多種多様な出会いと学び
立山科学デジタルソリューション事業部でSEとして働く藤井さんは、生まれも育ちも東京だ。東京の大学を卒業後、本社が石川県のシステム開発会社に就職。何となく東京の支店で働くことになるだろうなと思っていたそうだ。ところが、半年間の金沢勤務を経て、配属されたのが富山県だった。
都会から地方へ。最初は仕方が無いと思ったが、富山に来てみると思いのほか戸惑いはなく、むしろ人が少なくて好印象だったという。ご飯は美味しいし、景色も良い。家族や友人に会いたくなっても新幹線があるので全然問題ない。不自由はなかった。
その後、富山県の女性との結婚を機に人生設計を考え、転勤がない立山科学へ転職することを決めた。
藤井さんが所属している情報システム部は、グループ会社の業務のシステム化をメインに行っている。システム構築の他に、コンピューターやネットワークの運用・管理・保守の役割も担っており、その仕事は多岐にわたる。
前職でもSEとして様々な業界の顧客先を訪問していたが、いろいろな人と出会えるものの、そこの会社に所属しているわけではないので、どこか社会科見学のような感じがして関わりが薄いなという思いを抱いていたそうだ。
情報システム部では、工場やオフィスのヘルプデスクとして、「パソコンが動かない」「社内システムの使い方がわからない」など問い合わせやトラブル対応の他、ソフトの更新などでも毎日のようにグループの各工場へと足を運ぶ。
「グループ内のいろいろな人と関わり合うのが、結構楽しみで仕事しているかな。SEとしてもIT面でのサポートを通して製造業の勉強ができるのが良いですね。」とやりがいについて語ってくれた。
改めて富山の魅力に気づくことができた
立山マシン株式会社SFA事業部で働く谷川さんは、生まれも育ちも富山県で、大学も県内に進学した。
外の世界も見てみたいとの思いがあり、就職希望地を地元だけに絞らず、県外企業も視野に入れ活動。希望していた職種の内定を受け愛知県で就職し、設計の仕事に5年間従事した。
長期化するコロナ禍がきっかけで、女性としての働き方や自身の仕事を見つめ直し、地元に戻ることを決意。転職に際しては、なるべく女性が多い職場を希望していたこともあり、女性設計者が比較的多い立山マシンに入社を決めた。
富山にUターンしたきっかけは、学生時代の友人の存在も大きかったという。戻るかどうか悩んでいた時には、「一回富山で生活してみるのもありだよ」と後押ししてくれた。
谷川さんは、ファクトリーオートメーション(FA)の事業部で制御設計の部署で働く。
前職では電機系でハードウェアもソフトウェアも両方行う部署に所属し、どちらかというとハードウェアの割合が多かったそうだ。その時から「自分にはソフトウェアの方が向いているのではないかと思っており、ソフトウェアをもっと究めてみたい気持ちが強かった」という。
面接では、ソフトウェアを希望しますと伝え、希望通りソフト設計の部門に配属された。立山マシンの設計部門は、機械設計と制御設計に分かれており、制御設計では、さまざまな機械が仕様通りに動くように、制御システムの開発を行う。
入社して1年未満。同じソフトウェアでも前職とは言語が違うため、自分自身、未経験に近いと感じており、上司の下で教えてもらいながら経験を積んでいる。
職場環境については、「未経験でわからないところがあっても、職場の雰囲気が良く、上司も気さくな方で質問しやすい。同僚の女性からもアドバイスをもらったり、休憩時間を一緒に過ごしたりと、人間関係ですごく助けられています」と語ってくれた。
富山へ戻ることが自然だった
総務部で働く亀田さんは、富山県出身で京都の大学を卒業後、Uターンで富山に戻ってきた。近くに鴨川があり、五山の送り火が見える場所で学生時代を過ごした。3人兄弟の末っ子で、上2人が富山県外で就職したこともあり、自身の中では、富山県に戻ることが自然だったという。富山県以外での就職活動は行わず、大学では英語を専攻していたため、語学が生かせる立山科学に入社を決めた。
亀田さんは、入社後、総務部人事部門に配属され、新卒採用を担当。採用活動で会社説明を行ったり、面接前の緊張を和らげるために話かけたりするなど、年齢が近かったこともあり、常に学生に近い立場で接してきた。ふとした瞬間、学生の意外な一面を見た時には「人と話すことが楽しいな」と純粋に感じたという。人と関わる仕事にやりがいを感じた瞬間だった。
その後、育児休業前までは中途採用を担当。中途採用担当者として、法令知識はもちろん、コミュニケーション能力や柔軟性、適応力などのスキルの他、富山県内の他の会社のことも知ることができ、知識を深められたという。
女性活躍推進
立山科学グループでは、仕事と育児の両立のしやすさを目指し、それぞれのライフスタイルに応じて個々の能力が最大限に発揮できるよう、各種支援制度による職場環境の整備と制度を利用しやすい環境づくりに取り組んでいる。
育児休業後の復帰率も100%を維持。短時間勤務制度を活用し、子育てと仕事を両立している女性が多い。男性の育児休業についても取得を促進し、取得率の向上を図っている。
取得者数は年々増えており、藤井さんも10月には育児休業を取得する予定だ。
2017年からスタートさせた「女性活躍推進プロジェクト」では、女性社員が活躍できる風土醸成を目指し、女性社員とその上司が参加する研修会の開催や経営層とのディスカッション、キャリア研修や環境改善などの取り組みを進めてきた。
2023年度からは、「ポジティブ・アクションプロジェクト」を発足。
「人が活きる会社へ!人に選ばれる会社へ!」をスローガンに「意識改革」「働きやすさ」「コミュニケーション」の3つをテーマにチームを編成。女性ならではの強みや視点による課題解決への提案と新たな取り組み進め、更なるステップアップを図る。
活気あふれる職場
最後に、3人に立山科学グループの良いところを聞いてみた。
「明るい人が多い」
「バイタリティのある人が多く、共通目標に向かって走り続けている」
「グループだけど、それぞれの会社や事業部のカラーが違い、多様性があって面白い」
「昔ながらの会社ではあるけれど、閉鎖的ではない」
「自分の意見を言いやすい」
と、会社に対して前向きな印象を持ってくれているようだ。
立山科学グループでは、企業が持続的に成長し続けるためには、自ら考え行動していく人材の育成と多様な人材の確保が不可欠だと考えている。
創意と工夫をもって常に前進し、失敗を恐れずに最後までやり遂げる。諦めずに困難を超えてこそ確かな未来が拓けていくと思います。そんな未来を一緒に切り拓いていく熱意ある仲間を募集しています。