難易度は高いが、0→1にチャレンジしてみたい
バイオゾーンメディカルが新規事業として取り組んでいるのが、血管を広げることで血流を確保する「ステント」と呼ばれる医療機器。膝下で使える技術があるのは世界でもバイオゾーンメディカルのみ。特殊なコーティングで異物反応を抑えることで、血管が細い膝下であっても対応できる技術力をもつ。現在はマサチューセッツ工科大学と共同研究を進めており、2026年のアメリカおよび日本市場への販売に向けて準備を進めている。

少数精鋭のメンバーのみで開発を進めており、その研究室は役員ですら許可が無いと入れないほど、厳重に管理されているバイオラボ事業部。バイオラボ事業部のリアルを、自らも中途で入社し、現在は事業部長を務めるYさんの仕事から紐解いてみよう。
Yさんは大学院生の頃、現在のバイオゾーンメディカルの新規事業に非常に近しい研究をしていた。研究室の先輩もバイオゾーンメディカルに入社、Yさん自身も社長からオファーを受けた。しかしファーストキャリアでは、システムエンジニアの道に進んだ。
とはいえ仕事をはじめてからも、バイオゾーンメディカルの誘いが忘れられなかったという。
「新規事業はもし成功すれば大きな経験になりますが、人の命にかかわる医療機器であるため、難易度も非常に高いです。本当にうまくいくのだろうかという不安がありました。しかし、それを0→1でものづくりをできれば、どれだけ楽しく、やりがいがあるだろうと思いましたね」。
そこで改めて、社長に打診。社長も喜んで受け入れてくれた。バイオゾーンメディカルへの入社は、即決だったという。
少数精鋭のメンバーで、上市に向けて準備
現在は研究開発の段階を終え、製造販売に向けた体制づくりを進めている。医療機器として認められるためのドキュメンテーションや、製造する際の工場ラインづくりなど、製品として販売するためのすべての管理を、少数精鋭のメンバーでこなしている。
「今進めているのは、実際に自分たちで製造をして、手順を文章に落とし込むような作業です。ゼロからの立ち上げなので、みんなでどうやったらいいのだろうかと考えながら進めています」

現在、バイオゾーンメディカルのチームは5人。マサチューセッツ工科大学をはじめ、他社との連携もあるが、非常に小さなチームではじめている。若いメンバーが多く、論理的な思考で対話を繰り広げながらも、ランチタイムには雑談をするような、仲の良いチームだ。
「専門知識は問いません。素直で謙虚で、なんでも吸収してやろうという気概のある方とともに働きたいですね」
ゼロからのスタートだからこそ、必要なのは専門に特化した知識や経験ではない。どんなことにでもチャレンジし、そして実行していくポテンシャルを求めている。
富山移住へのハードルはなかった
愛媛県出身で、神奈川の大学に進学したYさん。新卒も首都圏の会社で勤務しており、富山暮らしははじめての経験だ。「移住」という点で、ハードルを感じなかったのだろうか。
「私はそこまで都会暮らしが好きではなかったので、あまりハードルはありませんでしたね」
現在も富山暮らしを満喫しているという。
「富山はすごく過ごしやすいですね。魚介類も美味しいです。金沢や飛騨も近いので、遊びに行くこともよくあります」
富山暮らしに不満はないと語るYさん。今後も富山を拠点に、新規事業の成功に向けて努力する予定だ。
裁量が大きく、成長できる環境がある
最後にYさんにこれからの目標を聞いてみた。

「もちろん、上市です。入社する前は、本当に成功できるのか、失敗したらどうなるだろうかと不安もありました。でも今は、『絶対に成功させてやるんだ』という気概をもって取り組んでいます。このプロジェクトは、世界中に2億人以上の患者さんがいる病気の医療機器。自分たちがつくった製品で患者さんの笑顔をつくれると思うと、やる気がどんどん湧いてきます」
新規開発の過程を経験する中で、医療機器の開発に一通り触れることができる。この規模のチームだからこそ、自らの裁量も大きく、たくさんの経験が詰める非常に魅力的な現場だ。未経験も歓迎。これから自分のキャリアを作っていきたい人は、今このタイミングで門を叩いてみるといいかもしれない。