旨い肴と、よき出会い。

居酒屋 こまつ

100 年以上前の蔵を活用した、懐かしさを感じるお店
仙台市と盛岡市のほぼ中間地点にある、一関市。
玄関口である JR 一ノ関駅前には、様々な飲食店が立ち並んでいます。
駅前から 10 分ほど歩いた先に、歴史を感じる建物を発見しました。
お食事処でもある、「居酒屋 こまつ」です。

蔵を活用した、趣のある外観。

のれんをくぐると、店内はどこか懐かしく、
昔ながらの下町酒場を彷彿とさせるような空間が広がっていました。
お酒好きの私としてはたまらない、心惹かれる雰囲気です。

温かい灯りがともった店内。カウンター席とテーブル席があります。

2階にあがると、団体用の和室がありました。
1階に比べて、落ち着きのあるレトロな空間です。

存在感のある天井の柱。隠れ家的な雰囲気がまたいいですね。

「いらっしゃい!」元気に挨拶をしてくれたのは、 『居酒屋 こまつ』店主の小松清隆さん。
フレンドリーで気さくに話しかけてくれます。

「恥ずかしいわ〜」と照れ笑いする小松さん。素敵な笑顔です。

小松さんは一関市のご出身。
仙台の専門学校を卒業後、盛岡で調理関係のお仕事をされていました。
22 歳の時、サラリーマンを退職した父親のセカンドライフを手伝うことになり、お店を開業することに。
場所を探していると、もともと醤油蔵だったこの場所にたどり着き、周りの協力を得ながら、父親とお店をつくりました。
オープンから27年。現在は2代目として、お店を切り盛りされています。
地元の印象について聞くと、
「山も海も川もある。田舎は田舎らしく、必要以上に都会の真似をする必要は無い。 この辺りが一関はバランスが取れていて、自分にはとっても居心地の良い場所です。」
と、なんとも気持ちの良い答え!
そんな小松さんの趣味は釣りとのこと。お客さんにもアウトドア好きの人が多いようです。

一瞬、本物のお魚かと見間違えました。

お店のウリは、地元の美味しい食材とお酒。
気仙沼で水揚げされたカツオの塩タタキが人気のようです。
名前からして絶対に美味しいに決まっている...!即決でお願いしました。

日本酒といただきます。シックなお皿は、同市の〈梅森陶器店〉のもの。

塩の加減がもう絶妙で!カツオの素材の良さをより引き立たせています。
噛めば噛むほどに広がる旨味。
そこに日本酒でぐいっと、まさに至高の幸せです。
お店にあるお酒は、一関市の〈磐乃井酒造〉をはじめ、紫波町〈廣田酒造〉でつくられた居酒屋こまつオリジナルの日本酒など、岩手県の酒蔵のお酒をメインに取り揃えられています。
料理に合わせて、おすすめの日本酒を聞いてみるのもおすすめです。

「実は、もう一品おすすめがあるんだよ」ニヤリと微笑む小松さん。
是非食べてみたい!ということで作っていただきました。それがこちら。

一見、普通のコロッケにも見えますが...?

中には、ずんだとお餅が入っていました。びっくり!

その名も、ふわmochiずんだコロッケ。
一関市の餅屋〈大林製菓〉が商品開発したもので、お餅のつきたて食感が特徴的なコロッケです。
サクサク揚げたての衣と、中のもちもちふわふわ食感のギャップがたまりません。
ずんだのほのかに甘い味もアクセントになっています。
一関市はお餅の町としても有名。県外から来るお客さんにも大好評とのことで、 地域の魅力アピールにもつながっている、とても素敵なコラボメニューです。

「人との出会いを何よりも大切にしています」と小松さん。

小松さんの明るさとノリの良さにすっかり魅了されて、気付いたらあっという間に時間が経っていました(笑)
お客さんとお店の距離が近い、まさにこれが最大の魅力です。
初対面にも関わらずお客さん同士で話が盛り上がるなんてこともあるそうで、新しい出会いの場にもなっています。

美味しい地場の肴を楽しみに行っているうちに
よき出会いがあるかもしれませんよ。

 

(取材: 足利 文香)

名称 食事処 居酒屋 こまつ
住所 岩手県一関市大町6-20
電話番号 0191-23-5744
営業時間 昼(木~日) 11:30~13:30 夜 17:00~22:00(L.O. 21:00)
定休日 水曜日 ※新型コロナウィルス感染拡大を受け、営業形態および営業時間が変更されている場合がございます。詳しくは店舗までお尋ねください。
駐車場 有(店の横に数台)
席数 1F 12席 2F 18席(団体用)
予算目安 夜¥4,000~¥6,000 昼¥1,000~¥1,500
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