福井県内でスーパーマーケット「Hearts」をはじめ、宅配や高齢者介護、子育て支援、くらしのサポート、共済など幅広い事業を展開している福井県民生活協同組合（県民せいきょう）。

なかでも、県民せいきょうが運営する子育て支援施設「ハーツきっず」は、はじめての子育てをするパパやママ、小さいお子さんを持つ保護者やそのご家族にとって「子育ての駆け込み寺」的な存在にもなっている。

「ハーツきっず」では、平日10:00〜15:00に「子育てひろば」を開催。遊びの場・交流の場として0歳から4歳未満のお子さんとその家族は予約不要で参加できる。保育士や子育て支援員など専門のスタッフが見守るなかで安心して遊ぶことができる上に、スーパーマーケット「Hearts」に併設されているので、無料駐車場もあり、買い物ついでに立ち寄れる気軽さが人気だ。

広々とした子育てひろばでは、木のおもちゃや絵本、大型遊具なども充実。「子育てひろば」だけでなく一時預かり保育にも対応しており、「ハーツきっずたけふ」では2歳児を対象にしたプレ保育も行っている。県内に9箇所のハーツきっずがあるので、日替わりで複数の施設利用している親子も多いそうだ。

ハーツきっずでは、妊娠中のママやパパに向けた「プレママ・プレパパ講座」や0歳児（2～5ヶ月）のお子さんを初めて育てているママ向けの「BPプログラム」、離乳食期からのお子さんの食事について、専門職の先生から教えていただける「離乳食講座・幼児食講座」、親子同士で子どもを預け合いながらリフレッシュや交流ができる「なかまほいく」など、子育てシーンに応じたさまざまな企画が充実しているのも特徴の一つ。

お父さんの育児参加を応援する「お父さんと遊ぼう」や双子のお子さんを持つ親子を対象にした「双子ちゃんあつまれ」など、同じ境遇のパパ・ママ同士が仲良くなれる企画も好評だ。

「利用者のなかでも多いのが、結婚や転勤をきっかけに、県外から福井に引っ越してきたママさん。慣れない環境で子育ての不安を相談できる友達づくりや情報交換ができる『県外ママあつまれ』企画もたくさんの親子に参加いただいています。実際に『ハーツきっず』をきっかけに、子育て仲間ができたママさんも多いですね」

と教えてくれたのは、ハーツきっず志比口（しひぐち）、施設長の谷口美帆さん。

はじめての子育ては何かと不安が多いもの。その上、知らない土地で頼る人もいない場合、孤立してしまうことも少なくない。今後も安心して子育てできる環境づくりを地域ぐるみで取り組み、子どもや家族の見守りにつなげたい、と谷口さんは言う。

「お父さん・お母さんやそのご家族と一緒に悩み、喜びながら、みなさんが笑顔で前向きに子育てができるようお手伝いできればと思っています。子育ての小さな不安やお困りごとなど、何でも気軽に相談してほしいですね」

「子育てって楽しい」「安心して子どもを預けられるので、心にゆとりができた」

ハーツきっずを利用するパパ・ママたちからはそんな声が多く寄せられる。小さなお子さんは毎日が成長の連続。仕事や家事をしながら向き合うパパやママは、楽しいだけではなく大変なことも多いだろう。そんななかで気軽に立ち寄れる「ハーツきっず」の存在は、パパやママたちの心の拠り所となるはずだ。