あなたの暮らしに【+α】を

明石市立図書館 本館【あかし市民図書館】

 

暮らしに+α

 

「あかし市民図書館」は、市民一人ひとりの「暮らしにプラスα」をコンセプトに「読みたい」「知りたい」「調べたい」を叶えてくれるとっても有意義な場所。そして一度足を運べば、なにかプラスαがあるかもと、心が弾み、期待が膨らむそんな場所です。

本日は、明石市が目指す「本のまち明石」を大きく実現へと導く「あかし市民図書館」をご紹介します。

 

明石駅前複合施設へ移転・リニューアルした「新しい図書館」

 

「明石市立図書館」のはじまりは昭和22年。市役所内市民文庫から生まれ、昭和49年7月に明石城跡を整備した明石公園に図書館建物が竣工。兵庫県立図書館と同時に開館しました。その後、平成29年1月27日に、明石駅前南口の複合施設『パピオスあかし』4階へ移転・「あかし市民図書館」としてリニューアルオープン。1月には5周年を迎えました。

『パピオスあかし』にはあかし市民図書館のほかに、あかし子育て支援センター・一時保育ルーム(いずれも5階)・あかし総合窓口(明石市の行政窓口)・こども健康センター(いずれも6階)が配置されています。また、2階にジュンク堂書店が同日に開店した結果、4階にあるあかし市民図書館、5階にあるこども図書室、2階のジュンク堂を合わせると、100万冊以上の本が集まる『日本一の本のビル(※)』が明石駅前に誕生したことになりました。(※図書館と大型書店が入る複合ビル内の収蔵能力が100万冊以上になり日本一の“本のビル“になります/明石市調べ)

以前よりアクセスが良くなったこともあり、老若男女たくさんの方が利用する「明石を代表する学びの場」となっています。

「あかし市民図書館」は大きく「一般書エリア」「児童書エリア」に分かれています。

 

ポイント①「一般書エリア」

 

「一般書エリア」には「閲覧室」が2か所、また「電子閲覧室」や「ふるさと資料コーナー」などがあります。

「電子閲覧室」は、旧館に比べて台数・データベースも増え、インターネットだけではなく新聞記事等のデータベースも閲覧することができるのでとても便利です。「ふるさと資料コーナー」は、旧館にあったふるさと資料室よりも、もっと身近に感じて頂けるようにとオープン型のコーナーに変わり、ガラスケースに文化財も展示されています。展示物の懐かしさから資料の貸し出しに繋がることがあるかもしれないので、一度チェックしてみてください。

そして、この「一般書エリア」で是非、注目して欲しいコーナーは「ビジネスコーナー」です。ビジネスに関わる人を主なターゲットに、ビジネス本や社会の話題に沿った本がピックアップされています。通常の本以外にも、業界ごとの情報が定期的に発行されている「業界紙」や、企業が自社の歴史を記した「社史」、CSRなど、書店やインターネットでは得られないような情報が載っている資料もあるので、業界研究や企業研究にも役立てることができます。働いている方はもちろん、就活生や転職を考えている方にも役に立つオススメのコーナーです。

 

 

 

ポイント②「児童書エリア」

 

「児童書エリア」には「おはなしのへや」「ユニバーサルルーム」などがあり、「授乳室」や「親子トイレ」も設置されています。一般書エリアと場所が離れていますし、少し隔離されたスペースにあるので、小さいお子様連れの方も安心して利用できるのが良いところ。

「あかし市民図書館」では、小さい頃から本に親しんでもらえるように、市と連携しブックスタートとして4ヵ月児健診時に絵本を2冊、ブックセカンドとして3歳6ヵ月児検診時に1冊、本を無料プレゼントしてくれます。市の施策と連携した見事な“贈り物”は子供にとても喜ばれています。また、定期的に幼児向けのお話し会も開催されていますし、調べ学習やテーマに沿った本を見てまとめるという学習に役立つコーナーも設置されているので、「児童書エリア」は年代毎に図書館を通して成長する子供の姿が垣間見える、とても微笑ましい場所でもあります。

そして、このエリアでは不定期に男性スタッフによる絵本の読み聞かせも見ることができます。パパが育児に参加しやすくなる、とっておきの企画なのでご家族で足を運んでみるのもいいですね。

 

 

 

ポイント③いろいろな図書館の使い方

 

「あかし市民図書館」はこのほかにも様々な利用方法があります。以下利用できるサービスなどを、簡単にご紹介します。

 

