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総合力でワンストップの安心・安全を届ける

東北警備保障株式会社 / ホテルなどの清掃業務

インタビュー記事

更新日 : 2023年06月02日

総合力でワンストップの安心・安全を届ける

1972年創業。50年にわたり、地域の安心・安全を守ってきた東北警備保障株式会社。顔の見えるサービスを理念として、お客様に寄り添ったサービスを提供。大手警備会社ではできない、地域に根ざした丁寧なサービスで高い信頼を受けている警備会社です。今回は、警備、ビルメンテナンス、受付業務を担当する3人にお話を聞きました。

東北警備保障株式会社 事業概要

置賜地方を中心に、福島県も含めた南東北地区などで活躍する警備保障会社。守衛業務といった建物常駐警備業務、交通誘導やイベント警備などをする警備業務のほか、体育施設・文教施設といった公共施設の指定管理運営業務や、施設清掃業務を含むビルメンテナンス業務も行っている。そのほか、一般家庭向けにホームセキュリティなどのサービスも提供している。分野を細分化せずに、ワンストップで暮らしの安全のほぼすべてをトータルで提供できる総合力が特徴だ。警備のデジタル化にも対応し、技術力をあげることに務めるとともに、必ず必要となる「人」の力をあげるため社員教育にも力を入れている。

1972年に創業し、これまで50年という長い間、「警備」、「防災」、「清掃」、「見守り」を通して、住民、企業に安心、安全を提供してきた。顔の見えるサービスを経営理念として掲げ、その誠実なサービスが地元の信頼を得ている。

ワンストップで「何でもやる」

東北警備保障株式会社の創業は1972年。そこから地域に根を下ろし、50年という長い間、安心・安全を提供してきた会社です。アクティー米沢などの文教施設や市営球場、市営プールといった体育施設などの指定管理も請け負い、まさに地域住民の生活を支えてきました。大手警備会社も多くある中、高い信頼を受ける理由はと代表取締役社長の武田誠一郎さんに聞くと「何でもやることです」と話してくれました。

「会社全体的な方針としては、細分化しない、というのが特徴だと思っています。例えば守衛業務を請け負っている会社から、交通誘導や夜間電話対応、清掃業務など、別の相談があれば、それに対応できる体制をとっています。そうしてワンストップで何でもやる。それがコミュニケーションを生み、信頼を積み重ねていくことにつながっていると思っています」

東北警備保障株式会社の警備業には古くからのお客さまもおり、その多くがコミュニケーションのもとにある信頼を寄せてくれているそうです。会社の理念はその武田さんの言葉を体現するように「顔の見えるサービス」というもの。お客様の大切を自分たちの大切として、一般家庭、企業問わずにサービスを利用してくれるお客様に寄り添って安心・安全を創り出すことをモットーとしています。

警備業務は時代とともに専門化していく部分もたくさんあります。もちろんそれに対応するため、最新技術などを導入、社員教育にも力を入れています。「私たちの仕事は『人の力』がすべてだと考えています。あくまで技術は方法。それをどう使うかが大切です。だからこそ、人の力を育てる体制を整えています。」そう武田さんは話してくれました。

では、実際に現場で働く人たちはどんなことを感じているのか。警備部門で守衛として働く齋藤善史さん、ビルメンテナンス部門で清掃業務を行う後藤雅道さん、アクティー米沢で受付業務を行う松橋由依さんの3人にお話を聞きました。

 

 

歴史が積み上げてきた信頼

—— 東北警備保障株式会社は50年、どっしりと地域に根を下ろして活躍してきた会社ですが、それを実際の業務で感じることはありますか?

