74年の伝統と信頼で、地域のくらしをサポート
自身が継げば三代目となる専務の藤田さん。会社は祖父が創業し、父がその後を継いで、74年になる。地域密着でやってきた信頼から、民間工事だけでなく、明石市や兵庫県の公共工事も請けて来た実績ある会社である。藤田さんは「創業から74年の歴史に負けないように、次に繋げていければと思います」と語る。
企業として一番大事にしているのは「信頼」
地元密着の事業展開で、地域の皆様や自治体の信頼を得て来たしなのや電機だが、企業として最も大事にしてきたことは何なのか。
「まずは目の前のお客様に信頼されることです。それが、また次の仕事に繋がるからです。ですから、現場の作業員には、単に作業をする人ではなくて、“営業マンでもある”という感覚を持って欲しいと思っています」
そういった意識を持った作業員が、一件一件丁寧な仕事を提供しすることによって、お客様からサービスに対する厚い信頼を頂ける。それが一番の営業で、その積み重ねが大切だ。
「電気工事の仕事において、他業者と協力して1つの建物を完成させる事は通過点に過ぎず、最終目的はあくまで引き渡し後にお客様に安心して建物を使用いただくことです。その中で、我々は電気工事という範囲を担っている。だから、信頼とか、作業に丁寧に取り組む姿勢とか、そういったところを大切にしていきたいです」
現場ごと、日ごとに異なる現場の状況に臨機応変に対応
お客様からはその技術力に信頼を寄せられているが、「“なんとかできるようにする”という姿勢が強みだと思っています」と藤田さん。
「どの現場も相手様がいての話になってくるので、できる限りの情報を得るように心がけています。成果の良い・悪いの判断はお客様がすることなので、相手のニーズに合わせながら自分たちの仕事をどう表現するか、いかに次の作業に繋げやすくするのか、という点を念頭に取り組んでいます」
現場でのコミュニケーションを大切に、聞いた情報、現場の状況、必要な作業量から“今日は何をやればいいのか”を適切に判断し、緊張感のある現場で日々臨機応変な対応ができる点が強みであり、信頼され続ける理由でもある。
年代に合ったマネジメントの工夫
現場は、常に新しい気づきの場、常に勉強が必要な場で、飽きないものだという。
そして、分からなかったり、不安だったりする部分に関しては、自ら勉強するだけでなく、得意な人や先輩に聞くなどして助けてもらうことが大切だ。それらを自分なりにまとめ、咀嚼して、前に進むきっかけにしていく姿勢が求められている。
そのため、年代ごとに適したマネジメントの手法を工夫し、常に気を配っている。
「僕たち40代の人間と、現在20代の皆さんとでは育ってきた環境が異なるので、当然、適した育成方法は違っていると考えます。今、勤めてもらっている20〜30代の方たちには、いいところは吸収してもらえるよう、マネジメントを工夫しています。そして、逆に彼らに合うやり方や考え方を僕ら40代にも教えて欲しいと思います」
大切な「従業員の成長」―そのために、「1つ上」目指すチャンスを
さらに藤田さんが大切だと語るのは「従業員全員の成長」だ。
「成長には終わりがないと思います。例えば、40代には40代だからこその仕事の責任というものがありますし、今まで経験したことのないような事例は毎回出てくるものですから。ベテランだからといってあぐらをかくことなく、学び続ける姿勢が大切だと考えます」
そのため、従業員の皆さんに「1つ上の資格をとってもらう」「1つ上のポジションを経験する」チャンスを用意する取り組みを行っている。現在、30代1名、20代2名が在籍しているが、彼らのステップアップを応援し、頑張ることのできる環境をしっかり整えている。
会社ではなく「従業員ひとりひとりのブランディング」を
そして今後、力を入れていくのは、「従業員の個人的なブランディング」だ。
「“お客様に名前を覚えてもらえる”、“技術を信頼してもらえる”という点で重要なのは、会社の名前ではなく、作業員ひとりひとりの仕事の成果と自己PRです。リピーター様からの受注の際、担当者を聞かれ、誰の名前を答えるかによって、相手の反応が変わることも実はあります」
そのため、自社の誰が担当者になってもお客様に納得していただけるよう、皆で日々成長していくことを目標にした。そして、個人の能力や得意分野を「見える化」し、レベルアップのためのサポート体制を強化することを考えている。
「彼はここまでの能力があり、適している部分もあれば適していない部分もある。適してない部分に関しては、レベルアップするチャンスの案件となります。法人としてのブランディングというより、個人のブランディングを会社がバックアップしていくという考え方です。そうすることで、会社としても成長し、さらにお客様に信頼していただけるようにもなるのです」
ミスはしてもいい、会社を利用して、成長してもらいたい
また藤田さんは「従業員には、いい意味で、会社を利用してもらいたいなと思います」と語る。
「1つのミスで会社がこけるようなことは、そうそうないですから。ミスしてもいいので、10回でも11回でもチャレンジして欲しいです。会社があって、会社のメンバーみんながいて、そのチャレンジを支えてくれます。それで成長した人材が、次の後輩にも“失敗しても自分が責任を取るからやりなさい”と言ってあげられる人になるので。この現場で何か1つ覚えてやろう、と自ら成長する努力をすることはもちろん、周りの人に助けてもらいながら、いい意味で、みんなを利用していってもらえたら良いと考えています」
そういった積み重ねが結果的に、本人のキャリアになると同時に、その姿勢が周りの人や他の職人さんからの評価につながり、次のいい仕事につながる。そのような連鎖の積み重ね、1日の仕事が、来年、再来年へとつながっていく世界なのだ。
募集概要
代表/人事担当からのメッセージ
当社は明石でずっと仕事をさせてもらっていますので、地域社会とのつながり、地元の皆様とのつながりが必須となります。ですから、自分が住んでいる地域を普段から「いいな」と誇りに思っている方とご一緒できたら、嬉しいですね。
また、「会社を踏み台にして成長してやろう」という、ストイックで成長意欲の高い方も大歓迎します。当社は「従業員が70歳まで働ける」環境作りを目指しています。なので、是非、会社を利用して頂き、例えば「おじいちゃんおばあちゃんになっても元気に働いて、子どもや孫に小遣いを渡せる」、そんな充実した生活を実現してほしいのです。
電気工事の技術は時代と共に変化しますが、今後も社会に必要とされ続ける技術で、それが業界としての大きな強みです。近所に電気のことで気軽に相談ができる電気屋さんがいれば、とても安心ですよね。地元の方とのあたたかい繋がりを大切にしながら、自分も会社と共に成長して続けていきたい、そんな思いがある方々と一緒に働けたらと思っています。風通しがよく、リラックスした雰囲気の社風なので、すぐに溶け込んでいただけると思います。