株式会社アイワホーム(野々市市)

サポート万全!伝統工法で憧れのマイホームを

北陸新幹線開業で移住先として注目を集める石川県。地価は上昇傾向にあるが、まだまだ土地が広く安いのが魅力的だ。
今回は新生活を憧れのマイホームで始めようと考えている方に向けて、理想の住まいづくりを教えてもらおうと、野々市市の住宅メーカー「アイワホーム」を訪ねてみることにした。

県内で長年注文を手掛けるアイワホーム。本社を置く野々市市は大手不動産会社が選ぶ「街の住みここちランキング(北陸版)」では、3年連続1位になるなど近年人気が高まっている自治体だ(2022年時点)。ちなみに2位は白山市、3位は金沢市で、この結果からも石川県の住環境が際立って良いことがおわかりいただけると思う。
木造住宅に専念するアイワホームの本社は、友達の家を訪ねたような優しい雰囲気。
「家を建てるのがゴールだと思われていますが、私たちは建てたところからお付き合いが始まると考えています」応接室に現れた林壮一副社長がゆっくりと話し始めた。

 

「サポート万全!伝統工法で憧れのマイホームを」目次

 

 

断熱で冬も怖くない

 

石川での暮らしでまず不安になるのは冬の雪ではないだろうか。最近ではライフラインが寸断されるような積雪はほとんど見られなくなった。しかし油断は禁物だ。林副社長によれば月に一度くらい突然の大雪に見舞われるとのこと。北陸の雪は水分が多く重いため雪かきも一苦労だ。もちろん屋根に積もれば家にも被害が出かねない。

「石川県ではほとんどの家が、屋根に傾斜をつけて雪を落とす設計になっています」

滑り落ちた雪が隣の家や駐車場にかからないよう、客の要望を聞きながら向きや角度に工夫をこらすのも設計の腕の見せ所だという。

雪国といえば天候が悪いのも気になるところだ。石川県は年間を通じて雨が多いことで知られ、特に冬季の日照時間は他県と比べてかなり短い。空模様はなんともしがたいが、室内が冷えたり、空気が淀んだりしないか心配にもなる。

「安心してください。気密性と断熱性を高めることで魔法瓶のように快適な家造りができます」と林副社長。

木造住宅も性能を数値化することが当たり前になってきた。気密断熱が高いことを活かし、床暖房で家全体を温め、エアコンを併用する人が増えてきているという。「床暖房は足元からポカポカです。新築なら床暖房だけは譲れないという人も増えていますよ」
換気技術も日々向上している。2003年から法令で24時間換気が義務付けられており、外気を室温に近い温度まで温めて部屋に送る熱交換システムなども一般的になっている。暖かくて空気がきれいな家は、石川の冬の強い味方になりそうだ。

 

いい家はいい仕事から

 

冒頭で述べたとおりアイワホームは木造住宅に専念している。「専門」でなく「専念」である。

同社の注文住宅は強固な土台に柱、梁を組み上げて支える在来軸組工法を採用している。もともとは法隆寺などに採用された釘を使わない伝統工法だが、現代では金具などで補強し、さらに北陸の環境に合うように改良を施している。必要な壁量を計算し、建築基準法の1.5倍の耐力壁を確保して、連続地震にも耐える家造りに力を入れている。

「千年以上前から日本家屋で使われているので信頼性が高いです。さらに腕の立つ大工さんが緻密で丁寧な仕事をすることでさらに耐久性が増します」

工法が優れていても結局は工事の技術が家の強度を左右する。柱のみならず、断熱材などのさまざまな工事は完成すると見えなくなってしまうものばかりだ。アイワホームの工事に携わる職人は、見えないからこそていねいな仕事をして、湿気などに強い長持ちする家づくりを心がけている。大工は北陸の家造りを知り尽くした熟練揃いだ。

仕事柄、安い他住宅メーカーで失敗したという話も聞くという林副社長。

「たしかに工期の短さや値段に目がいきがちですが、長く住むにはていねいな工事を行うメーカーを選ぶことが最重要なんです」と念を押した。

 

助け合いは県民性?

