くるみ市

出雲市の大津駅から車で5分。地元に愛され続けている野菜の産直市場くるみ市。

店主の鐘推さんにお店を開いたきっかけをうかがいました。

 

Uターンのきっかけ

「岡山から出雲にUターンしました。通っていた大学で香川県の直島のホテルマンの求人を見つけて”行ってみたい”と、勢いで就職しました。」自然体で話して下さる鐘推さんは、飾らない大らかな人柄だ。

直島。草間彌生氏のカボチャオブジェがシンボルマークとして有名。

 

 

「直島は自由な場所でした。ゆったりとした空気感の中で、島の人たちとコミュニケーションを取りながら生活していました。

観光客がとても多い所だったので外国の方も多く、当時は本の辞書を引っ張り出して案内しました。苦戦しながらでしたが、それが楽しかったですね。

 

それから岡山の派遣会社で働いて、ちょうど契約の更新と借りていたアパートの契約更新が重なったきっかけで戻ろうか、と帰ってきました。

 

元々は園芸農家をされている『鐘推園芸』。ビニールハウスの横にあるお店には野菜や花、食料品が所狭しと並んでいる。

 

 

お店を開いたきっかけ

「帰ってきた時、近くにあったスーパーが閉店して地域の人が買い物をするところがなくなりました。地元のために何かできないかと思い、お店を開く事にしました。」


くるみ市の外観。鐘推さんが設計も一緒に携わったお店。

 

名前の由来は桃の生産が盛んだった土地から、桃という文字を取ってくるみ(胡桃)市。




隣にある広場のブランコやデッキは手作りだそうです!

 


 

お店への思い

「最近はお店でもセルフレジが導入されて、だんだん人との距離が離れていっている気がします。便利になっている半面、少し寂しさも感じます。

農家さんが持ってきてくれた変わった野菜を、お客さんが『これはどんな野菜なの』『どうやって食べるの』って聞いてくれたりすると、そこから話が広がってまたお店に来てくれます。その人のあたたかさが嬉しいです。」

鮮度をしっかりチェックされているので美味しいうちに野菜が売れていきます。

 


「80歳過ぎの方も元気に野菜を持ってきてくれるので、自分も頑張ろうという気持ちになりますね。」

店に置く商品も、なるべく商品がかぶらないように、という兼ね合いもありますが、人柄が温かい人や、人を大切にする人、頑張っている若い人を応援されています。

 

野菜を売っている隣では鐘推さんのお姉さんがパンと焼き菓子のお店を開いています。地元の野菜や素材にこだわった商品は、いつも列ができる人気です。

 

 

UIターンの方にメッセージ

「最近は都会の生活が息苦しくなってこっちに帰って農業をしている人もおられますし、学校に行かない選択をしていた子供が、隠岐の島の自然に触れてキラキラした目をして帰ってきたという話を聞きます。一度しかない人生なので、とにかく自分の好きな事をするのが一番だと思います。」

 

名称 くるみ市
住所 島根県出雲市大津町1574-8
電話番号 0853-27-9631
営業時間 9:30(土日は9:00)~18:00
駐車場 敷地内あり
その他 パンと焼き菓子のお店は、定休:月・火・水 他不定休 営業時間:12:00~17:30頃(なくなり次第終了) 詳しくはインスタをチェックしてみてください♪