四季折々の自然美と、ゆったりとした時間の流れの中で楽しめる舟下り。
一関市東山町にある猊鼻渓は、1925年に国の名勝に指定され、以来100年もの歴史を重ねてきた、全国的にも知られる景勝地です。近年では、外国人観光客の姿も多く見られるようになりました。

有限会社げいび観光センターは、そんな猊鼻渓の景観を守りながら、舟下りをはじめとした観光業務を担っている会社です。
2025年5月、その現場に新たに加わったのが、営業企画部の金貴弘(こん・たかひろ)さんです。現在は窓口業務を中心に、外国人観光客への対応やバックオフィス業務など、幅広い仕事を担っています。
一関市千厩町出身の金さんは、これまでにJAや宿泊業など、接客を中心とした仕事を経験してきました。一方で、独学で学んできたフランス語を「仕事として活かしたい」という思いを、ずっと抱えていたといいます。
「もともと海外の文化が好きで、フランスに一週間ホームステイをしたこともあります。語学を活かした仕事に就きたいと思っていたものの、地元ではなかなか見つからなかったんです。ハローワークや一般的な求人サイトも使いましたが、なかなかピンとくる仕事には出会えず、正直、悶々とした時期が続いていました」
そんな中で出会ったのが、イワイズカンでした。
「ネットで求人を探していた時に、たまたま見つけました。求人情報だけじゃなくて、会社のインタビュー記事が載っていて、応募する前から職場の雰囲気が分かるのが新鮮でした」
イワイズカンへの登録後、応募前の相談や面談を通して、自分のこれまでの経験や、これからやりたいことを一つひとつ言葉にしていったといいます。そうした話を丁寧に受け止めてもらえたことが、印象に残っていると金さんは話します。
「担当の加藤昌範さんとは、すごくカジュアルな雰囲気で、本音で話せました。今の状況や不安なことも全部伝えた上で、それに対して現場の情報を踏まえて話してくれる。その点に、大きな安心感がありました。自分では選択肢に入れていなかった仕事も、『こういうところが合うかもしれませんよ』と提案してもらえて、自然と視野が広がっていく感覚がありました」

そうして提案してもらったのが、げいび観光センターでした。これまでの接客経験や語学への関心が活かせる環境だと感じたことに加え、会社側も外国人観光客への対応ができる人材を求めていた点が重なり、応募を決めたといいます。入社前に職場見学の機会があったことで、実際の雰囲気を知り、ミスマッチを防ぐことにもつながりました。
「猊鼻渓そのものが、どこかスローな空気感が漂っている場所なんですよね。観光地ではあるんですけど、せかせかしていなくて。こういう空気感の中で働けたらいいなと感じたんです。求人票だけでは分からない職場の空気感を、事前に自分の目で確かめられたことが、入社を決める後押しになりました」
現在は窓口対応を中心に、外国人観光客への案内や対応も行う金さん。英語やフランス語で声をかけると、驚きつつも喜んでくれる観光客の反応に、思わずこちらも嬉しくなるといいます。
「日本語が分からず困っていそうなお客さんがいて、母国語で話しかけると、すごく安心した表情をされるんです。そこから会話が広がって、『また来るね』と言ってもらえるのが嬉しいですね。中にはその場で意気投合し、ランチ友だちになったお客さんもいますよ」
日常の業務の中で、自分の得意なことを自然に活かせる環境は、金さんにとって理想的な職場だといえます。

入社前、金さんが正直に迷った点の一つが「年間休日の少なさ」でした。数字だけを見ると少ないと感じていたそうですが、実際に働いてみると、その印象は大きく変わったといいます。
「観光シーズンの夏場は平日が8時半から16時半、土日は8時から17時まで。冬季は9時から16時までの勤務です。明るいうちに帰宅できますし、特に冬場は路面凍結を避けられるのも安心ですね。子どもの保育園への迎えにも間に合うのがありがたいです」
「それと、休みについても希望が通りやすく、子どもの行事などにも柔軟に対応できています。年間休日の数よりも、日々の勤務時間の短さや、休みを取りやすい職場の雰囲気のほうが、実際の働きやすさにつながっていると感じています」
職場の雰囲気も和やかで、船頭や事務所スタッフとの距離も近い。
自然と声を掛け合える環境が、日々の仕事のしやすさにつながっています。

語学を活かした仕事を、地元で見つけることができた金さん。
その背景には、イワイズカンを通じて「自分に合う仕事」を一緒に探してもらえたプロセスがありました。
求人票の条件だけでは見えない働き方や、職場の空気を知ること。
それが、納得のいく就職につながったと、金さんは実感しています。
少しでも気になるなら、まずは気軽に話を聞いてみてください。
(取材:足利 文香)