多世代が集い、記憶に残る場づくりを。

 

岩手県の内陸南部に位置する、奥州市水沢。

JR水沢駅西口から駅通りを進むと、昔ながらのアーケード商店街が続いています。

商店街を歩くこと10分、何やら面白いコンテナショップがありました。

中古のコンテナを改造したショップはインパクト絶大。

 

「JAZZ RIZE STORE」は、雑貨や服飾を取り扱うセレクトショップ兼カフェです。

アンティーク調のインテリア、センスのいいアイテムが多数並んでおり、お店を眺めているとうきうきした気持ちになります。

落ち着きのあるウッド感が素敵です。

アウトドアグッズも充実。

 

実はこちらのお店、地元のデザイン会社「JAZZRIZE DESIGN」が運営しています。

WEBサイトや印刷物、プロモーションビデオの制作など、あらゆるデザインを手掛けている会社です。

 

オーナーの梅田浩司さんは、奥州市水沢出身。

高校生の頃にDJを始め、自分の好きなことに打ち込みます。高校卒業後は、大工、服飾、看板屋など、なんと20か所もの会社に就職したのだとか！

様々な職種を経験された後、Webデザイン会社に入りデザインのスキルを身に付け、3年後に独立。2005年に会社を設立し、2006年にカフェをOPENします。

フレンドリーな梅田さん。ハットがとっても似合っています。

 

中古のコンテナをカフェにするという斬新なアイデアは、人と違う事をすることが好きな梅田さんによるもの。

外観のインパクトはもちろん、センスのいい服飾や雑貨、カフェメニュー等により、地域の話題を集め、今では多世代が集うお店になりました。

 

お店のコンセプトは「Dig up fun」。

楽しみを掘り起こすという意味です。

 

「食や衣服、音楽などが揃っている、楽しいと思える場所が地域には必要だと考えていて。そういう場所で過ごした記憶があることで、若い人が地元に帰ってくるきっかけになると思っています。お店に来てくれる子どもたちが、いずれ大人になったときに、うちのお店をふと思い出してもらえたら嬉しいですね」

「カフェという概念を超えた、楽しい”カルチャー”をつくっていきたいなと思っています」

地元の子どもたちがお店に遊びにやってきました。賑やかな様子に目を細める梅田さん。

 

お店で出すカフェメニューは、フードやドリンク、スイーツなど様々。

まずはベーコンウインナーホットドッグをパクリ。

食べ応え抜群のベーコンとウインナーに、マスタードとソースがマッチしていてクセになる美味しさです！

サクサクっとしたフライドオニオンがトッピングされていて、いいアクセントになっています。

鮮やかな見た目に食欲をそそられます。

 

続いて、お待ちかねのスイーツ。

おすすめのガトーショコラをいただきました。

しっとりとした食感に、甘いショコラが口の中に広がる至高の幸せ…。

甘さもちょうどいいので、何個でも食べられそうです。

５回も改良を重ねたという、こだわりの逸品ケーキ。

 

そして、お店イチオシのドリンクメニュー。

種類も豊富で、何より見た目がカラフルで可愛いものばかり。

中でも、”ミックスベリーフローズンヨーグルト”は５種類のベリーがふんだんに使われた、スイーツ感覚でいただけるドリンク。ヨーグルトとベリーの程よい酸味とヘルシーな甘さで、ごくごくと飲めます。

上に乗った生クリームがかなりのインパクトだったので、正直「胃もたれしないかな…？」と思っていたのですが、その心配は無用でした。甘いけどくどくない、軽い口当たりとクセのない味わいに感動です。

鮮やかなベリーとふわふわ生クリームのビジュアルが美しい…。

 

他にも、フリーマーケットやワークショップ等、来てくれたお客さんに楽しんでもらえるイベントを開催しているとのこと。そちらも是非行ってみたいですね！

 

地元にこんなお店があったらいいなぁと、心から思える場所。

記憶に残る、新たな楽しみを見つけに来られてはいかがでしょうか。

 

 

（取材：足利 文香）