松橋由依さん:実際にたくさんあります(笑)。私はアクティー米沢の受付業務なので施設利用者の方と顔を合わせる仕事です。その利用者の方に顔を覚えてもらっているということもあり、とてもうれしいです。

後藤雅道さん:私は例えばホテルでのビルメンテナンスとして清掃業務をしています。そこの従業員の方から「いつもありがとうね」という言葉をかけてもらうことがあります。ありふれた言い方になりますが、それが本当に心に響くんです。十年を超えるようなお付き合いのお客様もいるので、「いつも」と言ってくれる。それが誇らしくもありますね。

齋藤善史さん:実際の業務に関してもコミュニケーションが進んでいる、もしくはこちらを信頼してくれていると感じることもあるんです。私は守衛業務を担当しているのですが、お客様である企業さん側が守衛室の環境を整えてくれているんです。より仕事のしやすいようにと。それが仕事に対する責任とやりがいを生んでくれているという面もあります。もちろんそうでなくてもきちんとやらなければいけないのですが、お客様の気持ちがわかるとより一層、という気持ちになってしまいますよね(笑)

 

やりがいのある職場とは?

—— 齋藤さんから「環境」という言葉が出てきましたが、仕事の環境として、ここはとてもいいと感じていることなどありますか?

齋藤さん:また私から話をさせてもらいます(笑)。お客様がこちらのことを考えてくれているという話をしましたが、会社の側も現場を尊重してくれるというのがうれしいですね。上長がきちんと現場の意見や考えを吸い上げてくれるんです。できる限り報告、相談の時間を設けてくれて、実際に必要なことであればどんどん現場に実装してくれる。現場がすべて、つまりお客様と関わる部分がすべてという感じがあり、とてもやりがいを感じています。

後藤さん:私もそれは感じます。上司がとても仕事に熱意のある人なので、だから毎日同じことをやるというルーティンワークでは終わらず、よりいい仕事をするためにはと自然に気持ちが動いていきやりがいのある職場だと感じています。

松橋さん:働いている人たちがあたたかいという感じがしますね。研修で、職員同士でもお客様だと思ってコミュニケーションをとりましょうとされているのですが、それが自然にできていて、お互いを尊重した職場だと感じています。

後藤さん:研修、講習も丁寧ですね。変な言い方かもしれませんが、モップの握り方といった、本当に初歩的なところから実技講習もしっかりとしてくれます。私は前職は製造業だったので、経験はゼロでしたが、不安なく業務に入ることができました。

松橋さん:スキルアップのための、時間的、資金的援助はすごくあついですよね。

齋藤さん:私も警備の国家資格を入社後に取得させてもらいました。いまは、現場をうまく回すマネジメントの勉強をしたいと考えています。そういう「自分が成長する」ということは強く後押ししてくれますね。

 

生活の時間を大切にすることがいい仕事につながる

—— 仕事と自分の生活のバランスについてお話を聞かせてください。

齋藤さん:私は製造業などの仕事を経験した後、介護系の仕事を20年近く続けていました。しかし正直なところ、体力的な面できつくなってきたという実感がありました。それとともに家族にかける時間を増やしたいと転職を決意しました。そこで、見つけたのがこの会社です。自分の生活ということを考えると「時間をきちっと守って仕事ができる」というのがすごく魅力的でした。警備に関しては、むしろそれが正しいという考え方があります。時間内に何事もなければ、時間きっちりに交代できるわけですから。実際、介護の仕事は時間的にも苦しい部分がありました。しかしそうして自分の時間を作れるようになったのはすごく生活を豊かにしてくれたと思います。

後藤さん:製造業についていましたが、家族の介護をしなくてはならなくなったので、夜勤がなく、時間をしっかり使える仕事を探していました。そこでこの会社に入社を決めました。警備と同じく、清掃も時間に対する考え方は同じです。お客様の業務の時間もあるので、きっちりとそこまでに仕事を終わらせる。その時間のなかで、きっちりと仕事をする。それが楽しくもあります。

松橋さん:私は大学を卒業したあと仙台で営業事務の仕事をしていました。そこで感じたのが、慣れ親しんだ土地のほうがいいということでした。米沢のゆったりとした時間の流れが好きなんですね。自分の時間を確保できて、いまは精神的にものんびりできています。

武田社長のいう「人の力がすべて」という言葉。専門的な技術や経験がそれを生み出す。そうすることで、自分の生活の時間も豊かになっていく。環境を整え、最大限に人の力を発揮することで、よりいい仕事が生まれていく。そんな人の力が集約していく場が、東北警備保障株式会社という場所なのです。

取材・文_海老沼邦明