出雲市量り売りのお店「bulk store kinotoma」

青木 麻衣

青木さんは5年前に東京からUターンされ
2023年3月にbulk store kinotomaをオープンされました。
【出雲を腸から元気にする】という想いで心を込めて提供されています。


火曜・金曜は 〜野菜の日〜 
地元農家さんの新鮮な無農薬お野菜

水曜・土曜は 〜パンの日〜 
自家製酵母パン


他にも卵の日、豆腐の日などSNSやLINEでお知らせしてくださるのでお見逃しなく✨

 

お店ではオーガニックのドライフルーツやナッツ、麹調味料を量り売りされています。
外から見るととてもお洒落な店内が見えます。
初めての方も青木さんをはじめ、気さくなスタッフさん達が丁寧に購入方法を教えてくださるので安心して入店ください♪
自分で容器を持参するか、お店で用意されている容器を購入して「好きなものを好きなだけ」購入することが出来ます。お試しに少量買われるのも良いかもしれません。
その中でも麹調味料はトマト、バジル、レモン、、、とお店で手作り。
私は夏季限定のバジルを買いましたが、バジルのいい香りが料理を爽やかにしてくれました。麹調味料は塩味が効いているので塩の代わりや香りづけにひとさじ入れるとお店のようなパスタに大変身!ドレッシングやソースも作ることが出来るそうです!

 

 

 

(写真:ベーグル、プレッツェル、リュスティック、フォカッチャ)
添加物などの余計なものは使わないで作る自家製酵母パン。

 

 

 

 

 

 

 


今回は元気な笑顔でいつも楽しくお話ししてくださる、店主 青木麻衣さんにインタビューさせていただきました!

 

 

 

 

出雲を離れたきっかけ

 

二十代の時に松江で働いていたのですが、当時は地元が窮屈だなと感じることがありました。仕事を辞めたことをきっかけに、少し羽を伸ばす気持ちで東京に遊びに行きました。
隣に誰が住んでいるのかさえ知らない環境が出雲を離れたばかりの頃は心地良く、16年くらい東京で過ごしました。

 

 

発酵との出会い

 

東京で派遣の仕事を経験したのですが、言われたことをこなすだけでつまらなくなってしまい、結婚を機に退職しました。子供が生まれて離乳食の本を読むようになり、その中でパン粥に目が止まりました。(パン粥:パンを牛乳に浸してお粥状態にしたもの)

 


スーパーに行ってパンを買おうとしたら、どれも添加物が入ったパンばかり。
「あんなちっちゃな命にこんな添加物の入ったのをあげるの?」と思い、子供の体を守る為に自分で作るようになったのが一番最初のきっかけです。
最初はホームベーカリーでドライイーストと小麦粉だけで作っていたのですが、そのうちレーズンから酵母を起こしてパンを焼くようになりました。 
レーズンも市販だと農薬が使用されていたりするので、とにかくオーガニックにこだわりました。
東京の住んでいたマンションで細々と自家製酵母のパン教室を始め、
マンション内で仲良くなったお友達に内容お任せで頼まれたパンをお家の玄関ドアにかけてお届けするようになったんです。
パン用酵母は小さなジャム瓶とかで出来るので、レーズンとお水とを入れて、あとは酵母が増殖してお水がシュワシュワしてくるのを待つだけ。

 

 

 

思い入れのある商店街で

 

5年ぐらい前に島根に戻ってきてパンを焼こうと思った時にオーガニックのナッツやドライフルーツが身近で買えないことに気付きました。
そこで、「私はパンを焼く時にオーガニックのドライフルーツやナッツを使うから、業務サイズで仕入れてる!」と思い出し、それをお裾分けの感覚で『欲しい物を欲しいだけ買えるのがいいよね』ってここ(開業)に繋がりました。 
都会では量り売りのお店があるんですけど、島根県にはほどんどなく、「欲しい分だけ買いたい人はいるはず!!」と思いました。


学生時代、近くの高校だったので毎日のようにこの商店街を自転車で通ってたんです。
今は静かですが、その当時は今より活気があって、よく行ってたお好み焼きやさんや和菓子屋さんなどがあったんです。

お店を開く前に家族からは「どうして本町なの?誰も来ないんじゃない?」って心配されました。ですが、近くに本屋さんやケーキ屋さん、カフェなど若い人達の流れが出来ているのを知っていたので不安はありませんでした。 
今は店が点在しているけれどもっと新しいお店が入って、人通りが増え、今あるお店も含めもっと沢山の人に知ってもらえたらいいなって思います!

