住んでいてもリゾート気分

珠洲ビーチホテル(珠洲市蛸島町)

かつて日本の原風景とも呼ばれた奥能登。半島最北端の終着駅があった珠洲市蛸島町(たこじままち)は、奥能登観光の拠点として今も変わらぬ賑わいを見せる。蛸島町の中心街を抜け、日本の渚(なぎさ)100選にも選ばれている鉢ヶ崎海岸一帯にはリゾートエリア「りふれっしゅ村鉢ヶ崎」が整備されており、その中心的な存在となっているのが珠洲ビーチホテルである。とはいえホテルだし、移住して住まいをもったら使うことはないのではと思われるかもしれないが、実は地元の人に使ってもらいたい施設も充実しているのだ。
2023年9月現在、地震のの影響によりプール、スポーツジムは営業を中止しています。

健康づくりの拠点に

珠洲ビーチホテルの上部はプールが整備されている。スポーツジムも併設されており、それぞれの施設は住民の健康維持にも役立てられている。スポーツジムでは大きな窓に向かってランニングマシン(トレッドミル)が置かれ、トレーニングしながら富山湾の絶景を楽しめる。ヨガ教室やスイミングスクールなども開かれ、民間企業のスポーツジムがない珠洲市では貴重な健康づくりの場だ。

最北端で「整う」

2023年のリニューアル工事で開業したお目見えした新しい施設が、持ち込んだ食材で調理が楽しめるシェアキッチンと、そして何と言ってもサウナルームである。

大浴場にサウナを併設したホテルは多いが、珠洲ビーチホテルでは、最近流行のサウナアクティビティーに特化した個室を作ってしまったのだ。

まるでスイートルームのような部屋には、海を望むガラス張りの浴室と、木の香りがやさしいサウナ、そして休憩用のベンチやドリンクカウンターがまとまっている。これだけの設備を独り占めできるのはかなり贅沢といえる。もはやドアを開けた時点で整ってしまいそうだ。

夏休みは多くの海水浴客で混雑する鉢ヶ崎エリアだが、平日や冬の誘客は伸び悩んでいる。なんでもない1日にホテルを訪れて、トレーニングやサウナで汗を流したり、家族とシェアキッチンでバーベキューを楽しんだり、地元に住む者にしかできない思い出づくりを楽しんでみるのも良いのではないだろうか。

 

 

名称 珠洲ビーチホテル
所在地 珠洲市蛸島町1-2-480
ウェブサイト https://suzu-beachhotel.jp/

珠洲ビーチホテル

1996年開業。珠洲市蛸島町の鉢ヶ崎海岸にあるリゾートホテル。市内随一のリゾートエリアとして観光の中心的役割を担っている。ウェブサイト