アルミ外装建材のリーディングカンパニー
ー井上商事の事業について教えてください。
当社は戦後の復興に関わるなかで、建材をはじめとしたさまざまな資材を扱ったことがはじまりです。1970年代にはにアルミニウム素材・加工品の販売を開始し、建物の防水押さえ材である「笠木」をアルミ製で製造・販売を始めたことをきっかけに、日本中に爆発的に広がり事業が拡大。以降、アルミ製でサッシ以外のさまざまな建材(雨とい、外装パネル、手すり、エキスパンションジョイント、太陽光架台など)を展開しています。
井上商事オリジナルブランドのアルミ外装建材「シルバーライン」は安全性と高品質、そして意匠性が評価され、2003年と2011年に2度のグッドデザイン賞を受賞しました。現在は国内にみならず海外展開も視野に入れて事業展開を行なっています。
現在は全国10箇所に営業拠点を持ち、アルミ外装建材の製造と販売のほかにも石油・ガスなどを扱う「環境エネルギー部」、セメント・生コン・外壁材・断熱吹付け材を扱う「建材部」、サービスステーションを運営する「石油部」の4つの事業を行っており、フィールドを拡大しています。
特許も多数取得!加工機械も自社で開発
ー井上商事の強みを教えてください。
お客様のニーズをつかみ、それを開発・製造にフィードバックし、商品企画に生かす。つまり、「営業部門」と「技術部門」と「生産部門」が三位一体となって商品を企画し、タイムリーにお客様にご提案できる一貫体制が強みの一つです。さらに当社では研究開発棟があり、製品を製造するための加工機械を自社で作る「メカトロ開発部」があることも大きいですね。製造方法や加工方法も含めて検討し、機械化できる仕事と人にしかできない仕事に分ける事で効率化と高いレベルでの品質管理を実現しています。自社で加工機械まで作るのは珍しいかもしれません。特許も数多く取得しています。
製品の精度がある程度求められるレベルに達すると、より大切になってくるのは「施工のしやすさ」です。現場で施工する職人の数が減り、高齢化が進む中で、今後、施工品質の維持が大きな問題になってくるはずです。そのためにも製品としての品質はもちろん、職人への施工指導や施工間違いが起こりにくい製品づくり、施工しやすい製品づくりがより求められると感じています。
ー近年取り組んでおられることはありますか?
世の中の流れとしてカーボンフリーや省エネ、防災・減災などの動きがあり、建物やインフラもスクラップアンドビルドではなく維持や改修へと需要動向が変化していくことが予想されています。そこで自社開発したものの一つが「移動コンクリートミキサー」です。通常、コンクリートはプラントで作ったコンクリートを現場まで運ぶため、運搬時間を厳守する必要があります。「移動コンクリートミキサー」は生コンの運送時間を気にすることなく、現場で生コンを製造できるようにした機械なので、多様なお客様のニーズに応えられることがメリットです。今後もメーカーとして、施工の部分にまで関わり、幅広く建築分野に貢献できればと考えています。
「人づくり」を大切に、社員の成長を促進
ー井上商事は離職率も低く、若い社員も活躍している印象です。社員教育についてお聞かせください。
当社では「人づくり」として社員教育に力を入れており、新入社員研修以外に若手・中堅・管理職・事務など様々な社内研修があります。特に新入社員に対しては配属後に定期的なフォローアップを行い、「3年は育成期間」と考えて部署だけで面倒をみるのではなく会社全体で育てることを意識していますね。経験がある中途社員についても同様に2年は育成期間だと考えています。
キャリアパスについても本人の意向に合わせてさまざまな選択肢をご用意しています。開発職から営業へ、営業から技術職へなど、ジョブローテーションも積極的に行っていますので、経験を積むなかで、自分のなりたい姿を叶えていただきたいと思っています。
ー社長から見て、社内の雰囲気はいかがでしょうか。
当社は若手社員にも責任ある仕事を積極的に任せており、年齢や役職・部門にとらわれず助け合う風土が根付いているなと感じています。定期的に部署を超えた交流が多いのも、のびのびと発言できる雰囲気につながっているのかもしれません。少し前から社員のコミュニケーションがより活発になればと、社員2名以上でのレクリエーションを行う際に会社が費用を補助する制度も始めましたが、スポーツや趣味での交流を通じて社員同士が親睦を深める事でコミュニケーションが良くなり仕事面にも良い影響が出ているように思います。
ーこれから入社される方に期待していることを教えてください。
井上商事では時代の流れを先取りし、これからもお客様のニーズに合わせた製品で社会に貢献できればと考えています。そんな私たちの思いに共感していただける方、新しい市場を切り拓きたいという想いのある方とお会いできれば嬉しいですね。これまでの経験を武器に、当社で可能性を広げたい!という方はぜひご応募ください。