・遠い地域へ本を運んでくれる「移動図書館車(めぐりん・くるりん)」

・24時間いつでもどこでも利用できる、インターネット上の図書館「明石市電子図書館」

・拡大読書器や音声読み上げ機など、障害がある方にも本を楽しんでもらえる「ユニバーサルサービス」

・障害のある方や高齢で来館が困難な方向けに、図書を届けてくれる「宅配サービス」

 

また、「あかし市民図書館」では、年間を通して様々な世代の方に合わせた「図書館と本に親しめるイベント」が企画されていたり、ラウンジ・サービスタワーが設置されていることで、休憩場所や待ち合わせ場所として利用されることも多い。このように、「あかし市民図書館」は、本の貸し出しだけではなく、いつも市民に寄り添ってくれる交流の場になっているところが大きな魅力ではないでしょうか。

 

 

市民に愛される「図書館」へ

 

「あかし市民図書館」は、昨年「ライブラリーオブザイヤー2021 優秀賞及びオーディエンス賞」を見事W受賞しました。この賞は、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人 知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年授与する賞です。官民協働での子育て支援拠点としての図書館政策が評価された故の受賞。とても話題になったのですが、実は受賞に至るまでに隠れたエピソードが…。

ライブラリーオブザイヤーの選考は、候補機関の推薦から始まります。推薦は自薦・他薦を受け付けていて、あかし市民図書館は他薦でしたが、どなたが推薦してくださったのか最後まで分からなかったとのことでした。影の推薦者と一般投票による支持によって、栄誉の賞を受賞した「あかし市民図書館」。市民に本当に愛された図書館である事を物語る、知られざるエピソードがありました。

 

これからの「図書館」について

 

「本のまち明石」を創り上げていく上で、今後も大事な役割を担う「あかし市民図書館」。ここで毎日、本に囲まれながら来館者の為に様々な業務をされている館長の大久保さん、企画・広報担当の鳥澤さんにお話をお伺いしました。

企画・広報担当の鳥澤さんは、

「図書館のロゴマークには、暮らしに+αというコンセプトが表現されています。是非ここで何かを発見してもらえる機会になれば良いなと思います。例えば大人向けの読書月間などを見た時に、「こういうこと考えたことなかったな」と引っかかってもらい、すぐに調べることができる資料へアクセスしてもらえるようなところが、図書館の面白いところだと思います。」

また、様々なイベントを企画する上で大事にしていることについては、

「知らなかったことを知ってもらい、それを発信して共感してもらうという流れを作ることが大事だと思っています。知ることができた、で終わりではなく、知った後に何かアクションを起こしてもらえるような企画を考える。その中で来館者の楽しそうな反応や共感してくれる様子を見ることができるのは、とても嬉しいですね。そして図書館は、図書館員だけで作る場所ではなく、みんなで作るものだという雰囲気を作れるよう日々心掛けています。」

このように話してくれました。

 

 

「あかし市民図書館」館長の大久保さんは、これから目指す図書館像について、

「図書館=本を借りるだけの場所ではなく、気軽に利用して頂ける場所であること。そして、市民の皆さんの暮らしの+αになる、少しでも役に立つ・心が軽くなる場所でありたいと思っています。そして、本だけではなく、人と人との繋がりを大事にした、たくさんの交流ができる集いの場でありたいとも思っています。これからも、ここ「あかし市民図書館」は、本と人を繋ぐ場所であり、人とまちの架け橋となる場所です。「あかし市民図書館」として、人口増加にも繋がっている子育て支援もしっかりと続けていきながら、立地も明石駅前と人通りも多いので、界隈の賑わいにも一役買うことができたら良いなと思います。今後も、市民の皆様に心から愛され、たくさん利用して頂ける図書館にしていきたいです。」

と話してくれました。

 

 

本日ご紹介したのは、明石市の英知の泉である「あかし市民図書館」。多くの本と出会い、あなたにピッタリの「+α」を見つけてみてはいかがでしょうか?

幸せなひとときが過ごせますように。

住所 明石市大明石町1-6-1 パピオスあかし4F
電話番号 (078)918-5800
開館時間 平日 : 9:30~21:00 土日祝: 9:30~19:00
休館日 ・毎月第3火曜日(館内整理日のため) ※館内整理日が国民の祝日・休日と重なるときは開館し、翌日休館します。 ・年末年始(12月29日~1月3日) ・長期整理日(4月~6月までにおいて10日以内)