四季折々の景色を眺めながら、ゆったりとジャズを楽しむ
カフェ・コロポックル四季折々の景色を眺めながら、ゆったりとジャズを楽しむ
カフェ・コロポックル
宮城県北部に位置する栗原市。
白鳥やマガンの飛来地としても有名な「伊豆沼」が広がる地域です。
ハスの開花時期になると「はすまつり」も開催され、県内外から多くの方が訪れます。
美しい伊豆沼を眺めながら、珈琲が飲みたいなぁと思ったら、
ぜひおすすめしたいお店があります。
伊豆沼を一望できる高台にある、「カフェ・コロポックル」というお店です。
伊豆沼沿いの道路を走ると、坂道が見えてきます。
坂道を上ると、コテージ風の建物を発見。
テラス席からは美しい伊豆沼を見渡すことができます。
風が心地良く通り抜けていくテラス席。鳥のさえずりも聞こえてきます。
ロケーションが素晴らしいカフェ。しかし、それだけではありません。
こちらのお店、じつは本格ジャズ喫茶なのです。
窓から差し込む光が明るく、木の温もりが優しげな店内。
ジャズサウンドが心地良く鳴り響く店内。
ボリュームは大きめですが、隣同士の会話は聞こえる大きさです。
ジャズ喫茶というと、重厚感があってうす暗い店内を想像する方も多いかもしれませんが、
こちらのお店は、従来のジャズ喫茶のイメージとは異なり、ウッド感があってやわらかな印象。
「今珈琲を淹れるから、待っててね。」
カウンターで珈琲を淹れてくださっているのは、オーナーの杉本豊さんです。
気さくなお人柄の杉本さん。
杉本さんは、生まれが静岡県。
高校時代は吹奏楽部のメンバーとビッグバンドを組み、テナーサックスを吹いていました。
東京の大学に進学後も、ジャズ喫茶やライブに参加するなど、ジャズに浸る毎日。
その後、大手IT企業に就職し、システム開発を担当。多忙な日々を送ります。
「知人から誘ってもらい、初めて伊豆沼を訪れた時は、その美しい眺めやロケーションの良さに感動しましたね。ここで何かしたいと思うようになり、行きついた先はジャズ喫茶。自然豊かな伊豆沼の美しさと、自分の好きなジャズを掛け合わせて、あまりこの辺りにはないようなお店にしたいと思いました。」
お客さんから曲のリクエストが。レコードを見つめる優しいまなざしが印象的です。
そして、長年勤めた会社を早期退職し、2015年に夫婦2人で栗原市に移住。
2016年に「カフェ・コロポックル」をOPENします。
もともと凝り性で機械好きな杉本さん。
お店にあるオーディオ機器は、なんと自作したもの!
音色にあまり歪が出ないように、絶妙な音のバランスにこだわったのだそうです。
アメリカ製最高峰のスピーカーから鳴り響く、極上のサウンド。事前に組んだセットリストが自動で再生されるようになっています。
ジャズの音色に浸りながら、早速珈琲をいただきたいと思います。
お店で使用している珈琲豆は、東京にある自家焙煎珈琲屋
〈カフェ・ベルニーニ〉から直送してもらっているそうです。
カップも素敵。英国ブランド・ウェッジウッドのものです。
一口飲むと、豊かな香りとともに、ほのかに甘みを感じます。
そして後味はすっきりしていて飲みやすく、飽きのこない味です。
ジャズを聞いているうちに珈琲が冷めてしまっても
美味しいまま飲むことが出来るように、淹れ方にこだわっているのだそうです。
合わせて、自家製チーズケーキもいただきました。
しっとりとした食感と、甘酸っぱくて濃厚なチーズが珈琲とよく合います。
季節のフルーツが添えられているのも嬉しいポイント。
マスターとお客さんが楽しそうに話しているのはもちろん、お客さん同士で「この曲いいですよね」と会話が弾んでいるのも印象的でした。
初めて来た人もすぐ溶け込むことが出来るように見えます。
「ジャズ喫茶に来たことがない人にも、気軽にジャズを楽しんでもらえたら。」と杉本さん。
伊豆沼の自然を堪能しながら、ジャズの楽しさを味わう、極上のひとときを是非。
(取材:足利 文香)
名称 | カフェ・コロポックル |
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住所 | 宮城県栗原市若柳上畑岡20-6 |
電話番号 | 0228-24-7975 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
定休日 | 火曜日・水曜日 ※新型コロナウィルス感染拡大を受け、営業形態および営業時間が変更されている場合がございます。詳しくは店舗までお尋ねください。 |
駐車場 | 有 |
席数 | 14席+テラス席8席 |
予算目安 | ¥500~¥1,000 |
おすすめメニュー | 珈琲、紅茶 |
WEBサイト | https://cafe-korpokkur.com |