加賀・能登を一望

石川県庁舎

眺望抜群、周辺も開発進む

 

石川県庁舎は19階建ての行政庁舎と県議会庁舎、県警本部庁舎の3棟からなる。県内では比較的高層のビルで、遠くからでもよく目立つランドマークだ。現在の建物は3代目で、2003年まで広坂にあった庁舎(現しいのき迎賓館)を金沢駅の西側(駅西)に移し開庁した。道路を挟んで県立中央病院があるなど利便性が高く、一帯は住宅地としても注目されている。

最上階の19階は展望ロビーとして開放されており、金沢中心街をはじめ能登半島や白山を望む雄大な石川の景色を360度眺めることができる。業務の行われない土日祝日にも入場可能で、定期的に展覧会や演奏会も開催される人気スポットとなっている。また庁舎周辺は3万平方メートルほどが公園や広場として整備されており、こちらも住民憩いの場になっている。

 

意外な名物来チョウ者

 

各種窓口がある県庁だが、県民でも訪れる機会は年に数回あるかどうか。一方で毎年話題になる名物来庁者がいる。
といっても芸能人や大物政治家などではない。なんと絶滅危惧種の猛禽類ハヤブサである。
毎年5月ごろに庁舎ベランダにやってきて営巣する。雛を保護するため巣のある場所は非公開だが、県庁ウェブページでは巣の様子を写真付きで紹介しており、すっかり庁舎のシンボルになってしまった。外敵を警戒しながら子育てをするハヤブサにとって、庁舎は高さがあり周囲を見渡すには絶好の場所。素晴らしい眺望が鳥にも気に入られたというわけだ。


ちなみに石川県の鳥は同じ猛禽類のイヌワシ。こちらは森林で暮らすため県庁にはやってこないが、庁舎内に本部を置く県警のマスコットキャラクターは、イヌワシをモチーフにした「いぬわし君」「いぬわしちゃん」となっている。啓発活動やイベントなどには愛らしい着ぐるみ姿で「出動」するので、見かけたときは記念撮影などいかがだろうか。

名称 石川県庁舎
住所 石川県金沢市鞍月1丁目1番地
開庁時間 【展望ロビー】午前10時〜午後8時(年末除く土日祝も開放、1~3月の平日は午後7時まで) 【ほか】午前7時半〜午後8時(季節や曜日、施設ごとに異なる)
観覧料 無料(展望ロビー)
アクセス 【北陸鉄道バス】JR金沢駅金沢港口(西口)より約10分乗車、「県庁前」下車 【タクシー】JR金沢駅金沢港口(西口)より約8分
駐車場 あり(600台)
ウェブページ https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kensei/shisetsu/kenchoannai/index.html