有限会社金村商店 代表取締役 金村 英俊
SDGsへの取り組み。「高度循環型社会」実現への挑戦。
有限会社金村商店は、動脈産業と静脈産業を繋ぎ、循環型社会の一翼となる重要な役目を担っています。大切な資源を未来へとつなぐ、最前線の仕事です。
金村商店では、自社で「廃棄物の発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)」の3Rを実現するためのシステムが構築されており、回収から再利用のための加工、リサイクルまで行います。
加工されるリサイクル資源
祖父、父の人望が金村商店の強み
「特に紙、中でもダンボールは今ではほとんどが再生紙です。 紙だけでなく、プラスチック、鉄など静脈産業の市場は非常に大きく、これから成長へのポテンシャルは高い。」と金村社長は将来の展望を抱いています。
SDGsで注目を浴びているだけではありません。3代続く金村商店の初代、2代社長の人望が今の会社の地域との信頼関係を築き上げたといっても過言ではありません。
「60年たった今でも、初代社長は本当に苦労されていたが実に素晴らしい人柄だったよという話をよく伺います。【お客様に信頼・安心していただける】会社であることが、金村商店の強みです。」
山陰初のリサイクルボックス設置へ
「5年前、県外の出張先でたまたま目に止まったのが、リサイクルボックスでした。」と金村社長。
地元にも市が管理するリサイクルステーションは設置されているものの、回収は週1回。収集日が少ないので、いつでも気軽にリサイクル資源を持ち込める場所があれば便利ではないかと思っていた矢先のことでした。
早速、このアイデアを持ち帰り、試験的に本社横に設置。案の定、地元の人々に大変反応が良く、まずは出雲市でこのリサイクルボックスを設置していただける企業や店舗を募ることに。
「大変好評をいただいており、ありがたいことに今ではうちにもおいてもらえないかと引き合いを受けています。」
出雲市に複数設置してあるリサイクルボックス
年功序列でなく、「実力」を認めてもらえる会社
営業推進部 部長 松浦 義武
そのリサイクルボックス活動の推進をはじめ、金村商店の事業から営業までを社長の右腕として補佐しているのが営業推進部の松浦部長です。
15年前にUターンして金村商店に入社した時は、前職を活かし配送業務を担当。そして工場勤務、工場長を経て、営業担当として得意先等との交渉・取引関係との打ち合わせなどに当たっています。
全社員数は30名。「社員の年齢層は幅広く、自分より先輩の社員も多く、気遣いは怠りません。みんなが気持ちよく働くことができる環境づくりにはまず、風通しがよく立場に関係なく自分の意見を伝えられる、良好な人間関係を築くことが大切かなと思っています。」
金村社長を支える右腕として職責を果たす松浦部長
必要な資格は会社で取得させてもらえる、ありがたい環境。
「うちの会社は縦割り社会でなく、個人個人の判断にまかせてもらえるところもあり、仕事しやすい環境です。」と語る松浦部長。
「社員も高齢化が進んでおり、若手の育成が望まれます。特に、配送の部署については人手が足らない状況です。入社時に中型免許を持っていなくても、運転免許取得費用を会社に負担してもらえるメリットもあります。」
働き方改革で家族との時間も増えた
長男とのコミュニケーションはオンラインゲーム
「都会から 出雲にUターンしてよかったと心から感じています。」
都会は遊びに行くくらいでちょうどいいと語る松浦部長。オンラインゲームばかりして勉強しない小4の長男を最初は叱るばかりでしたが、ふと、文句ばかり言うのでなく実際体験してみようと思い立ったところ、「逆にハマってしまいましたよ」と笑いながら、「休みは息子とゲームでコミュニケーションをとっています」と自分はそういうタイプじゃなかったんだけどと言わんばかりに照れ笑い。
「子どもに共感することで、良い信頼関係が築けています。」
5000坪の広さを誇る上塩冶工場