 

 

好きなことを仕事に

 

パンの日はずっと朝から動きっぱなし。前日はお店が終わって一度家に帰り、すぐにパン焼きに取り掛かります。家事と並行しながらパン生地の発酵具合を見つつ作業を進めます。

息子さんもお店のお手伝いをされることがあるそうで、「パンは一緒に作らないんですか?」と問うと「パン作りには興味がないから」と笑いながら答えられます。青木さん曰く、「作業をしている姿は家のキッチンに立って料理しているくらい自然なもの。だから敢えてそこに興味を持たないんだろう」と。


今までは1人で営業していましたが、今では心強いスタッフ4人がいます。
前の晩に「明日これ作りたい!」って言うと彼女たちが応えてくれるんですよ。と青木さんが信頼を寄せているスタッフ達。

 

 

(左:片寄香織さん 真ん中:店主 青木麻衣さん 右:佐藤智子さん)

 

 

 ロースイーツ担当の佐藤智子さん。

「味噌のワークショップに参加したことから店主と繋がったんですが、自分の好きなことを仕事にできる機会をもらい、すごくありがたく思っています。ここで働く人はみんな自分の大好きなことを仕事にしているので、お客様とお話しするのが楽しいです。
 普段も食べることに興味があって、家族や身近な人の体のことを思って料理やお菓子を作ります。まだまだ料理のことは勉強中で自分や家族で試している最中です。
 一番のおすすめは『ナッツ』。オーガニックの生のナッツはめちゃくちゃ美味しい!kinotomaでは好きな量だけ購入できるのでお試しにどうぞ♪」

ロースイーツクリエイターの資格を持っている佐藤さん。その美味しいナッツやジューシーなドライフルーツでkinotomaオリジナルの発酵ロースイーツを作っている。
「kinotomaの体に優しく美味しいものをみなさまに知ってもらいたい。気になれば気軽に立ち寄ってもらい、お話しするだけでも良いし、少量ずつ試してもらっても良いです。店主と一度話してもらえば、寄ってみて良かったときっと思ってもらえます!」

 

発酵調味料担当の片寄香織さん

元々、発酵食品や麹調味料を伝える講座をされていますが、店主と話していると発酵の世界にさらに魅力を感じられたそうで、現在は一緒に仕事をされています。


「元々、母が近所の皆さんと味噌を作っていたんです。それが美味しくて自分でも味噌を作るようになりました!その後、発酵食品の資格を取得しました。過去には、塩麹ブームがありましたがその当時、お肉や魚を漬ける使い方しか知りませんでしたが、今では色々な麹調味料の使い方にハマっています。イチオシは玉ねぎ麹と中華麹。玉ねぎ麹は洋風調味料の代わりに使います。これからの時期だとポトフやグラタンにも使えますよ。
中華麹は塩麹をベースにニンニク、生姜、ネギで作っています。中華料理だけでなく、パスタなどに入れても使える万能調味料。kinotomaの麹調味料は原材のみで、安心してご購入いただけると思います。kinotomaではお試しに少量からも購入できますし、気に入ったものは何度も購入していただけます。
どんな風に使ってよいか悩まれた際は、気軽にスタッフに声をかけてください。家庭で簡単に使えるレシピをお伝えしています。」

 

 

 

 

 

麹調味料を日常に

 

麹調味料を量り売りしていますが、まだまだ皆さんの日常に浸透してないのが現状です。きっかけがあれば気軽に使ってくれるんじゃないかと日々スタッフと色々な楽しいイベントを企画中!
企画を通じてこの商店街に人が集まることで、他のお店も知ってもらうきっかけにもなります。麹調味料を使うことでお料理が美味しく、簡単になり、それが日常になってもらえると嬉しく思います。

 

 

 

 

 


最後に移住者の方へ島根の魅力をお願いします

 

美味しいものがあるところですね!
魚も野菜もお肉も美味しいものがいっぱいあります。 
東京で買えるものはオンラインでも注文できるし、島根に住んでいてもオンラインで講座を受けれるようになったので不便はないです。
だけど、その土地のその時に採れた野菜をオンラインで買うことはできないんです。例えば畑から直送のものをすぐその日に食べることが出来たりだとか!
そういうこの土地の空気・風・水で作られた美味しいものはこの土地でしか食べれませんので、ぜひ地元の新鮮な食材を食べに来てください!


 




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名称 bulk store kinotoma
住所 島根県出雲市今市町1504
電話番号 080-9791-1185
営業時間 13:00〜18:00
定休日 日・月曜、祝日
駐車場 有料コインパーキング