住みながら駅近の便利な暮らしが実現

 

仕事と同じくらい大切なのがプライベートの充実。職場の仲間とはプライベートでも付き合いがあると米田は語る。

 

「橋の部署は若手が多く、普段から学び合いながら和気あいあいと仕事をしています。プライベートでも仲良く、先日はみんなでキャンプに行きました」

 

永井は駅近で暮らす社員の一人だ。

 

「会社へは自転車で通っています。休日も駅前によく遊びに行きますね。駅前でNiX JAPANが手がけた仕事に触れるのも、楽しみの一つです。社員の方々にも、公共交通機関を用いて通勤している方が多くいらっしゃいます。富山の豊かな自然や食の美味しさを感じながら暮らすことができる環境です」

 

NiX JAPANは富山駅近くに本社を構えているため、車がなくても、電車やライトレールなどの公共交通機関を用いて通勤できる。米田も就活の際、本社の立地や環境も、魅力を感じたポイントの一つだったという。富山にいながら、便利な暮らしを享受できるのは、NiX JAPANならではだ。

 

 

女性の活躍は「当たり前」

 

2人をはじめ、働く女性社員も非常に多い。中には子育て中の社員もいる。2人の部署にも、育休中の女性社員が一人ずついるとのこと。働く女性の環境は、若手女性社員にとってどう映っているのだろうか。

 

「子育て中のママさんの急な休みなどは全然気にならないですね。皆さん当たり前のように取っていらっしゃいます。子どもが居るから仕事ができないという不安は、一切ありませんね」

 

と米田は職場環境に太鼓判を押す。

 

 

永井も、仕事上で女性だから不利になることはないと語る。

 

「現場の調査に行く際は、山道がきつくて大変なこともありますが、基本はオフィス作業です。女性だから、という感覚は一切ありませんね。周りを見ていても、長く働き続けられそうだと感じます」


 

基礎をしっかり身に付けて、豊かなキャリアを目指す

 

最後に、今後の目標について聞いてみた。

 

「まずは今の部署の仕事である橋梁をしっかりやっていきたいですね。橋の仕事をしながら河川や道路の知識も学べるので、スキルが身に付いていると感じます。目標は、今教えてもらっている先輩のような存在になること。周辺知識も身に付けて、積極的に提案できるようになりたいですね」

 

と米田。NiX JAPANには若手でもどんどん挑戦できる文化があるというが、その精神は受け継がれているようだ。

 

永井も、今後の業務の幅をもっと広げていきたいと語る。

 

「道路の仕事は、交通計画や街全体の都市計画など、さまざまな業務に挑戦できる仕事です。現在はまだ発注者さんと直接やりとりして仕事をする機会はあまりないのですが、今後は増やしていきたいですね。未来のキャリアについても、まずは道路のプロになって、それからいろんな分野にも派生してチャレンジしていきたいです」

 

NiX JAPANが手がける土木の設計は基礎が共通しているため、ありとあらゆるキャリアの可能性が広がっている。事実、中途入社で新たな領域にチャレンジする社員もいるという。切磋琢磨して学び合いながらキャリアを積んで、東京並みの大きな仕事と富山の豊かな暮らしを両方享受できる環境。一石二鳥以上のメリットがある会社だとわかった。