 

根から石川県人だという林副社長。石川の魅力は「食べ物のおいしさ」と「助け合い」だと話す。たしかに観光客にも大人気の海の幸をはじめ、名物料理が多い。人や家には大敵となる雨や雪の多い気候が、豊かな恵みをもたらしている。

助け合いの精神も雪国ならではだ。マイホームを構えたら、庭先だけでなく自宅前の道路の雪かきも当たり前になる。住民の行き来だけでなく、消防車や救急車が通れるようにという気遣いが地域全体にいきわたっているのだ。

「人と人のつながりが本当に大事だと思います。ときには『友達の友達だ』と言うだけで人脈が広がっていくこともよくあります」

林副社長も、持ちつ持たれつのご近所づきあいに助けられることは多いという。雪国らしい県民性というのだろうか。会社でもこの助け合いの精神にのっとり、アフターサービスにかなり力を入れているようだ。

アイワホームのウェブページを開くと、最初に目に入ってくるのは大きく書かれた「アフターサービス」の文字だ。会社や商品の説明を書くような一等地に書かれていることからも、その姿勢は明らかだ。すぐに専用の入力フォームが現れ、スムーズに相談にはいることができる。

建てた住宅の図面や工事履歴は独自のシステムで管理されており、連絡があればすぐに社員が確認し部材の発注などが行えるようになっている。すべての問い合わせに3日以内に応じるというから驚きだ。必要な顧客対応を効率的に行う一方で、実際に社員が家を訪ねて確認することも大切にしている。

「やはり生身の人間が直接お話を聞くという温かみのある対応は、地元メーカーだからできることだと言えますね」

困りごとにすばやく取り組みながら、心づかいは忘れない。林副社長は胸を張った。

 

 

「理想の家」は人それぞれ

 

 

家づくりで重要なのは間取りや内装だけではない。林副社長も多くの客と向き合うなかで、理想の家づくりは奥が深いと気付かされた。

「昔は持ち家家がステータスで『一国一城の主』なんて言葉がありました。でも今は広さや大きさだけでなく、自分に合っているかどうかを重視する人が多いですね」

新型コロナウイルス流行後は、玄関の近くに手洗い場を設けたりテレワークのためのスペースを作ったりと客の要望に答え工夫をこらしている。家で過ごす時間が長くなったため、家族を近くに感じられるようにしたいという相談は増えつつあるそうだ。

「人それぞれ、さまざまな理想があるなと思います。土地にこだわるあまり家の予算が少なくなった、広すぎて掃除が大変、というミスマッチが起こらないように、家を建てる前にじっくり相談できるメーカーが良いと思いますよ」

アイワホームでは建物の要望をじっくりと聞き取るだけでなく、土地探しや住宅ローンなど資金面のコンサルティングまで熱意をもって取り組んでいる。

 

 

家族や暮らしがつながる家

 

アイワホームでは金沢市松村に全37区画の「アクラス松村」を分譲中だ。同所の展示場ではグレーを基調とした最先端でモダンな内装の「CASA・GRADIE(カーサ・グラディエ)」を体験できる。ブランド名はグラデーションがテーマ。キッチンカウンターからフラットにつながったダイニングテーブルや、リビングの一角に小上がりのフリースペースを設けるなど、家族それぞれの暮らしがぶつかりあわず調和することを目指したという。自分にふさわしい家のアイディアにあふれたモデルハウスは、まだ家づくりのイメージが定まらない人にもヒントになること間違いなしだ。

「家は一生のうちで一番大きな買い物になるかと思います。妥協せずに納得が行くまで相談することが、理想の家を建てるコツですね」

賃貸とは異なり間取りやデザイン、そして庭や車庫まで、自分に合わせた空間を手に入れられるマイホーム。石川県内に就職が決まった際は、ぜひ一度相談してみてはいかがだろうか。

(写真提供)株式会社アイワホーム 内装はすべて「カーサ・グラディエ」のものです

取材協力 株式会社アイワホーム
所在地 (本店)野々市市押野3丁目61番地
連絡先 076-246-3111
ウェブページ https://www.aiwahome.co.jp/