「和菓子をもっとおもしろく」引網香月堂・古沢本店

創業大正8年、高岡市伏木港町にはじまる和菓子の名店が、2017年に富山市・古沢に本店を新規 移設オープン。
白地に赤のくっきり映える暖伩が目を引く新店舗は、Hazeru Coffee、メツゲライ・イケダ、ブー ランジェリーイマムラ、ひみつカレーと、新しいお店が続々とオープンしている注目スポットの一 角にある。

引き戸をあけるとずらり並んだ季節の上生菓子、わらび餅、お団子、「よごと」や「万葉の梅園」 といった銘菓など、どれもこれも食べたくなる色とりどりの和菓子たち。
「いろいろな人にカジュアルに楽しんでほしいと、ガラスケースに入れないスタイルで販売しています。和菓子屋というと、どことなくとっつきにくいイメージがあるのを変えたいと思いました」 そう話すのは引網香月堂4代目の引網康博さん。


店舗左奥には実演のスペースがあり、新型コロナウィルス感染症拡大前にはイートインも実施。

夏 場には和菓子屋さんならではのかき氷が大好評だった。※イートインは状況が落ち着き次第、再開の予定 引網さんの腕は業界内外にも良く知られ、「東京事変」のCDジャケットのために和菓子を製作し たことも。
「和菓子って、イメージされている以上に色々なことができると思うんですね。いわゆる和菓子の モチーフである花鳥風月も、昔の人は当時の感覚で”かわい”と感じてつくっていたはずで。今の 感覚に置き換えたら、また違うものが生まれてくるんじゃないかと思うんです。和菓子はもとも と、オーダーメイドでつくっていたもの。相手、時と場に応じて誂える文化は、ひとつ私たちが提 案できる大きな魅力じゃないかと思います。」

引網香月堂では、オーダーメイドで12センチ丸型のデコレーション和菓子を頼めるサービスも。

好きな動物や植物などに合わせた、一点ものの和菓子をつくってくれる。
「『和菓子をもっとおもしろく』。これが、私たちが大事にしているテーマです。けして、和菓子 がおもしろくない、ということではないんです。ただ、もともと「おもしろいもの」であったこ とが、今、伝わりにくくなっている。そこで、もとから持っていたおもしろさを、目に見える形に していきたい」

「まだまだやりきれていない。これからやっていきたいことばかりなんですよ」

引網香月堂・古沢本店

代表銘菓「万葉の梅園」をはじめ、季節の生菓子などを実店舗では展開しております。
皆様のお運びを心よりお待ち致しております。