ほっと一息”心の拠り所”

珈愛里曾

 

ほっと一息つける心の拠り所

 

JR大久保駅北口から徒歩5分。少しのんびりとした地域の一角に、地元の方にこよなく愛される喫茶店があります。【珈愛里會(カメリア)】は、素敵な店主が営む心安らぐ喫茶店です。美味しいコーヒーにスイーツ、実家の母親の手料理をたべているようなランチは、きっとあなたの心も体も癒してくれるはずです。

今回は、一度足を運ぶと忘れられないような、とっておきの喫茶店【珈愛里會】をご紹介します。

 

夢を実現

 

今年で開業して9年を迎える【珈愛里會】。店主の金田さんは、【珈愛里會】オープンのキッカケをこのように話してくれました。

 

「昔から喫茶店を営んでみたいなと思っていたんです。ただ、子どもがいたこともあって、毎日育児に必死でなかなか実現することなんてできなくて…。こどもたちの手が離れて、その想いは一気に強くなりました。」

 

食器や料理がずっと大好きだった店主さんは、友人に自分の料理を食べてもらい「おいしい」と言ってもらえることがとてもうれしかったそうです。また、近い友人に料理教室や喫茶店を開いてみたらと言われることもあったそうで、なにか始めたいという気持ちはあったが、やはり子育てに忙しく、なかなかその想いを実現することができなかったことを教えてくれました。

こどもたちの手が離れた頃、古民家を再利用した喫茶店などを売り出している不動産屋との出会いで、空き店舗を紹介してもらうことに。

 

「店舗を紹介してもらってからは準備がとても早かったです。主人も『やりたい事をしなさい』と応援してくれましたし、今もそうで、なにからなにまで本当によく助けてくれます。内装のデザインなどは主人の知り合いの明石にある建築会社の方にお願いしました。なんだかあっという間に準備が整ってお店をスタートすることが出来たんです。協力してくれた方にはとても感謝しています。」

 

このように、長らく秘め続けていた想いからスタートしたのが【珈愛里會】なのです。

 

居心地の良い空間

 

喫茶店で働いた経験はあったが、それもほんのわずかな期間だったこともあり、全てが1からのスタート。ただ、その前向きな性格でお店を地元の方に愛されるお店へと確立させていきました。

店舗内装は落ち着いた純喫茶のような雰囲気にし、段差の無いフラットな床や広めの空間は、車いすの方やベビーカーをお持ちの方にも優しい空間に仕上がっています。お店に来てくださる方ができるだけゆっくりできるような空間にしたかったという金田さんの想いはお店の細部まで行き渡っています。

また、職人さん手作りの食器棚や、そこに置かれているお洒落な食器も魅力的で、これは店主さんが長い年月をかけて集めてきた食器のコレクションだそうです。コーヒーの香りが漂う店内は、ほっと一息つくことができる、居心地の良い空間です。

 

 

食事が美味しい喫茶店

 

コーヒーは長田にある神戸珈琲で勉強。以前働いていた喫茶店でも自宅でも経験があったので、喫茶店をするならばコーヒーは必ずサイフォン式にしようと決めていたそうです。コーヒーも神戸珈琲で頂いたところ、炭火焙煎でとてもおいしいと感じたので、それからずっとお付き合いが続き今に至ります。

このように【珈愛里會】では美味しいコーヒーもいただけますが、なんといっても一番の魅力は店主さんお手製のランチの数々。メニューは、ご主人様と相談しながら考えたそうで、サンドイッチなどの軽食から自家製デミグラスソースなどを使った本格的な料理までどれも人気があります。プレートに少しずつ載せている料理などは女性にとても人気があるそうです。

 

 

 

母親のような店主

 

料理をほとんど1人で手掛けるので、マンネリ化しないように日替わりランチは毎日違うものにし、曜日の固定もしないと決めている。毎日足を運んでくれるお客様の為に、同じメニューだと面白くないだろうなと思う気遣いから作られる料理は、いつ何を食べても失敗がありません。【珈愛里會】で提供する料理について、このような話もしてくれました。

 

「自宅であまり作らないような料理を提供することを心掛けているんです。もちろんベースは家でも作れる家庭料理ですが、お家ではちょっと食べられないような、【珈愛里會】だから食べられる特別感みたいなものを感じてほしいんです。だから、うちで料理を召し上がった方に『どうやって作ったの?』と聞かれることが多いんですよ。作れそうで作れないと思われているのがちょうど良いんだと思います。実は簡単に作れますけどね!(笑)」

 

隠す事などなにもないので、聞かれたことは何でも答えるようにしているそうで、レシピなども包み隠さず教えてくれます。まさに自分の実家で教えてもらっているような感覚に近く、どんな時でも優しく接してくれる母親のような店主の存在が【珈愛里會】が愛される、とっておきの魅力です。

 

店名【珈愛里會】の由来

 

「私がお花のカメリアがとても大好きで、カタカナで店名を付けようとしたところ、主人が『なにか味気ないな』と言って、漢字で当て字を作ってくれたんです。【珈愛里會】には“珈琲を愛するもの里で会いましょう”という意味が込められています。ロマンチックな人でしょ?主人との付き合いは長く、たまに喧嘩もしますが、とても仲良く過ごしています。お店に置いているメニュー票を作ってくれたり、困ったことがあれば相談に乗ってくれたりと、お店に関する半分くらいの事は主人が考えてくれます。そしてどんな時も私の夢を応援してくれます。」

 

仲の良い夫婦、二人三脚で歩んできた【珈愛里會】には、こんな想いが込められていました。

 

 

どんなときも変わらない場所でありたい

 

いつも準備で忙しくしているが、出来る限りお客様と会話する時間を作りたいと話してくれた店主さん。

 

「私は、いつもお客様から元気をもらっています。だからこそ、なにかひとつでも助けになれるような事ができればと思っています。私の性格上、真剣に相談を聞いて、真剣に答えてしまうため、良く思われない方もいるかもしれない。ただ、いつも思う事は、【珈愛里會】はどんな時も変わらない場所でありたいということです。誰かのほっと一息つける場所であり続けることが大事だと思っています。」

 

以前から、恋人同士で来ていたカップルが、夫婦になり、赤ちゃんができ、そのお子さんの成長にびっくりしたこと。毎日来て下さっていた病院の先生が、転勤前にわざわざ挨拶に来てくれたこと。ずっと家族連れで来ていた方が、転勤で明石を離れてから、帰省した時にわざわざ足を運んでくれたことなど、お客さんの事を自分の家族のことのように話してくれました。初対面でしたが、取材をしながらついつい私も人生相談をしてしまうほど、店主さんはとても素敵な方でした。

美味しいコーヒー、ほっかほかのごはんに温かい味噌汁。そしてどんな時でも笑顔で迎えてくれる店主さんが営む喫茶店【珈愛里會】。愛に溢れた里へ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

住所 兵庫県明石市大久保町駅前1-3-22
電話番号 078-964-5355
営業時間 7:00~17:00
定休日 月曜日 ※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
駐車場
クレジットカード 不可
座席 40席
貸切可否 不可
予算目安 ~¥1,000
お子様対応