一度食べたら忘れられない“ふわとろ食感”
本わらびもち専門店【蕨小町】一度食べたら忘れられない“ふわとろ食感”
本わらびもち専門店【蕨小町】
山陽電鉄西江井ヶ島駅から東へ徒歩3分。兵庫県と岡山県南部の瀬戸内海沿いを走る“浜国”と呼ばれる道路沿いに、とろっーと伸びる美味しそうなわらび餅の看板がひとつ。
「蕨(わらび)小町」は令和元年9月にオープンした本わらびもち専門店です。
大久保町八木のとある住宅街のなかに据え置いた6畳のコンテナからスタートした「小町」(※商標登録前)。オープン直後からその味や食感に心を射抜かれたお客さんは数知れず、瞬く間に多くの反響を巻き起こすことになりました。当時はまだわらびもち自体が“ひと昔前の和菓子”という認識だったにも関わらずこれだけ爆発的に流行ったのは、味だけではなく“わらびもちに込めるオーナーの熱い想い”があったからではないでしょうか。
オーナーの大西さんの前職は現場仕事。重機を操縦したり溶接をしたりと現在の飲食業とはまったくの無縁でした。しかし人生の転機は突然訪れます。重労働で酷使した両腕の痛みが取れず、止む無く現場を離れることに。これが後に大西さんの人生を大きく変える出来事となり、そして無縁だった飲食業と“縁を結ぶ”キッカケになりました。現場を離れた後、営業兼機械設置の仕事を始めた大西さんは、とあるお客さんと出会います。
「わらびもちを加工する設備が欲しい」
これが後に師匠となる和菓子職人さんとの出逢いでした。
テストキッチンでその方が作るわらびもちを初めて食べたときの衝撃は今でも忘れられないと振り返ってくれた大西さん。会社勤めでもずっとあの味が忘れられず頭の片隅に残ったままだったそうです。その後、もう一度現地まで個人的に足を運びわらびもちを食べた時の「これだ!」という直感。そして出逢った和菓子職人さんの人柄の良さや尊敬の念もあり弟子入りを懇願。とても暖かく受け入れてくれた師匠のもとで技術やノウハウを習得した大西さんは準備を整え、「小町」をスタートさせることになったのです。
「黄緑色」で統一されたのれんや内装、包装紙やキッチンカーは、一目みるだけで「あ、小町だ」とわかる「蕨小町」のテーマカラー。“伝統ある和菓子”を若い世代の方にも親しんでいただけるようにと緑を明るめに設定。「小町」という名前の発案はオーナーのお子さん。これから令和の新しい時代で輝いていくだろう若い世代にも認識があった和風な「小町」という名前に惹かれ、老若男女問わずみんなに愛さるお店でありたいというイメージにピッタリ合致した可愛らしい名前です。
「蕨小町」のわらびもちの最大の特徴は食感。口に入れた瞬間にふわっととろけるような食感は一度食べると忘れられないでしょう。きなこ、抹茶、黒ゴマ、ほうじ茶が定番で、その他にもマンゴーやコーヒー、よもぎやアールグレイなど季節毎に変わる限定メニューは今までになかった和菓子の“新しい時代”を感じさせてくれます。その他にも、上下2段に分かれたカップの上段に小粒のわらびもち、下段には直接あんを練りこんだわらびもちが入っているカップわらびもちも人気。冬季限定の出来立てアツアツの釜あげわらびもちも絶品です。
ご家庭や宴の場に「蕨小町」のわらびもちが当たり前にあるような、そして長くかわいがってもらえるお店でありたいと話してくれたオーナー。来店者が誕生月の場合にもらえるちょっとしたプレゼントわらびもちだったり、色鮮やかで華やかなわらびもちのオードブルを作っているのは、“お客さんが大切にしている家庭にそっと寄り添えるお店でありたい”と願うオーナーの温かい気持ちから出来たものではないでしょうか。そしてオーナーは今日も「わらびもちを生き物のように丁寧に扱う」ということを信条に、丁寧で真心のこもった美味しいわらびもちを提供し続けています。浜国沿いを走る際は是非立ち寄ってみてください。
住所 | 兵庫県明石市大久保町西島721-8 |
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電話番号 | 078-777-2745 |
営業時間 | 10:00~17:30(売切次第終了) |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 有 |
クレジットカード | 不可 |
座席数 | 無 |
貸切可否 | 無 |
予算目安 | ~¥1,000 |
お子様対応 | 可 |