高岡の「おもてなし」が光る日本料理店 茶寮 和香

「茶寮 和香」がある金屋町は高岡鋳物発祥の地であり

江戸時代から続くその町並みは千本格子造りの家々と石畳の通りが調和して、風情ある美しい佇まいを見せています。2012年には鋳物師町として全国で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

そんな街の一角にある茶寮 和香では、食を通して高岡の文化を体感できます。

2021年にはミシュランガイド北陸で一つ星を取得し、美味しさと高岡の精神を伝える

唯一無二の名店です。

 

 

 

街並みに溶け込むように時の重みを感じる情緒ある外観と、

金屋町の鋳物商の町屋をリノベーションした店内は天窓から穏やかな明かりが差し込み、洗練された温かみのある空間は穏やかではあるものの凛とした空気が漂います。


 

 

 

茶寮 和香は完全予約制のコース料理提供をしています。

店主の早川さんが提供する料理は地元産の食材を中心に旬の食材を巧みに用いられ、

季節によって振舞われる料理の違いを楽しめるのも一興です。

春には山菜やホタルイカ。夏には夏野菜や鱧。

秋は新米コシヒカリ。冬にはぶりや蟹。

食材を活かす技術と地元食材をふんだんに詰め込んだ料理を是非体感していただきたいです。

 

 

 

 

料理を振る舞いながらの早川さんのお話は、食材や料理の説明から農家さんや高岡のものづくり、街の歴史や家のリノベーション、移住にまで多様にわたります。料理だけではなく多方面に教養が及ぶのも高岡の魅力を届けたいという気持ちが伝わります。

実際に高岡で作られた器を見て、触って、使って、実感できるよう、用意されるテーブルウェアや装飾品は「京田仏壇工房」「KISEN」「アルベキ社」「momentum factory Orii」「シマタニ昇龍工房」「能作」「佐野政製作所」など高岡を代表するものばかり

高岡の技術、文化を伝えています。

高岡の農家さんが作った食材を使った料理を高岡の技術による器で飾る様は、店主のこだわりと地元への深い愛情が伝わってきます。

 

 

高岡のものづくりは、約400年前、前田利長公が開町の際に、7人の腕利きの鋳物師をはじめ、さまざまな職人たちを招いたのが始まりと言われています。最初は鉄鋳物の生活用品づくりからはじまり、江戸中期以降は銅器づくりが盛んになりました。素材も銅、錫、青銅、真鍮(しんちゅう)等の合金やアルミニウムへと多岐にわたり、仏具や花瓶、茶道具、装飾金具として国内外に広く普及し、高岡銅器の美術的価値が全国的に知られるようになりました。

茶寮 和香では料理に舌鼓を打ちつつ、自然と高岡の文化や歴史に触れていく自分を実感できます。その様は心地よく、食事を味わうのと同時に高岡を味わい尽くすための粋なおもてなし。六感であじわうこの時間は、心豊かな時間になること間違いなしです​。

 

 


 

行き方

住所 富山県高岡市金屋本町2−26

TEL 0766-75-8529

URL http://www.nicoca.jp


 

【アクセス】

■駅からのアクセス

万葉線 / 片原町駅(出入口1) 徒歩12分(890m)

万葉線 / 坂下町駅(出入口1) 徒歩13分(1.0km)

万葉線 / 末広町駅(出入口2) 徒歩14分(1.1km)

 

■バス停からのアクセス

加越能鉄道 路線バス 金屋 徒歩1分(50m)

 

■駐車場3台