名勝「猊鼻渓」で有名な一関市東山町。
船下りを求めて全国各地から観光客が訪れる場所です。

猊鼻渓に乗った後、近くの街をぶらぶら歩いていると、
おしゃれなお家を発見。なんと、ここはカフェ兼ゲストハウスでした！

砂鉄川のほとりにある「café&GuestHouse kaziya」。

白壁にミントグリーンのドアがおしゃれ。

早速中に入ってみると、可愛らしいドライフラワーがお出迎え。
まるで海外の家に来たような気分です。

 お店のいたるところにドライフラワーが。癒される〜

2階建てのお店を探索してみると、各階のお部屋は客室になっています。
和室と洋室どちらもあって、シンプルで暮らしに溶け込んだインテリアです。

お部屋の間取りは様々。複数人で泊まれるお部屋もありました。

また、1階のリビングスペースはカフェになっています。
陽の光がやわらかく差す、北欧風のあたたかみのあるインテリアにときめきが止まりません。

 アンティーク調の椅子やテーブルが素敵!

「ここは空き家だったところをリノベーションした場所なんですよ。」
案内してくれたのは、「café＆GuestHouse kaziya」オーナーの小原結さんです。

笑顔が素敵な小原さん。

小原さんのご家族は、300年以上続く老舗旅館「かぢや旅館」を営んできました。
料理の道に進むため、一度地元を離れた小原さんでしたが、旅館の承継を決心しUターン。

「承継するだけではなく、時代に合った新しいスタイルの宿をつくって
地元を盛り上げたいなと思っていました。
そんな時、空き家になっていたこの場所を発見して、
ここをゲストハウスにしたら素敵になりそうだと確信したんです。
さらに、僕の奥さんはもともとカフェを開きたい夢を持っていたので、
じゃあカフェも一緒につくってみようよ！ということに。
空き家をリノベーションして、自分達のやりたいお店をつくりました。」

インテリアデザインは奥様が考案。センスの良さに脱帽です。

旅館や地元への想いを大切にしながら、カフェ兼ゲストハウスという新しいスタイルを確立されている。
しかも、ご夫妻それぞれのやりたいことがカタチになっている。すごく素敵です！

カフェのメニューに使っている野菜やお肉は、地場のものにこだわっているとのこと。
うーん食べてみたい！ということで、早速お料理をいただくことにしました。

Open 当初から人気の「kaziya ハンバーグ set」。ボリューム満点!

いわて南牛入りのハンバーグを口に入れると、肉汁じゅわっ！幸せとともに広がります。
ハンバーグの下にはチーズ入りマッシュポテトが隠れていました。美味しい…。
ころんと可愛い自家製パンは、お肉と一緒にいただくのも良し、
付け合わせのバターやジャムをつけていただくのも良し。
サラダも新鮮で、なんてったってトマトの冷製スープの美味しいこと。大満足です。

お腹はいっぱいだけど、スイーツは別腹というものでしょう。
ということで、こちら。

フランスの田舎菓子「ファーブルトン」とアイスの組み合わせにうきうき。

ファーブルトンとアイス、あったかいものと冷たいものの最強コンビ。
美味しすぎて思わず笑みがこぼれました。
期間限定のスイーツを楽しむこともできます。
夏にはかき氷も出しているみたいなので、そちらも食べてみたい！

 窓から眺めるのどかな風景。とてもいい時間が流れています。

人とのご縁、食の有難さ、すべてのことに感謝しているという小原さん。
ふるさとに恩返しをするべく、食と宿泊というスタイルで地元を盛り上げています。
北欧にいるようなあたたかみのあるスポット。是非訪れてみてはいかがでしょう。

 

 

（取材： 足利 文香）