代々受け継がれてきた昔ながらの味。隠れた”明石のソウルフード”

江洋軒

明石の隠れた名店

 

駅前の再開発が盛んに行われタワーマンションが建設されたり、日に日に新しいお店が軒を連ねていく明石駅前。時代と共に変化していく街並みとは違い、駅前交差点のすぐ南、桜町本通にある昔ながらの店構えでひっそりと佇む一軒のお店。その円熟した姿や漂ってくる懐かしい匂いから、間違いなく自分の胃袋を満足させてくれるだろうという期待感がふくらむはずです。

江洋軒は今年で創業73年になる老舗。隠れた明石のソウルフードだと呼ぶ人も多い、中華そば、やきそばの名店です。

 

代々受け継がれる意思

 

創業当時、現店舗の近くにあった闇市からスタートしたという江洋軒。全ての料理に使われる中華だしのヒントは本場の中国人から得たものだったといいます。現店主の母が1代目、叔父が2代目と家系で守ってきた味は当時と変わらずしっかりと受け継がれています。内装も趣のある昔ながらの雰囲気で、カウンター席はなくテーブル席が多数並んでいます。改装、配置変更等も加えたそうですが、味と同じでその親しみやすさはまったく変わらず、懐かしい気持ちになれる空間です。

 

料理に込める熱い想い

 

料理のメニューは中華そば、やきそば、わんたん、わんたんめんの計4つ。メニュー数を増やさないのは、変わらない味をお客様に提供し続けたいという思いがあるから。そして、それを求めてずっと足を運んでくれるお客様がいらっしゃるからだと、熱い想いを小さな声で伝えてくれた控えめな店主さん。近年見た目や派手さが重視され、インスタ映えする料理を作るのに躍起になっている飲食業会に「味を極めないのか」と無言で異を唱えるような料理をいただけます。

常連客は“両方”と言い、中華そばとやきそばを両方。

「昔ながらの味を変えない。それしかない。出張、転勤で帰ってきた人たちが、おー!まだあったー!と言ってもらえるから体が続くまでは頑張り続けたい。“4代目”がいないことが気がかり。誰か養子に来てくれないかな。」

冗談交じりに話してくれる気さくな店主さんがいるからこそ、地元の方に愛され続けてきた江洋軒。昔から愛されてきた明石のソウルフードを堪能されたい方、“跡を継ぎたい方”は足を運んでみてください。

 

 

 

 

 

 

住所 兵庫県明石市桜町11-15
電話番号 078-911-3765
営業時間 9:30~20:15 ※15:00~17:00はお昼休み
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場 無し ※近隣コインP有り
クレジットカード 不可
座席数 44席(全テーブル席)
貸切可否 不可
予算目安 昼/夜~1000円
お子様対応 子供可